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【MMD研究所】2019年日本とアメリカにおけるスマートフォン中古端末市場調査を実施

時計2019.05.08

更新2019.05.08

MMD研究所

MMD研究所は、情報流通支援サービスの株式会社オークネット(東京都港区、代表取締役社長:藤崎清孝)が運営するオークネット総合研究所と共同で、2019年3月22日~4月9日に「2019年日本とアメリカにおけるスマートフォン中古端末市場調査」を実施いたしました。対象者は日本在住の15歳~69歳の男女1,010人とアメリカ在住15歳~69歳の男女1,111人です。今回は日米の比較以外にも日本に関しては過去調査からの変化をご覧いただけます。全2回の調査リリースを予定しており、第1弾は日米モバイル端末の利用状況を、第2弾は日米の意識の違いにフォーカスを当ててご報告いたします。

調査対象について

調査概要

スマートフォン利用率、日本は83.4%(5.5ポイント増)、米国は94.1%(1.1ポイント増)

日本の中古端末購入率4.9%、米国の中古端末購入率は10.8%、日本より5.9ポイント高い

以前利用していた端末、日本のTOP3は「自宅保管、キャリアの下取り、中古販売店へ売却」、米国のTOP3 「自宅保管、キャリアの下取り、家族・友人に譲った」

利用していた端末の処分理由、日米で差、「処分した際に得られる金額が高いから」日本は16.2%、米国は41.2%、「処分が簡単だから」は日本は8.3%、米国は15.1%

中古端末に期待することで最も多かった回答、日本は「しっかり動作確認されている」、アメリカは「購入後すぐ使える」

中古端末購入者の購入理由、日米ともに「新品より価格が安い」が最多、次いで日本は「欲しい製品が店頭で販売してない」が12.8%、米国は「新機種発売までの代替機利用」が17.9% 中古端末購入者が購入する際に重視した点、多かった回答は日米ともに「バッテリー持ち」

日米スマートフォン利用率の違い

スマートフォン利用率、日本は83.4%(5.5ポイント増)、米国は94.1%(1.1ポイント増)

日本在住の15歳~69歳の男女(n=1,010)とアメリカ在住15歳~69歳の男女(n=1,111)に対して、現在メイン利用している携帯電話端末を聞いたところ、日本のスマートフォン利用率は83.4%、アメリカのスマートフォン利用率は94.1%となり、その差は10.7%となった。
2018年と比較するとiPhoneの所有率がアメリカでは13.7ポイント減、Androidの所有率は日本が9.0ポイント増、アメリカでは15.5ポイント増となった。

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中古端末購入率の違い

日本の中古端末購入率4.9%、米国の中古端末購入率は10.8%、日本より5.9ポイント高い

スマートフォン・携帯電話を所有している日本在住の15歳~69歳の男女(n=973)とアメリカ在住15歳~69歳の男女(n=1,081)に対して、現在利用している端末の購入・入手方法を聞いたところ、「新品の端末を購入した」という割合は、日本で93.1%、アメリカでは79.6%であった。中古端末(修理・整備された中古端末を含む)の購入割合は、日本は4.9%、アメリカは10.8%となった。また、日本の中古端末割合に関しては、2016年4月に行った調査の1.8%から3.1ポイントアップするという結果になった。

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以前利用していた端末は「自宅保管」が最も多く60.8%

以前利用していた端末、日本のTOP3は「自宅保管、キャリアの下取り、中古販売店へ売却」、米国のTOP3は「自宅保管、キャリアの下取り、家族・友人に譲った」

スマートフォン・携帯電話を所有している日本在住の15歳~69歳の男女(n=973)に以前利用していた端末の処分方法について聞いたところ、「自宅保管」が最も多く60.8%、「キャリア下取り」が19.1%、「中古買取店へ売却」が7.4%となった。2017年4月の同様の調査と比較すると、「自宅保管」が55.0%から5.8%増、「キャリアの下取り」は25.8%から6.7%減、「中古買取店への売却」が3.9%から3.5%増となった。

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同様の質問をアメリカ在住15歳~69歳の男女(n=1,081)に対して行ったところ、「自宅保管」が最も多く46.5%、次いで「キャリア下取り」が16.5%、「家族・友人に譲った」が14.1%と日本より多く12.3ポイントの差があった。

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利用していた端末の処分理由、日本では「処分した際に得られる金額が高いから」が62.0%

利用していた端末の処分理由、日米で差、「処分した際に得られる金額が高いから」日本は16.2%、米国は41.2%、「処分が簡単だから」は日本は8.3%、米国は15.1%

以前利用していた携帯電話・スマートフォン端末を売却したと回答した日本の男女(n=266)とアメリカ在住の男女(n=245)に端末の処分理由について「処分した際に得られる金額が高いから」「処分が簡単だから」「きちんとデータが消去されて安心だと思ったから」の3つの理由があてはまるかを5段階にわけて聞いたところ、あてはまる、ややあてはまるを合わせると、日本では「処分した際に得られる金額が高いから」が62.0%、アメリカは33.8%となり、「処分が簡単だから」は日本は75.2%、アメリカは66.5%、「きちんとデータが消去されて安心だと思ったから」は日本では60.5%、アメリカでは75.1%となった。

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続いて、スマートフォン・携帯電話を「自宅で保管している」と答えた日本の男女(n=592)とアメリカ在住の男女(n=503)に対して、なぜそのまま持っているかについて聞いたところ、日本では「個人情報の流出が心配で手放せない」が29.4%で最も多く、アメリカでは「いつか使うかもしれないから(譲る予定を含む)」が30.2%で最も多い結果となった。

