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【Micoworks株式会社】総額35億円の資金調達を実施 アジアNo.1を目指す「未来図」

時計2023.12.27

更新2024.01.17

【Micoworks株式会社】総額35億円の資金調達を実施 アジアNo.1を目指す「未来図」

Micoworks株式会社

今回のsyncAD(シンクアド)インタビューは、Micoworks株式会社でビジネスマーケティング部 Directorを務めている大里 紀雄 氏に、2023年12月に実施したシリーズB資金調達について海外のクロスボーダーファンドをリード投資家に迎えた背景や経緯、Micoworksが提供しているLINEマーケティングツール「MicoCloud(ミコクラウド)」の事業展開を中心にお話を伺いました。

Micoworksとは

Micoworks株式会社では、LINEを活用した、コミュニケーションプラットフォーム「MicoCloud(ミコクラウド)」を開発、提供しています。企業と顧客のコミュニケーションを最適化することによって、ブランド価値を最大化し、あらゆるビジネスの可能性を広げます。

改めて自己紹介をお願いいたします

私は大手Web制作会社にてチーフデータアナリストとして、DMPの構築および活用支援、広告運用の業務に従事していました。その後、Marketo(現Abobe)でシニアビジネスコンサルタントとして業種業界を問わず、大手企業から中小企業まで、MAツールの導入や戦略構築支援に携わります。その後、株式会社スマートドライブなど複数の事業会社で     マーケティング戦略立案や広報活動など幅広い業務を経験し、2022年11月からMicoworksのビジネスマーケティング部 Directorとしてマーケティング、インサイドセールスを統括しています。    

Micoworks株式会社とは?

—Micoworks株式会社はどの様な事業を展開していますか?

Micoworks株式会社は、BtoC企業を中心にマーケティング支援を行う企業です。現在はLINEを活用した、コミュニケーションプラットフォーム「MicoCloud(ミコクラウド)」を中心に複数のサービスを提供。小売業から人材、教育、不動産など様々な業種に導入いただいています。顧客にパーソナライズされた最適なコミュニケーションによって、ブランド価値を最大化することを目指しています。

今回資金調達に至った背景・経緯

そもそも、なぜ資金調達をしようと思ったのでしょうか?

当社は2022年2月にシリーズAと同年9月のエクステンションラウンドで合計18億円の資金調達をしています。 今回、シリーズBでの資金調達は総額35億円です。
今回、資金調達に至った背景は、当社の2030年の中期ビジョンとしてアジアNo.1 ブランドエンパワーメントカンパニーを目指しているためです。その目標を達成するのをイメージしたとき、指数関数的(エクスポネーション)な成長を描いていく必要がありました。

調達資金は主にMicoCloudの機能アップデート、そしてプロダクト開発に携わるメンバーやAI、LLMに精通したエンジニアをはじめとする人材採用領域などに活用する予定です。また、日本国内だけのみではなく、フィリピンや台湾でも人材採用活動を強化しており、組織のグローバル化をより一層進めていく予定です。

近頃、マーケティングSaaS領域で大型調達のニュースが少ない中、なぜ大型調達を実現できたのでしょうか

もちろん様々な理由はありますが、堅調にビジネスが成長しているということが理由の一つです。最近はSaaS、AIなどテクノロジー企業だからという理由だけでは、大型の資金調達は難しい市場環境です。そうした状況下では、成長率や成長効率性がより厳しくみられることになります。今回の調達においては、とてもありがたいことに当社の事業成長率や月次継続率など足元の実績を評価していただきました。着実に成果を生み出してやり切れる、エグゼキューション力(実行力)高評価いただいた点だと考えています。

LINEは日本国内だけではなく、タイ、台湾では約8~9割の人が利用しています。Micoworksの事業領域である「Cコマース(会話型コマース)」市場も大きいですね。

Cコマース(会話型コマース)市場は     日本国内においてもまだまだ伸びしろがあります。LINEを活用したマーケティングは国内だけでも約1,000億の市場を我々は見込んでいます。LINEはタイと台湾でも日本国内と同様のシェアがありますし、モバイルによる購買が浸透しているアジアを中心に、世界的にもCコマース市場は成長中です。今後は当社のMicoCloudをアジア市場を中心としたグローバル展開も見据えています。

海外のクロスボーダーファンドをリード投資家に迎えた背景は?

当社はアジアNo.1を目指しているため、当初からグローバルを見据えた資金調達をイメージしていました。今回、リード投資家としてシンガポール政府系投資会社テマセク傘下のVC「Vertex Holdings」がアンカー投資するVC、Vertex Growthから出資をしていただきました。Vertex Growthは、事業内容や成長性を見て厳選した企業にしか投資していないセレクティブなVCであり、日本国内での出資は当社が2社目となります。

・主な出資元

Vertex Growth、ジャフコ・グループ、みずほキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタル、Eight Roads Ventures Japan、ALL STAR SAAS FUND

海外から見たMicoCloudの魅力は何でしょうか?

