IoTが発展することでマーケティングの幅がぐんと広がる!
2020.07.06
2020.07.06
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目次
IoTとは?
IoTは「Internet of Thing」の略で、「アイオーティー」と読みます。日本語に訳すと「モノのインターネット」 という意味で、さまざまなモノがインターネットを経由して、通信できるようになることを指しています。
以前はインターネットに接続できるのは、パソコンやサーバーなどでした。しかし現在は、携帯端末、タブレット端末、テレビ、スマートスピーカーなど、接続できるものがどんどん増えてきています。
さらに今後は、冷蔵庫やオーブン、お風呂の給湯器、玄関のドア、家電、家までもが、インターネットとつながる時代が来ると言われています。
例えば外出先でスマートフォンを使い、「冷蔵庫に卵があるかどうかを確かめること」「帰る時間に合わせてお風呂にお湯を入れるように、給湯器のスイッチを入れること」「玄関のカギをかけ忘れている時に知らせてくれること」などが、できるようになります。
IoTとマーケティングの関係とは?
IoTが発展して、モノとインターネットがつながるようになると、デジタルマーケティングは大きな変貌を遂げます。今まとは比較にならないような、膨大なデータがやり取りされるようになるからです。
顧客の購買行動を、膨大なデータから詳細に把握できるようになります。さらにIoTでの対話データや、製品をどのように使用しているかという行動データも入手できます。
企業には大量のさまざまな顧客データが集まるため、マーケティングの幅が広がり、マーケティング自体が根本から変化する可能性もあります。
IoTの発展とマーケティングとは、密接な関係があるのです。
IoTで顧客との関係性が変化する
IoTが実社会に浸透すると、まず企業と顧客の関係性が変化します。従来の企業と顧客の関係性は、購入時のみという一時的なものでした。
けれどもIoTが浸透すると、スマートフォンにOSやソフトウエアのアップデートがあるように、冷蔵庫やオーブンもソフトウエアのアップデートが必要になります。
モノを購入した後も、企業と顧客との継続的な関係が生まれるのです。そのため顧客は、より企業を厳しい目で選択するようになります。
「使い方が分からない時のサポート体制」「顧客データの情報管理能力」「IoTの性能」などをもとに、顧客が企業を選択するようになるでしょう。
顧客に信頼される企業が生き残り、信頼されない企業は生き残れない時代が来ることが、予想されています。
IoTはマーケティングをどのように変えるのか?
IoTが浸透すると、マーケティングに活用できるデータは格段に増えます。今までは、顧客データをどのように入手するかもマーケティングの課題でしたが、IoTでは何にどのようにデータを活用していくのか、というマーケティング戦略がより重要になります。
さらに、リアルタイムな情報が集まるようになるため、マーケティングのスパンも短くなることが予想されます。データをもとに、課題や状況に即座に対処することができるようになるのです。
すでにスペインのバルセロナでは、IoTを公共サービスの提供に活用しています。バルセロナシティでは、駐車場に小型センサーを設置して、駐車場の空き情報を利用者に提供しています。
このサービスにより、観光客は駐車場を探す時間を削減することが可能になり、駐車場は収入が増え、渋滞が緩和されました。観光客の滞在時間も長くなり、観光収入も増収になりました。
またバルセロナシティのゴミ箱にも、IoTが使われています。ゴミ箱の中のごみの量を測定できるようになっているため、ごみが少ない場合には、収集に行かないことが可能になりました。
それにより、ごみの収集を効率化することができたため、バルセロナ市の経費を削減することができたのです。
需要を即座に把握して過不足なく供給する
IoTを利用すると、需要と供給を過不足なく調整できるようになります。バルセロナシティの駐車場とゴミ箱も、その一例です。
例えば無人コンビニエンス店舗の場合、ペットボトルや弁当などの在庫をセンサーで感知して、在庫状態を本部に自動的に連絡すれば、過不足なく供給することが可能になります。
顧客の需要に即座に対応できるうえに、人による確認業務を減らすことができます。また余分な在庫を抱えることが減り、食料廃棄の削減にもつながるかもしれません。
リピーターをつくるIoT自動販売機
IoT自動販売機は、ダイドードリンコ の「スマイルスタンド(Smile STAND)」 で、すでに実用化されています。「スマイルスタンド」 では、機械の故障や商品の在庫をリアルタイムに本部で把握することができます。
さらに「スマイルスタンド」 は、スマートフォンアプリと連携しており、自動販売機で購入するとスマートフォンへ「ポイントを付与する」「クーポンを発行する」などが行われます。
これは、顧客にIoT自動販売機のリピーターになってもらうための、仕組みづくりです。IoT自動販売機を使った、「買うのを楽しくする」ためのマーケティング施策です。
IoTでデバイスが増える!
家電がIoTとつながると、冷蔵庫などの家電がデジタルデバイスにもなります。例えばセンサー付きの冷蔵庫にある野菜が古くなると、野菜が古くなったことを持ち主に知らせます。
そのタイミングに合わせて、近くのスーパーの価格を冷蔵庫デバイスに表示すると、購入にいたる確率が格段に高まります。またはその場で直接発注すると、宅配されるというシステムにすることもできます。
食材を無駄にしないために、古くなった野菜の活用法の提案や、レシピの提案を行うこともできます。冷蔵庫にいつも入れておきたいものがある人は、スーパーや宅配業者と契約をして、無くなったら自動的に次の商品が届けられるようにもできるでしょう。
IoTと家電がつながると、まったく新しいデジタルデバイスが増えるようなものです。さまざまなモノのデバイス化が進んでいくと、予想されています。
IoTの発展でマーケティングは、新しい領域へと広がっていきます。顧客の要望に合わせて、どのようなマーケティング戦略を組み、どのようなサービスを提供するのかが、問われるようになります。
記事提供:デジマナ
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