グローバルアドテクノロジー企業であるThe Trade Desk（本社：米国カリフォルニア州、 CEO：ジェフ・グリーン）は、パブリッシャーのプレミアム広告在庫に広告主が直接アクセスできるように設計された同社独自のプロダクト「OpenPath」に、さらに多くのパブリッシャーが参加したことを発表しました。

このたびOpenPath に参加したのは、バズフィード、ロサンゼルス・タイムズ紙、フォーブス、メディアバイン（Mediavine）、そしてCNET やヘルスラインメディアなどを持つレッドベンチャーズなどのパブリッシャーです。

背景と概要

2022年2月のOpenPath のローンチ以来、広告インプレッションからの収益最大化を目指す100 社を超える世界中のプレミアムパブリッシャーが、OpenPath への関心を示しています。OpenPath は、デジタル広告のプログラマティック・サプライチェーンにおいて、非効率性を排除することを目的としており、これにはウォールドガーデンが持つ不透明な特権などによりもたらされる非効率性も含みます。

OpenPath の最初のパートナーには、ロイター、ワシントン・ポスト、ガネット社のUSA ト ゥデイ、コンデナスト、マクラッチー、アドバンスローカル、メディアニュースグループ、トリビューン・パブリッシング、ネクスターデジタル、カフェメディアなどが含まれています。
The Trade Desk の共同設立者であり会長兼CEO のジェフ・グリーンは、「ジャーナリズム系メディアは、広告の利回りを維持するために競争力のある透明性の高い市場が重要であることを理解しているため、OpenPath を強く支持しています。業界が新しいオプトインID 環境に適応していく中で、新たに参加するパブリッシャーたちは、広告主がより関連性の高い広告配信ができ、消費者にはより高いプライバシー管理を提供する形でファーストパーティデ ータの活用が促進されるOpenPath の意義を認識しています。」と述べています。

今回の発表で、The Trade Desk は引き続き広告主のみにサービスを提供することをコミットします。同社は創業以来、広告主のためにサプライチェーンの最適化と透明性の向上に努めてきました。OpenPath はこの取り組みにおいて、これまでで最も重要なステップとなります。The Trade Desk はデジタル広告のサプライサイドには参入せず、イールドマネジメントなどのサプライサイドのサービスも提供しません。OpenPath は、パブリッシャーが広告主の需要に直接アクセスできるようにし、既存のイールドマネジメントツールやパートナーを引き続き活用できるようにするものです。

OpenPath に関するパブリッシャー各社のコメント

バズフィードのプログラマティックオペレーション責任者であるAlex Mason 氏は、「私たちは、広告エコシステムとそのエコシステムを活性化するブランドにとって有益な先進的ソリューションを常に探しています。OpenPath の一員になることは、新生BuzzFeed Inc.のプログラマティックにおける次の展開にとって、これ以上ない提携となります。当社は、The Trade Desk と協力してサプライチェーンにおける透明性の高い未来を構築し、パートナーが期待するプレミアムな体験を提供できることをうれしく思います」と述べています。

ロサンゼルス・タイムズ紙の最高戦略・収益責任者であるAnna Magzanyan 氏は、「米国西海岸を代表するニュースと情報の発信源として、当社のクライアントと読者双方の広告体験を向上させるソリューションでThe Trade Desk と提携できることをうれしく思います。 OpenPath は、広告主の透明性とパフォーマンスを向上させ、熱心な読者に最も関連性の高いマーケティングメッセージを提供するのに役立ちます」と述べています。

フォーブスの最高製品責任者のNina Gould氏は、「ブランドやマーケターにとって、顧客とその変化するニーズを理解し、信頼性が高くかつ有意義な読者とのエンゲージメントを通じてビジネスの成果を上げることは、これまで以上に不可欠なものとなっています。フォーブスは、The Trade Desk と OpenPath で提携し、当社の広告クライアントに優れたパフォーマンスと深いインサイトを提供し、プログラマティック・エコシステムにさらなる説明責任と透明性をもたらすことができることに期待しています」と述べています。

メディアバインのCEO 兼共同創設者のEric Hochberger 氏は、「プログラマティック業界は、サプライパスの最適化と透明性において前進を続けており、バイサイドとセルサイドの真のコラボレーションが重要となります。OpenPath 初の完全なサーバーサイドでのインテグレーションとして、The Trade Desk とのパートナーシップを継続できることを誇りに思います。OpenPath は、現在メディアバインと提携している8,700 以上のパブリッシャーを含むWeb における独立系パブリッシャーのために収益化の機会創出に貢献します」と述べています。

なお、2022 年2 月時点で、The Trade Desk は、2022 年4 月15 日付でGoogle のOpen Biddingプラットフォームを停止することを広告テクノロジーパートナーに伝えました。The Trade Desk は、今後もGoogle のAd Exchange を通じて買い付けを行う予定です。
OpenPath の詳細については、https://www.thetradedesk.com/us/our-platform/openpath（英
語）をご覧ください。

The Trade Deskについて

The Trade Deskは広告バイヤーを支援するテクノロジー企業です。広告バイヤーはThe Trade Deskのセルフサービス型クラウドベースのプラットフォームを通じて、ディスプレイ、動画、オーディオ、ネイティブといった広告フォーマット全般にわたり、PC、モバイル、コネクテッドTVなど多数のデバイス上で、デジタル広告キャンペーンを作成、管理、最適化できます。主要なデータパートナー、インベントリパートナー、パブリッシャーパートナーと接続することでリーチと運用効率を確実に最大化し、またEnterprise™ APIによりプラットフォ ームのカスタマイズが可能です。The Trade Deskは米国カリフォルニア州ベンチュラに本社を置き、米国、欧州、アジアにオフィスを構えています。The Trade Deskに関する詳細はhttps://www.thetradedesk.com/jp https://jp.thetradedesk.com/aboutまたはFacebook、Twitter、LinkedIn、をご参照ください。

関連リンク

●The Trade Desk Japan K.K.