～2030年の未来は“多種交錯社会”～

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株式会社ADKマーケティング・ソリューションズは、マクロな未来視点から、中長期的なトレンドを予測した「2030年未来予測レポート」を作成しました。

2020年以降、コロナのパンデミックや国際情勢の急変により、世界は“不可逆に”変化しました。非連続な変化が目まぐるしく起こる時代だからこそ、企業はより長期的かつ多角的な視点・観点から未来を予測し、顧客のニーズや商機を見逃さないことが極めて重要になっています。

そこでADK MSはマクロな未来視点から、中長期的なトレンドを予測した「2030年未来予測レポート」を作成しました。 ‘シナリオプランニング’※1という手法を用いて、官公庁の白書等の公的データをもとに、2030年頃に想定される未来を予測しました。

■分析結果（一部抜粋）
-第1部：マクロ環境情報分析‐

未来に影響を与える重要なファクトを、８つのカテゴリーで抽出しています。データソースは、各省庁の白書や統計データなど公的データのみを起点とした、ADKMSのオリジナル予測です。

-第2部：未来インサイト-
第1部のマクロ環境情報を基にさらにアイディアを膨らませ、2030年に予測できる新たな価値観や消費インサイトを「未来インサイト」としてまとめました。今回計10個の「未来インサイト」を予測し、それぞれにネーミングを付与。予測した10個のインサイトを基に、これからの日本の社会を「多種交錯社会」※2と名付けました。

ADK MSは、「2030年未来予測レポート」を通じて、今後もクライアント企業のマーケティング活動を支援していきます。

※1  環境変化を正しく把握し、それを起点に「原因」と「結果」で考えを広げ、複数の「未来の仮説」に結び付ける方法

※2  2030年の社会はあらゆる物事の壁が取り払われ、自由に行き来し交わることが可能になることが予測される意味

レポート詳細

＜マクロ環境情報分析＞
マクロ環境情報の分析では、世の中に影響を与える重要な要素を8つのカテゴリーで抽出しています。それぞれのカテゴリーごとに抽出した公的データに基づくファクトから、未来に起こりうる変化を分析しました。                 

 ８つのカテゴリーのうち代表的な３つをご紹介します。

■人口
少子高齢化が進む日本では、国内の人口減少と労働人口の減少が深刻化しています。この状況を踏まえて、AIなどのテクノロジーの活用や、働き方の多様化はますます進んでいくと考えられます。そうしたテクノロジーや労働モデルの多様化の先には、生産と消費システムの大転換が求められる社会が訪れると予測します。

■経済
長期的な経済停滞は、若者の日本経済に対する期待感を削ぎ、日本企業の国際市場での評価を低下させる可能性があります。さらに、投資制度の改革が進むことで、独立意識が高まり、組織や既存の労働モデルにとらわれず、自身の志向に合った生き方を選ぶ人が増えると予測されます。

■技術
技術革新により、自動運転やマイクロモビリティなどの新しい移動手段が普及し、医療や農業など多くの分野で遠隔技術が普及。これにより、人々は身体的な制約や物理的な距離にとらわれることなく、自由に生活できるようになっています。さらに、遠隔技術とAI市場の成長が進むことで、環境や住む場所に関する制約も取り払われ、より自由な社会が実現する可能性が高まっています。

＜未来インサイト＞
未来インサイトとは、マクロ環境情報分析で得られた複数のファクトが組み合わさることで現れる新たな価値観や消費インサイトです。そして、そのインサイトに基づき、未来のビジネスチャンスとなりうる具体的なビジネスアイデアも含まれています。

未来インサイト例：
■働き方の自由化・多様化による、新しい労働市場「ていねんレス・キャリア」
「ていねん（定年退職・低年齢・諦念）」の3つの意味を含み、それがレス（無い）なキャリアが登場・定着するという予測。今後、ますます労働人口減少が深刻化する日本では、労働力確保を求める企業がAIや遠隔技術などのテクノロジー導入と採用条件の緩和を進行しており、それに伴い労働者にとって働き方の選択肢がより自由化・多様化していくことが見込まれる。

■未来の主役！経済力・消費力・労働力を兼ね備えたDIONKsとは！？
将来、 “DINKs”の進化版である「DIONKs（Double Income and Outcome No Kids）」が台頭。長期にわたる少子化の影響で、日本では1世帯当たりの人数が減少し、これが経済的な不安を引き起こしているが、今後の日本社会では、2人のDIONKs世帯が持つ経済力・消費力・労働力の重要性が増していくと予測。

■その他：
・「何もしない時間」の価値に注目！ タイパの先にある、消費インサイトとは！？
・AIによる死者の活躍する、新たな“死者ビジネス”の登場！？

＜未来レポート活用例＞
未来予測レポートは、不可実な時代の中で世の中の流れをつかみたい、5-10年先の未来を見据えたニーズのある新商品やサービスの開発をしたい、などの様々な悩みに対し活用いただける内容です。活用例は、以下図の４つの例となります。

この「未来レポート」を用いて、マクロな未来視点からコミュニケーション領域に限らず、事業戦略や商品開発など、さまざまな課題解決のお手伝いをいたします。

関連リンク

●株式会社ADKホールディングス
●ADKマーケティング・ソリューションズ、マクロ動向からみた「2030年未来予測レポート」を発表