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53.1%のマーケティング担当者が指名検索に課題ありと回答。指名検索に対する課題や悩みに関する調査【キーマケLab調査】

時計2024.04.16

更新2024.04.16

株式会社キーワードマーケティングが展開するメディア「キーマケLab(読み:キーマケラボ)」は、従業員数50名以上の事業会社におけるマーケティング担当者503名を対象に、「指名検索に対する課題や悩みに関する調査」を実施いたしました。

その結果、マーケティング担当者の半数以上が指名検索に課題を感じていることが明らかになりました。

調査概要

調査対象:事業会社(従業員数50名以上)のマーケティング担当者503名
調査期間:2024年3月8日〜21日
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査

調査結果のまとめ

  1. 指名検索に関して課題を感じたことが「とてもある」「ややある」と回答した方が53.1%
  2. 過去もしくは現在、指名検索数増加のために取り組んでいることは「ブログやSNS、YouTubeチャンネルなどの運営」が39.17%で最多
  3. リスティング広告の運用に携わっている方のうち、83%が指名検索に対するリスティング広告を配信していると回答

調査結果の詳細

■指名検索に関して課題を感じたことが「とてもある」「ややある」と回答した方が53.1%

指名検索に関して課題を感じたことが「とてもある」「ややある」と回答した方が53.1%
出典:キーマケLab
自社の社名、サービス名、人名などの「指名検索」において感じたことのある課題を教えてください。
出典:キーマケLab

調査によると、自社の社名やサービス名、人名などの指名検索において課題を感じたことが「とてもある」「ややある」と回答した人が53.1%という結果に。

課題を感じたことが「とてもある」「ややある」と回答した方に、具体的に課題だと感じる点を聞いたところ、55.06%が「指名検索数を増やせていない」、43.82%が「指名検索時に競合他社の広告が表示される」、34.46%が「サジェスト汚染が起きている」と回答しました。

■過去もしくは現在、指名検索数増加のために取り組んでいることは「ブログやSNS、YouTubeチャンネルなどの運営」が39.17%で最多

過去取り組んだもしくは現在取り組んでいる、指名検索数を増やすための施策は、39.17%が「ブログやSNS、YouTubeチャンネルなどの運営」、28.43%が「キャンペーンやイベントの実施」、26.44%が「4マス広告(TV・ラジオ・新聞・雑誌)」と回答。

過去もしくは現在、指名検索数増加のために取り組んでいることは「ブログやSNS、YouTubeチャンネルなどの運営」が39.17%で最多
出典:キーマケLab
氏名検索数を増やすための施策に対しどの程度成果を感じていますか
出典:キーマケLab

また、指名検索数増加のための施策に取り組んでいる344名に対して、どの程度施策の成果を感じているか聞いたところ、14.8%が「とてもある」、最多の49.1%が「ややある」と回答する結果となりました。

■リスティング広告の運用に携わっている方のうち、83%が指名検索に対するリスティング広告を配信していると回答

リスティング広告の配信に携わっている223名に対して「自社の社名、サービス名、人名などの指名検索に対してリスティング広告を配信をしていますか」と聞いたところ、83.0%の185名が「配信している」と回答。

自社の社名、サービス名、人名などの指名検索に対してリスティング広告を配信をしていますか
出典:キーマケLab
指名検索に対してリスティング広告を配信している理由を教えてください
出典:キーマケLab

その理由は、64.32%が「コンバージョン獲得できるため」、55.14%が「特定のページに遷移させるため」、42.7%が「特定の情報を優先的に伝えるため」と回答し、半数以上がコンバージョン獲得に重きをおいて指名検索に対してリスティング広告を配信していることがわかりました。

まとめ

今回の調査では、マーケティング担当者の指名検索に対する課題や悩みが明らかになりました。施策に成果を実感している方がいる一方、指名検索数を増やせていない点や競合との差別化に課題を抱えている方が一定数いることがわかりました。

