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CTV(コネクテッドTV)とは
インターネットと接続(コネクト)しているTVをCTV(コネクテッドTV)と言います。
TVとインターネットを接続するにはいくつかの方法があります。
■スマートTVを利用する
テレビ自体がインターネットに繋がっているテレビをスマートTVといいます。
既にTVに入っている動画配信プラットフォームのアプリで視聴したり、追加でアプリをインストールすることで動画コンテンツを楽しむことが出来ます。
■ストリーミングデバイスでつなぐ
普通のテレビにストリーミングデバイスを接続してインターネットに繋ぐ方法です。
■主なデバイス:Amazon Fire TV、Apple TV、Chromecast、Roku など
■ゲーム機を介してつなぐ
テレビにゲーム機をつなぎ、ゲーム機を介してインターネットに接続する方法です。
■主なゲーム機:PlayStation、Xbox など
OTTとの違い
OTTはOver The Topの略で、インターネットを通じてコンテンツを配信するストリーミングサービスのことを言います。
■主なOTT:Netflix、Hulu、Amazon Prime、TVer、ABEMA など
CTVとOTTの違いがよくわからず混同してしまいそうですが、普段私達が動画を見るためにアクセスしているNetflixやHulu、Youtubeなどの動画配信サービスがOTTであり、NetflixなどのOTTをTVで視聴できるようにインターネットに接続したテレビがCTVです。
CTVの広告市場規模
2022年にソニーグループのSMN株式会社、サイバーエージェントグループの株式会社AJA、株式会社デジタルIn Factが共同で実施したコネクテッドテレビ広告市場調査によると、CTVの市場規模は2021年で前年比337%アップの344億円、2025年には1695億円に達すると予測されています。
急速に需要が増えた大きな要因としてコロナ禍で自宅に居る時間が多くなったことが上げられますが、それ以外にも
- 手軽にテレビにインターネットを接続できるデバイスが増えたこと
- 従来のテレビ番組の代替となるような独自コンテンツも豊富な動画配信サービスが増えたこと
- それらの独自コンテンツのクオリティの高さなどが認知され、テレビ番組に代わって見られる様になったこと
このような要因からCTVを利用する人や動画配信サービスの利用者が増え、結果として広告市場規模も拡大していると考えられます。
OTT(動画配信サービス)はCTVに限らず、スマートフォン、タブレット端末、PCなどあらゆるデバイスから視聴が可能ですが、より高画質、大画面で見たい場合には、テレビでの視聴を好む人も多いでしょう。今後OTTがテレビ番組と同等、もしくは代替サービスとして普及するほどCTVの利用者も増え、それに伴い広告市場も拡大していくことが予想されます。
CTV広告の特徴
動画の開始時や合間に広告が流れるという点ではテレビCMとCTV広告は変わりませんが、大きな違いは、広告を配信する際に細かなターゲティングができ、広告効果を数値として計測できることです。
細かなターゲティングが出来る
従来のテレビCMでの場合、視聴率の高い番組に広告を出して「広く認知してもらう」、もしくはある程度ターゲットが決まっている場合にも、売りたい商品やサービスに合った購買者層が見ている番組に広告を出す、といったことでしか広告配信の幅を狭めることが出来ませんでした。
CTVの場合、年令や性別、趣味嗜好、時間帯や地域などのライフスタイルから細かくターゲティングして広告を配信することが出来ます。
広告の効果計測ができ、改善がしやすい
CTV広告は細かな効果計測が可能なため、ターゲティングの設定が間違っていないか、最適な広告の配信時間はいつか、といったことまで広告効果の数値から判断することが出来ます。
従来のテレビCMではCTVのような細かな効果計測は出来ず、テレビや雑誌、新聞、屋外広告といった多くの広告のうちテレビCMでどれだけの効果があったのか、ということを細かく把握することは困難です。一方CTV広告であれば、細かな効果計測結果から広告の改善をすることが出来ます。
CTV広告 効果計測・分析ツール
CTV AdVision
CTVAdvisionは、adjust株式会社が提供する業界初の包括的なコネクテッドTV(CTV)広告計測・分析ツールです。CTV広告の効果を1画面で包括的に確認することが出来ます。
●CTV AdVision
●Adjust、業界初の包括的コネクテッドTV広告計測ソリューション「CTV AdVision」を発表
まとめ
- CTV/コネクテッドTVはインターネットに接続(コネクト)したテレビのこと。インターネットに接続することでYouTubeなどの動画配信サービス(OTT)をテレビで視聴することができる
- CTVの普及と共にCTV広告市場も拡大しており、今後も市場拡大が予想されている
- CTV広告の利点はテレビCMでは難しかったターゲティングや広告の効果測定が可能であること。また、これによって広告の改善がしやすい点にある