一般的なマーケティングツールでは、年齢、性別、居住地などといったデモグラフィック情報まではセグメントを分けることが可能です。一方、MicoCloudはそのセグメントをLINE内やWeb上の行動データを活用してより事細かに細分化できる上、個別に1to1のコミュニケーションを行うことが可能です。     異なる部署、支店を横断してMicoCloudを活用する場合は、各ユーザーごとに権限設定を行い、管理を行うことができます。業務管理ツールとは異なりますが、1つのツールでお客様へのマーケティングとセールス、カスタマーサポートなど、複数の用途で一気通貫して利用できるのは珍しいポイントの一つだと思います。

当社ではツール導入後のサポート体制も万全に行っていることから、月次継続率は99%超という結果に繋がっています。

企業のマーケティング活動における課題をどう捉えているのか。

生活者のライフスタイルや消費行動の多様化が進む中で、企業と消費者のコミュニケーションは、いまだに電話、メールといった手段に限られていました。生活者の行動実態と、ブランドのコミュニケーション手段にねじれが生じていると考えており、Micoworksとしてはユーザーが普段友人や家族とやり取りをしている親しみのあるインターフェイスでブランドに対して相談やコミュニケーションができる体験を届けていきたいと考えています。

メッセージングアプリによる”会話”を通じて、ブランドとつながり、信頼に基づいてオンラインで買い物ができる。そうした生活者起点のオンライン上の購買・サービス体験の実現に向けて、コミュニケーションプラットフォームを提供することで課題解決したいと考えています。

現在、MicoCloudは約1,000ブランドに導入しています。その積み上げた実績で各企業のコミュニケーションによる課題を解決できればと考えています。

今後、マーケター(ブランド)と消費者のコミュニケーションはどのような在り方が理想と捉えているのでしょうか。

商品を買う際、購入前に商品に詳しいスタッフに相談した方がイメージが湧きませんか。しかし、従来のECサイトを基本としたオンライン購買のあり方はどうしてもカタログ販売になってしまい誰にも相談が出来ない。MicoCloudを利用してリアル店舗で買い物している感覚に近い、気軽にブランドと会話・相談をしながら購入できるオンラインでの購買・サービス利用体験をつくりたいと考えています。

たとえば、転職や不動産の購入など人生の一大転機になった時などは、特にしっかりとブランドとコミュニケーションを取りながら決めていきたいと誰もが思っています。 ブランド側もお客様に商品の説明をせず、購入後のクレームや問題が発生することを良しとは考えていません。しっかりとコミュニケーションを取って説明し、販売した方がブランドにとっても良いと思っています。

私たちはCコマースを通じてブランドと顧客のコミュニケーションを改革することで、将来的にブランドと消費者がコミュニケーションを取りながら、消費者が納得した上で、欲しいものを買える世界を実現し、素晴らしい世の中にしていきたいと思っています。

今後、マーケター(ブランド)と消費者のコミュニケーションはどのような在り方が理想と捉えているのでしょうか。

目標に向かってやり切れる経営チームとしての評価も高く、まずはプロダクトをより強くしてお客様が理想としている世界を体験できるようにアップデートしていきます。そしてMicoCloudの機能アップデートやLINE以外のチャネルへの拡張、外部プロダクトの連携など行う予定です。

今後の展開

Micoworksの今後の展開をお聞かせください。

今回の資金調達では、当社の堅実な成長や今後の開発ロードマップ、我々が目指している世界観を評価いただいたのではないかと考えています。代表の山田の言葉ですが「平凡なことを非凡にやりきる」を続けていき、「アジアNo.1のブランドエンパワーメントカンパニー」に向けてお客様への提供価値向上に努めていきます。

また、弊社では採用を強化しています。エンジニアやカスタマーサクセス、セールス・マーケ、バックオフィスなど全ポジションで採用を強化していますので、Micoworksに興味がございましたらご応募ください。

●Micoworks採用情報はこちら
https://micoworks.jp/recruit/

大里 紀雄 プロフィール

大里 紀雄

Micoworks株式会社 ビジネスマーケティング部 Director
大里 紀雄

大手Web制作会社にてチーフデータアナリストとして、DMPの構築および活用支援、広告運用の業務に従事。マルケトではシニアビジネスコンサルタントとして業種業界を問わず、大手企業から中小企業まで、MAツールの導入や戦略構築支援を行う。 その後、複数の事業会社で大規模カンファレンスの企画運営や、オウンドメディアの構築などのマネジメント、アジアパシフィック地域のマーケティング戦略立案や広報活動など幅広い業務を経験し、現在に至る。

この事例で紹介しているツール

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