飲食店のMEO対策とは?効果的な施策をご紹介
2024.04.16
2024.04.16
MUSASHIコンサルティング事務所
目次
MEOとは
MEOとはMap Engine Optimization(マップエンジン最適化)の頭文字をとった略称をいいます。
主に地図アプリ(特にGoogleマップ)での検索結果において上位表示させて、店舗集客につなげる施策をいいます。
さらに分かりやすくいうと、MEOは「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)を上位表示させること」です。
ビジネスオーナーがGoogleビジネスプロフィールに店舗情報を登録することで、Google検索やGoogleマップ検索の結果に表示されるお店や会社、施設などの情報を管理することができます。
このMEO対策は、Googleビジネスプロフィールを活用しておこなっていきます。
MEO対策の重要性
検索結果で上部に表示される
ユーザーが飲食店を探す際、スマホで「新宿 ピザ」や「浅草 焼肉」といったように 「地域」と「業態」の組み合わせで検索する方が非常に多いです。
最近はスマホで「地域×業態」で検索すると、 Googleマップの検索結果が最優先で表示されるようになりつつあります。
検索上位に表示されれば、視認性が高まり多くのユーザーに見てもらえるようになります。
また、多くのユーザーに認知してもらうことで知名度が高まり、来店・来院や売上の向上が目指せます。
来店意思の高いユーザーへ訴求できる
Googleマップ上で検索する方は、既にそのサービスを受けることは決めていて「どの店舗を選ぶか」を考えている状態である場合が多いです。
そのため、マップの検索結果で上位になるほど、店舗を見るユーザーが増え、競合店舗の中から自店舗に足を運んでくれる可能性が高くなります。
口コミ掲載による
Googleの検索結果に表示される店舗情報(ビジネスプロフィール)には、料理の写真や口コミが記載されています。
ポジティブな内容の口コミや高評価の口コミが多くあると、お店の人気度や信頼度が上がり、結果として実際の来店につながりやすくなります。
SEOより検索結果の上位が目指せる
SEOでは、検索露出が難しくてもMEOでは検索結果の上位を目指せます。
飲食店を開業する際、ほとんどのお店はホームページを作成するかと思います。
実際に一般的な飲食関連のキーワードで検索すると、検索順位の上位のほとんどが、飲食ポータルサイトやレビューサイト、チェーンブランドなどの大型店舗のサイトで占められています。
一方、規模の小さい飲食店のホームページはなかなか上位に出てきません。
そのため、個人経営や小規模の飲食店がSEOで検索上位を目指すのは、非常に難しいです。
しかし、ローカル検索やマップ検索であれば、キーワードに含まれた地域や検索ユーザーがいる地域の店舗だけが表示されます。
そのため、ライバルとなる店舗も同じ商圏内の店舗に限られます。
ポータルサイトやレビューサイトと戦わなくてはならないSEOに比べて競合性が低く、正しいMEO対策をしていけば上位表示を狙うことができます。
飲食店におけるお店を探すユーザーの行動・購買プロセス
検索ユーザーの検索行動は、一般的に以下の5つのステップを踏むことが多いです。
①認知
②興味・関心
③評価・検討
④行動
⑤共有
MEO対策では、まず店舗の「認知」を上げ、検索ユーザーの「興味・関心」を引き出すことを目指しましょう。
店舗を認知してもらうためには、検索評価を向上させる施策をおこなっていきます。
検索結果で上位表示させることで、認知度が上がり、来店の可能性が高まります。
また、ユーザーの興味関心を引き出して集客につながる施策をおこなうことも重要です。
具体的なMEO施策について
定期的な投稿を行う
Googleの基本的な考え方は「利用者に価値のあるコンテンツを提供すること」です。
そのため、定期的に最新情報や写真をアップし、Googleに対して「このアカウントは新鮮な情報を常に提供していますよ」とアピールする必要があります。
最新情報の投稿
Googleビジネスプロフィールでは、店舗オーナーが自由に情報を発信できる非常に便利な機能があります。
この最新情報を継続的に発信している店舗は、Googleから評価を受けやすいです。
そのため、最低でも週1回以上は投稿することを推奨します。
具体的な投稿内容としては、下記のような内容が挙げられます。
- 商品説明
- 営業時間のお知らせ
- 席の紹介(テーブル席・カウンター席・座敷など)
- 喫煙が可能か
など
ユーザーに対して信頼感を与える内容や、来店のきっかけとなる内容など、常に工夫をして投稿しましょう。
また、継続投稿に慣れてきたら、次は検索評価を獲得することを意識するようにしましょう。
投稿する文章に含まれるキーワードは、店舗に関連した情報として検索エンジンに認識されます。
定期的に内容を投稿することで、キーワードやそれに関するトピックと店舗との関連性強化が目指せます。
ただし、検索を意識するあまりキーワードを過剰に詰め込んでしまわないよう気をつけましょう。
投稿内容は検索エンジンだけが受け取っているわけではありません。
実際に、検索ユーザーが読んでいることも忘れずに文章を考えましょう。
写真の投稿
飲食店のMEO対策において、写真投稿は非常に重要です。
