CTV広告市場が拡大中&マーケターが見逃せない理由とは? ~Adjustが発表した新機能と、CTV広告でアプリを成長させる方法を徹底解説~
2022.10.12
2022.10.12
「コネクテッドTV(CTV)」と聞いても、説明できる方は少ないのではないでしょうか。
コロナ禍によるライフスタイルの変化でストリーミングサービスが急速に普及した今、CTV広告を活用していないマーケターはアプリを成長させる機会を逃しているかもしれません。動画配信サービスのNetflixは、広告付きの低価格プランを11月1日に、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツを含む複数の国で開始する計画があるとされ、「CTV」は今後マーケターにとっては見逃せない広告媒体になりつつあります。
今回は、モバイルマーケティング分析プラットフォームであるAdjust(アジャスト)株式会社の提供する「コネクテッドTV広告計測」の最新機能の解説と合わせて、アプリマーケターがどのようにしてCTVの広告を活用しアプリを成長させていくべきかなどもご紹介します。
目次
コネクテッドTVとは?
コネクテッドTV(Connected TV)とは、インターネット回線に接続されたテレビ端末のことを指し、AppleTVやAmazonのFire TV(ファイヤーTV)、GoogleのChromecast(クロームキャスト)などが挙げられます。CTVという略称で用いられることもあります。
日本社会のテレビ端末を保有する世帯でテレビ端末をインターネットに接続している世帯は全体の73%にも上り、コロナ禍でストリーミングサービスが普及したこともあり、NetflixなどのOTTサービスをテレビ端末で楽しむCTVユーザーが増加しています。
OTTとは?
OTT (Over The Top) はインターネット回線を通じてコンテンツを配信するストリーミングサービスを指します。映像系のOTTだとYoutube、Netflix、Amazon Prime、Hulu、Abema 、TVer、Disney+などがあり、2022年には国内の映像業界の収入のうち約28.1%がOTTサービスによるものになると予想されています。
人々がテレビでストリーミングサービスを楽しんでいるということは、「コネクテッドTV(デバイス)を使用してOTT(コンテンツ)をストリーミング視聴する」ということを指します。
拡大中のCTV広告市場!
インターネット広告会社のSMNが実施した調査によると、国内コネクテッドTV広告市場規模は、2021年のCTV広告市場は344億円、前年比337%と推測、2023年には1,000億円超、2025年には1,695億円に達する予測しています。Netflixが広告付きの低価格プランを計画していることから今後も市場拡大が予想されます。
AdjustのデータからみるCTV広告の特徴
Adjustの最新データによると、CTV広告キャンペーンからのモバイルアプリやCTVアプリへのインストール数は増加傾向にあることが明らかとなっています。
2022年4月にAdjustが計測したCTV広告からのモバイルアプリのインストール数は、2021年12月と比較してグローバルで184%増という急成長を記録しています。2022年4月のCTVアプリのインストール数は同年の2月に比べて150%増加しています。
さらにCTV広告は、プライバシー時代のモバイルアプリの成長において、ターゲティングが可能であり、マーケターから注目されています。視聴者の年齢や性別、場所、時間など様々なデータをもとにターゲティングすることが可能で、広告主は、商材や広告キャンペーンに合わせて、最適な広告が出稿可能となっております。
Adjustの「コネクテッドTV広告計測」でCTV広告の影響を可視化
2022年5月、Adjustは業界初の包括的なコネクテッドTV(CTV)広告計測ソリューションCTV AdVisionを発表しました。この新しい分析ツールにより、マーケターは、CTV広告のパフォーマンスを一つの管理画面で可視化し、アプリの指標に与える影響を理解することができます。
CTV AdVisionでは、AdjustのDatascapeのCTV専用管理画面と組み合わせることでマーケターは、1つの管理画面でCTV広告の全体的なパフォーマンスを明確に把握し、CTV広告がアプリの指標とKPI(インストール数、収益、ROIなど)に与える影響を理解することができます。また、Datascapeの管理画面のオーバービューとレポート作成ツールを使用してユーザー獲得や継続率戦略の全体像を捉え、他のチャネルのコンテキストでCTV広告のパフォーマンスを確認することが可能になります。
この新機能により、広告主は、CTV広告の閲覧数からモバイルアプリインストールまでのユーザージャーニーを完全に把握し、キャンペーンの最適化と成長促進に活用できるクロスデバイスのインサイトが取得可能になりました。
CTV広告、マーケターはどう使う?