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「中古端末に期待すること」調査結果

中古端末に期待することで最も多かった回答、日本は「しっかり動作確認されている」、アメリカは「購入後すぐ使える」

日本在住の15歳~69歳の男女(n=1,010)とアメリカ在住15歳~69歳の男女(n=1,111)に、スマートフォン・携帯電話の中古端末に期待することを聞いたところ、日本で最も多い回答は「しっかり動作確認されている」が29.3%と最も多く、次いで「きれいにクリーニングされている」が25.7%、「バッテリーの消耗具合がわかる」が20.7%となった。
アメリカで最も多かった回答は「購入後すぐ使える」が42.0%と最も多く、次いで「きれいにクリーニングされている」が35.8%、「修理・修繕されている」が31.0%となった。
ちなみに、「中古端末に期待することはない」という回答は日本では23.8%、アメリカでは6.7%となった。

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「日米での中古端末を購入した理由」調査結果

中古端末購入者の購入理由、日米ともに「新品より価格が安い」が最多、次いで日本は「欲しい製品が店頭で販売してない」が12.8%、米国は「新機種発売までの代替機利用」が17.9% 中古端末購入者が購入する際に重視した点、多かった回答は日米ともに「バッテリー持ち」

中古端末を購入したと回答した日本在住の15歳~69歳の男女(n=39)とアメリカ在住の男女(n=56)に中古端末を購入した理由を聞いたところ、「日本では新品より価格が安いから」が41.0%と最も多く、次いで「欲しい製品が店頭で販売してないから」が12.8%、一方アメリカでは「新品より価格が安いから」が32.1%と最も多く次いで、「新機種の発売までの代替機として利用するため」が17.9%と日米で中古端末購入に対する理由が異なることがわかった。

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中古端末を購入したと回答した日本在住の15歳~69歳の男女(n=39)とアメリカ在住の男(n=65)に、中古端末を購入する際に重視した点を聞いたところ、日米ともに「バッテリー持ち」が最多となった。
「バッテリーの持ち」の次に日本で多かった回答は「端末の大きさ」が30.8%、「端末の傷や汚れ」が25.6%となった。
アメリカでは、「端末の重さ」が27.7%、「アプリなどの処理速度」が26.2%となった。

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※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合があります。
※全設問のデータ、回答者の属性は会員登録後にダウンロードが可能です。

モバイル研究家 木暮 祐一先生からのコメント

「中古端末の信頼性のアピールが市場拡大のポイントになる」
日本と米国の携帯電話サービスは、通信キャリアの構成やサービス提供の形態などで類似点が多い。そのため、市場調査において両国間で差異が出たポイントにはビジネスにつながる何らかのヒントが潜んでいる可能性がある。

まず中古端末の購入率は、両国とも多いとは言えないが、それでも日米で倍近い差がある。これはわが国において、今後、中古端末市場が伸びるポテンシャルがあることを示している。とくにわが国では様々な割引が行われてきた新品端末の販売が今後見直されることになっており、必然的に中古端末の需要は高まるとされている。たとえば米国では「修理・整備された中古端末」の購入率が日本と比べると高い。日本では「中古端末」というとネガティブなイメージを持つユーザーもいるかもしれないが、見た目が新品端末と変わらない状態に修理・整備された端末もあるということを知ればユーザーの中古端末に対するイメージが大きく変わるかもしれない。

一方、端末の処分に関しては、米国では「データが消去されて安心だから」という理由が高かった。逆に日本では手放さずに「自宅で保管している」ことの理由の筆頭に「個人情報の流出が心配で手放せないから」が挙がっている。日本の買取店は業務用データ消去ソフトウェアを使ってデータ消去を確実に行っている。こうしたことをもっとアピールしていけば、日本においても端末を手放すユーザーは増えていくのだろう。

中古端末への期待では、日本では「しっかり動作確認がされている」点が高かった。またユーザーが中古端末を購入する際に重視する点では「バッテリーの持ち」が日米ともに高いほか、米国では端末の重さや処理速度など、スペックにこだわって購入するユーザーが多い。中古端末販売店において個々の端末の状態を適切に表示することが重要なことは言うまでもない。中古端末流通の業界団体であるリユースモバイル・ジャパンは中古端末に対する認知・理解の促進や信頼性の向上に向けて「リユースモバイルガイドライン」を公開したところだが、この中には中古端末販売時の商品情報の表示についても規定が盛り込まれている。販売する中古端末の機能やスペック、動作確認の状況などについてより分かりやすく表示することで、安心して中古端末を購入できるようになるだろう。

注意事項


※こちらの調査情報は、調査実施者であるMMD研究所との提携により掲載しております。
※本ページ内で掲載している文章、及びその内容についての無断転載等は原則として禁止しています。
※データの利用、引用可否、調査データのついてのお問い合わせはMMD研究所まで必ずご連絡ください。

関連リンク

MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)
MMD研究所 プレスリリース
日本中古端末購入率4.9%、米国の中古端末購入率は10.8%、以前利用していた端末、日本のTOP3は「自宅保管、キャリアの下取り、中古販売店へ売却」、米国のTOP3は「自宅保管、キャリアの下取り、家族・友人に譲った」
第1弾:スマートフォン利用率日本は77.9%、米国は93.0%

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