また、指名検索に対してリスティング広告を配信する6割以上の方が「コンバージョン獲得」を目的としていると回答している結果が示すように、指名検索からの流入は事業拡大のためのマーケティング施策のひとつと捉えられていることが分かります。しかし、リスティング広告に多額の費用を投じて配信しても、指名検索数を「増加させる」ことは難しく、商品やサービスに合った適切なアプローチが不可欠と言えます。最適な施策を展開した上で、問い合わせや購入などのコンバージョンを目的としてリスティング広告を活用することで、CPAを抑えながら売上に繋げることが可能となると言えるでしょう。

株式会社タイミー 執行役員 CMO 中川氏からのコメント

指名検索は人の心が動いて行動に移された結果を映す指標と捉えています。したがって指名検索量を増やそうと思うと、シンプルに認知度を上げるだけではなく、誰の心をどう動かすか?に思いを巡らす必要があります。

そのため伝達の方法や場所といったHOWも重要ですが、なによりも誰(WHO)の理解をひたすら深め、その上で何(WHAT)を伝えると心が動くかを決めていくプロセスが決定的に重要と考えています。

誰(WHO)の理解をもとに、検索してほしい商品なりサービスそのものをアップグレードし、提供価値を研ぎ澄ませていく、そちら側のアプローチも必要になります。

アートとサイエンスの両立や、マーケティング領域とプロダクト開発領域を跨いでの取り組みが必要な仕事なので、一筋縄でいかないものではありますが、そのプロセスに時間を投資することの結果として、誰かの心が動き、その生活を良くなることに少しでも繋がっていることを感じられると考えると、マーケティングに携わる者として追い求める価値のある指標ではないかと感じます。

■中川氏プロフィール

株式会社タイミー 執行役員 CMO 中川祥一氏

一橋大学卒業後に、株式会社アサツーディ・ケイ入社。デジタル領域およびTVCMを中心とするマス領域のプランナー/データアナリストとしてクライアントのマーケティング活動をサポート。その後、JapanTaxi(当時)、メルカリを経て、2020年3月にタイミーへジョイン。ユーザー(toC)・事業者(toB)双方のマーケティング、ブランディング及びSmall and Medium Business事業を統括。
https://timee.co.jp

▼中川氏執筆の関連記事
2年で指名検索量が約10倍になったタイミーのマーケティング組織における活動・仕組みの解説
https://note.com/sho1nakagawa/n/n80e0f6618f0c

キーワードマーケティング 川手からのコメント

指名検索を増やす方法については、過去公開した下記記事でもご紹介していますが、「ブログや SNS、YouTube チャンネルなどの運営」が上位にくるのは、特に直近のトレンドが顕著に反映されたものと見て間違いないでしょう。

【決定版】指名検索を増やす上で有効な17の手法
https://ppc-log.com/marketing/3193/

実際に直近数年、自分自身のクライアントの取り組みを見ていても、オウンドメディアや YouTube チャンネルの運営にリソースを投下、そこから4マスメディアへの出演、書籍の刊行などを実現し、結果的に指名検索と顧客を増やすことに成功している事例も増えてきました。

広告も用いつつ、あらゆる方法で指名検索を増やそうと試行錯誤されている、マーケティング業務に携わられている方が如何に多いかという点について、改めて考えさせられました。

■プロフィール

株式会社キーワードマーケティング
広告運用・コンサルティング部 マネージャー 川手遼一

大学在学中からインターンとしてキーワードマーケティングに在籍。リスティング広告や Meta広告などが専門領域。広告関連の技術ブログ「PPC-LOG」を約5年ほど個人で運営。2023年11月よりキーマケLab編集長に。

調査内容の利用について

すべての調査結果は、キーマケLabにてご覧いただくことが可能です。
https://kwmlabo.com/research-release/2427/

調査内容を紹介・引用・転載される際は、出典元として「キーマケLab」を明記の上ご利用ください。(例)「出典:キーマケLab」など

また、本プレスリリース 及び キーマケLab記事内で使用している画像やテキストを商用利用される場合でも、個別の連絡や許諾なしにご使用いただけます。SNSなどにおいても、常識の範囲でご自由にお使いください。掲載内容について、個別にご連絡が必要な場合は下記よりお問い合わせください。
https://kwmlabo.com/media-copy/#contact (担当:川手)

関連リンク

株式会社 キーワードマーケティング
53.1%のマーケティング担当者が指名検索に課題ありと回答。指名検索に対する課題や悩みに関する調査

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