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AIを活用したコンテンツマーケティングの実践

時計2023.12.21

更新2023.12.21

編集者 Micoworks株式会社

Micoworks、AIを活用したコンテンツマーケティングの実践

著者情報

Micoworks株式会社

  Micoworks株式会社

Micoworks株式会社は、SNSマーケティング支援を行う企業です。現在はLINEを活用した、コミュニケーションプラットフォーム「MicoCloud(ミコクラウド)」を開発、提供しています。最…

マーケットの変動やテクノロジーの急速な進化に伴い、現在、社会が大きく変容しています。常に移り変わる消費者の行動をどのように解像度高く捉え、近づいていくのか。絶対的な答えがない中で、数多くのBtoB企業は手探りでマーケティング施策を行っています。今回の連載では、SNSマーケティングを支援するMicoworks株式会社が自社のBtoBマーケティングの実践の取り組みをご紹介。「実践から紐解く、BtoBマーケティングの最適解」と題した連載シリーズでお届けします。

Micoworks株式会社とは

Micoworks株式会社は、SNSマーケティング支援を行う企業です。現在はLINEを活用したコミュニケーションプラットフォーム「MicoCloud(ミコクラウド)」を開発、提供しています。最適なSNSコミュニケーションによって、ブランド価値を最大化し、あらゆるビジネスの可能性を広げるツールです。

こんにちは、Micoworks株式会社のビジネスマーケティング部に所属する久野と申します。今回は、AIを用いたコンテンツマーケティングへの実践についてお話しします。

私はSEOや広告やコンテンツ作成を担っています。マーケティングチームはこれまで、広告や展示会を中心としてリードを獲得してきましたが、限られた予算で最大のパフォーマンスを生み出すためにオーガニック経由でリードを獲得する必要がありました。

SEOで上位表示をするためには、内部要因、コンテンツ、被リンク、ユーザー動向など様々な点を総合的に対策する必要がありますが、その中でも2023年9月に私が入社した時点の状況で次のような課題がありました。

  • SEO担当が不在
  • コンテンツ作成者が不在
  • 外注予算も限られている
  • 最短での成果が求められる

最短で成果を出すために最も大きな課題が「コンテンツ作成スピード」と「作成コスト」です。SEOで上位表示をするためには前提ユーザーが求める高品質なコンテンツが求められます。そのようなコンテンツ作成を外注するとコストがかかるほか、執筆→フィードバックする中でコミュニケーションに時間がかかり、スピード感が遅くなるということもあります。

これらの課題に対応するため、私たちは昨今注目を集めているAIライティングツールを取り入れ、コンテンツ制作プロセスを刷新しました。

AIを活用したコンテンツ制作の進め方

1.キーワード選定

SEOのコンテンツ制作で重要なのはキーワード選びです。私たちがSEO対策をする最大の目的はリードを獲得することですので、自社の顧客となり得るユーザーが検索をするキーワードを選定します。

2.AIライティングツールにキーワードを入力

SEO対策キーワードが決まったら、AIに入力します。キーワードの入力を行うと、AIは関連する情報を集め、箇条書きの構成案を作ってくれます。構成案ができたら、それを元にAIを使って文章を生成し、原稿を作成します。

3.人の手でファクトチェック・追記を行い、公開

出来上がった原稿は、最終的な校正・校閲、ファクトチェック、記事に適した画像、独自コンテンツの追加をしてからWebサイト上でアップし、公開を進めます。

重要なのは、人がコンテンツのクオリティを担保すること

AIを活用する際のポイントは、得意な部分を任せて苦手な部分を人力で補うということです。

AIは構成案や文章の生成や要約などを得意とする一方で、誤った情報が出力されることもあります。

また現在はあくまで平均的な回答しか出せないため、SEOで重要な観点である「独自性のあるコンテンツ」を作成することには向いていません。
(※ここでいう独自性とは、自社ならではの事例や、オリジナルの情報、画像などです。

だからこそ構成案作成や、文章の作成などAIが得意とするところはAIに任せる。ファクトチェックや独自性のある内容は人が担保するという棲み分けをするという使い方がおすすめです。

AIライティングにより、目標の500%達成

入社時の目標として掲げていた、「3ヶ月以内のWebサイトセッション数の伸び」に関しては目標の500%達成と、大幅に超える成果がでました。通常SEOの成果が出るまでに時間がかかりますが、AIライティングの導入により以下の点が成果に直結したと言えます。

・コンテンツ作成スピードが半分以下に。

コンテンツ作成スピードはこれまでの半分以下になりました。構成案の提案や競合分析などの大部分をツールが担ってくれる他、初稿も6、7割程度のものが上がってくるため、自分が手を入れるべきはオリジナル要素の追加やファクトチェックなど、質を上げることに注力できます。

・低コストかつ効率的に運用できる

AI活用により低コストでコンテンツを作成できています。ツール代金は数万円で、何十記事も作成可能です。外注でかかるコストの削減はもちろんですが、コミュニケーションコストや校正にかかる時間が劇的に減ったことは嬉しい効果でした。

またタイミングを選ばず、いつでも自分のタイミングで記事制作ができるようになるため、突発的な依頼に対応したり、空き時間で記事を効率的に作成できるようになっています。

AIを活用し、ユーザーに役立つコンテンツを作りや組織貢献を

AIを活用したコンテンツマーケティングの今後の展望としては大きく2つあります。

ひとつは、ユーザーにとって有益な情報が集まるWebサイトに進化させていくこと。

WEBサイトは、ユーザーが知りたい情報がまとまっているマーケットインな状態が理想だと考えています。例えばMicoCloudを知ったばかりのユーザーであれば事例コンテンツを、既存顧客であれば活用マニュアルを制作するといった動きをとりたいと考えています。

マーケチームの役割がリード獲得となると、「獲得」のみに繋がる施策を動かしがちです。

今後は、お客様事例やプロダクトのアップデート情報、お役立ちコンテンツを用意し営業の受注率アップやCSの工数削減など、ビジネスKPIに影響を与える施策をしていきたいと思います。

もう一つは、AIを使った業務品質の向上です。

今後マーケティングチームが拡大する中で今後重要になるのが「仕組み化」です。

マーケティングチームはリード獲得の他にも、売上を作るための仕組みを作ることが重要だと考えています。そのためには顧客解像度をあげて、他部署と連携し横串の施策を実現する必要があります。

時間は限られているため、リード獲得というメインミッションを達成しつつ、顧客課題をまとめ組織全体の役に立つようにしていくことが求められます。

そこで重要なのがAIをフル活用することです。自分自身、足りない知識やスキルはAIに頼っています。実はこの記事も初稿はAIに書いてもらっています。

このようにAIを使って何ができるかということを自分が試し、還元するということをしていきたいと思います。

執筆者プロフィール

Micoworks株式会社 ビジネスマーケティング部 久野 慎平

Micoworks株式会社 ビジネスマーケティング部
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