写真を多く掲載することで、店舗の雰囲気や魅力をユーザーに伝えることができます。
特に「料理」や「内観」の写真、動画はお客様がチェックするポイントとなります。
写真をアップする際は、次のことを意識して撮影するとよいでしょう。
- 商品や料理を明るく鮮明に映す
- 清潔感のある写真や、居心地の良さが伝わる写真を掲載する
- 内観写真は、お客様が写り込まないようにする
- 明るさや色合いを意識して、写真の雰囲気を整える
- シズル感を意識する(食べたくなるような写真)
など
口コミを集める
飲食店を調べる際、口コミを必ず確認する方も多いのではないでしょうか。
最近では、Googleマップ上で店舗を検索する際、評価ごとに検索結果を表示することができるようになりました。
また、MEO対策ではただ口コミを集めるのではなく、質の高い口コミを集めることが非常に重要です。
質の高い口コミを集めるためには、質の良い接客をしたり、店内を隅々まで綺麗に掃除したりするなど、基本的な対策が必要です。
このように口コミは、検索評価を上げるだけでなく来店促進にも寄与します。
質の良い口コミとは
口コミに含まれるキーワードは、店舗との関連性の強化に影響しています。
口コミを依頼する際には、できるだけ具体的な感想を書いてもらうように促すことが大切です。
- 来店目的
- 注文した料理
- 料理や接客などの感想
- 場所・アクセス
など・・・
詳細な口コミは検索キーワードとの関連性を強くすることができます。
また、口コミに含まれるキーワードは、数が多くなってくると口コミ欄にカテゴリとして表示されます。
他のお客様の参考にもなるため、検索評価にも良い影響を与えることができます。
ただし、良い口コミだけを集めようと誘導したり、スタッフが自作自演して集めたりするなどの方法はやめましょう。
これらはGoogleのガイドラインにも抵触し、検索ユーザーに虚偽の情報を提供することにもなって店舗の信頼を下げるので、気をつけてください。
口コミを集める方法
口コミを集める方法は、さまざまありますが、定期的な獲得を目指すのであれば、店舗内で「ルールをつくる」ことがおすすめです。
ルールというのは、例えば次のようなものが挙げられます。
①LINE公式アカウントのリッチメニューに「口コミをする」ボタンを設ける
②お会計時にLINE公式アカウントへの登録をお願いする
③LINE登録していただいた後、リッチメニューから「口コミお願いします」と依頼する
LINE公式アカウントに登録いただくことで、今後クーポンや最新情報の発信をすることもできます。
口コミを獲得する頻度
口コミは店舗情報の資産となるため、最新情報の投稿同様に定期的に集めるようにしましょう。
そのため、一度に数十件というよりは、週に2〜3件などと続けやすい目標をたてることをおすすめします。
口コミが増えると、それを参考に来店したお客様が新たに口コミを書いてくれるという好循環も生まれます。
低評価の口コミが来た場合
万が一質の低いコメントが来た場合は「ご意見ありがとうございます。今後も改善を図ります」など、丁寧に返信をすることが大切です。
ユーザーは質の低いコメントへの対応も見ているため、丁寧に接することで店舗の信頼が高まります。
Googleビジネスプロフィールの情報充実
MEO対策は、Googleビジネスプロフィールに登録しただけでは集客につながりません。
まずは、Googleビジネスプロフィール内の基本情報を充実させるようにしましょう。
下記の項目は最低限掲載するようにしましょう。
- 店舗名
- 住所
- 電話番号
- 営業時間
- 外観写真
- メニュー
- 店舗説明文
- 料金
これはMEO対策をおこなう上での土台づくりとして非常に重要です。
NAP情報を統一する
NAP情報とは、「名前」「住所」「電話番号」の3つの情報のことです。
MEO対策では、媒体ごとにNAP情報の表示が異なると評価が受けづらくなる傾向にあります。
そのため、正しい住所や電話番号が記載されているかは必ず確認しましょう。
たとえば、Instagramでは「いろはcafe」という名前で運営しているのに、Googleビジネスプロフィールでは「いろはカフェ」で登録されているなどのケースがあります。
これは住所でも同じことがいえます。
このように表記がバラバラの場合、Googleからすると別の店舗であると認識されてしまいます。
複数のWEBサービスを使用している場合は、「大文字・小文字」「半角・全角」など統一させましょう。
SNSでサイテーションを獲得する
サイテーションとは、他の媒体(InstagramやX、Facebookなど)で、どれだけ自社の飲食店の情報が言及されているかの指標をいいます。
Googleビジネスプロフィールにおけるサイテーションは、主に「店舗名」「電話番号」「住所」「URL」の4つが重要視されています。
外部のサイトやサービスからの正確な引用が増加することで、店舗の信頼性が高まり、検索エンジンでの上位表示が目指せます。
口コミ同様にお会計時などお客様に対して、上記の内容をSNSで拡散してくれるように呼びかけてみましょう。
まとめ
MEO対策は、飲食店をされている方にとって地域の顧客にアプローチできる重要な戦略です。
その重要性はこれからも増していくでしょう。
施策すべき内容は多くありますが、まずは、お店を幅広いキーワードで検索表示させて認知されるように対策していきましょう。