名古屋鉄道は、当社グループにおけるオープンイノベーションを推進する名鉄オープンイノベーションLabの活動の一環として、オプティメース株式会社が提供する人工知能(AI)によるデジタルサイネージ分析技術、およびC1X Inc.が提供するカウントダウンQRコードを活用した人流創出の実証実験を、1月16日より実施します。
詳細は下記のとおりです。
1. 実施期間
2024年1月16日(火)~2月29日(木)
2. 内容
駅にAIデジタルサイネージを設置して「カウントダウンQRコード」を含むSAKUMACHI商店街のプロモーション動画を放映し、広告の効果やQRコードによるクーポンを取得した人が実際に商店街へ来訪するかを検証します。
(1) Alによるデジタルサイネージ分析
デジタルサイネージに独自AIと連動したカメラを取り付けることで、広告を表示しているデジタルサイネージの前を通った人の数およびサイネージを見た人の数、その通行人の性別・年代等の属性を推定して統計を取り、広告の効果を検証します。
※録画や録音は一切行わず、端末上で統計化された情報のみを取り扱います。
(2) カウントダウンQRコード
従来の静的なQRコード表示とは異なり、QRコードを使用できる回数をリアルタイムに管理する機能(カウントダウン機能)を実装しています。この技術をクーポン発行に用いることで、クーポン発行者は上限を設定した回数限定クーポンを発行でき、クーポンの発行枚数を最適に管理することが可能となります。一方利用者や通行人にとっては、回数を制限することで希少性が生まれるため、カウントダウンQRコードを探してクーポンを取得し、実際に使用するインセンティブが高まり、人流や来店の促進が期待できます。
<放映イメージ>
3. 設置個所
瀬戸線栄町駅・大曽根駅 各1カ所
<参考>
●SAKUMACHI商店街について
名鉄プロパティマネジメント株式会社が運営する清水~尼ケ坂駅間をつなぐ高架下商業施設。施設名称の「SAKUMACHI商店街」は、桜並木の続くまちで、明るくにぎわいの溢れる商店街のような交流拠点(花咲くまちの商店街)でありたい、という想いを込めています。
デザインは外観にアクセントカラーとして複数色の外壁を用いて彩りを加えることで、高架下にあたらしいまちの活気が生まれることをイメージしたほか、各店舗前にベンチを設けるなど、施設の回遊性だけでなく、地域の交流拠点となるよう意識して開発しました。
カフェやデリカテッセンなど地元で活躍するテナントのほか、めいてつ保育ステーションぽっぽ園やめいてつのアフタースクールTELACOも入居し、近隣にお住まいの方や子育て世代の方が日常的にご利用いただきやすいⅠ期エリアと、夜もご利用いただけるよう飲食店を中心に軒を連ねるⅡ期エリアで構成されています。
●オプティメース社について
オプティメース社は表情、姿勢、動作、音声など、人の「コミュニケーション」や「自己表現」に関連したさまざまな要素を分析するAIを開発してきました。
創業者CEO兼開発責任者のジェン・ラグベンドーラーは、インド最高峰の情報技術系大学、Indian Institute of Information Technologyを卒業後、日本の国立情報学研究所で博士号を取得し、オプティメース株式会社の創業前にはロボットAI開発や伝染病拡散AIモデルなどの最先端の研究に従事してきたAIエンジニアです。
●C1X, Inc.(シーワンエックス)について
C1X, Inc.はシリコンバレーに本社、インドにテックセンターを置くテクノロジースタートアップであり、デジタルマーケティング・デジタルトランスフォーメーション・データプライバシー等の領域で、さまざまなテクノロジーやプロダクトを開発し、日本および海外の大手企業と連携をしてきました。デジタルマーケティングおよびデジタルサイネージ分野の新しい技術として、本実証実験で使用されるカウントダウンQRコードを発明しました。