コネクテッドTVでは、テレビが提供する高品質なコンテンツとWebで得られる計測可能なデータを組み合わせることで、マーケターは大きな機会を得ることができます。
CTVを活用するための3つの方法を紹介します。
①CTV広告のバイイング
モバイルマーケターがブランディング、ユーザー獲得、継続率など、どの指標に注力するかによって適切なサプライヤー、購入方法を選びましょう。インベントリーサプライヤーの性質も大きく異なります。Huluなどの一部のストリーミングサービスには独自のDSPもしくはデマンドサイドプラットフォームがあり、自社のインベントリーを販売しています。
CTV広告の経験があまりない場合は、すでに慣れているDSPから始めるのが良いでしょう。日本でポピュラーなTVerはUnicornやXandrから配信することができますし、ユーザーの多く集まるABEMAも注目すべきサプライヤーです。
成長が著しいCTVをマスターすることが市場を勝ち抜く近道
②オーディエンスターゲティング
CTVキャンペーンで対象のオーディエンスにアプローチする方法はさまざまなものがあります。おそらく最も実装が簡単なオプションは、コンテクスチュアルターゲティング(コンテンツの文脈(コンテキスト)を読み取って分析し、その内容に合わせて広告を配信するターゲティング手法)です。
そして、検討すべきもう1つのアプローチは、クロスデバイスターゲティングです。視聴者の約90%はテレビを見ながら携帯電話を使用しています。特定のCTVオーディエンスセグメントに対して広告を配信し、同じオーディエンスのモバイルデバイスでも広告を配信してフォローアップすることで、「デュアルスクリーニング」と呼ばれる視聴者の習慣をうまく活用できるのです。これにより、潜在的な顧客が視聴したものに基づいて行動できるようになるだけでなく、CTV広告の影響についてより深く把握することが可能になります。マーケターは、CTVとモバイルインベントリーの両方を備えたDSPを使用して、クロスデバイスオーディエンスターゲティングを設定できます。
③キャンペーン計測
CTVはマーケターに多くの機会を提供しますが、このチャネルの計測は依然として断片的で、さまざまな問題が残っています。さらに、業界標準が規定されたのは、つい最近に過ぎません。モバイルマーケターにも計測における特定の課題があり、その中で最も大きいものがデバ
イス間のギャップです。 CTVキャンペーンの計測では、基本的には、モバイルデバイス上のCTVデバイスで発生した何らかのインパクトが計測されます。
1.DSP
前述のDSPは、通常マスターサービス契約以外に追加のコストがかからないため、計測のスタート地点としておすすめです。アプリインストールとインストール後のイベントに関する豊富な自社データをDSPにインポートして計測の精度を高め、ターゲティングを改善することができます。
2.TVアトリビューション企業
リニア(従来のテレビ広告)に対する需要は、欧米にてVisual IQやTVSquaredを始めとする多数のTVアトリビューション企業を生み出しました。これらの企業の多くはCTVに投資してきており、堅牢な計測ソリューションを提供することができます。
3.モバイル計測プロバイダー
モバイル計測プロバイダー(Mobile Measurement Provider、以下MMP)は、コネクテッドTVキャンペーンのアトリビューションが可能で、マルチタッチキャンペーンデータを無制限に提供できます。すべてのマーケティングチャネルにわたってコンバージョンに成果を割り当てられるのはMMPのみであるため、マーケティングミックス全体のコンテキストでCTVキャンペーンの価値を理解することができます。
adjust株式会社 会社概要
Adjustは、モバイルマーケティング分析プラットフォームです。
アプリの持続的な成長を目指す世界中のマーケターから信頼されており、広告キャンペーンの効果測と最適化、ユーザーデータを保護するソリューションを提供しています。Adjustはユーザー獲得やマネタイゼーションなどにおいて業界をリードするマーケティングプラットフォームのAppLovin(Nasdaq:APP)のグループ会社です。今後もAdjustは、強力かつ統合された各種ソリューションを持つAppLovin
と共に、開発者のモバイルアプリの成長をサポートしていきます。
Adjustの詳細についてはwww.adjust.com/jaをご覧ください。
公式ホームページ: https://www.adjust.com/ja
公式 Facebook: https://www.facebook.com/adjustJapan/