

新型コロナウイルスの影響で、店舗での販売が難しくなった小売店や飲食店のEC 化が一気に加速し、買い物の手段としてネットショッピングを利用する消費者が増えました。また、2020年に始まった5G通信により、4G通信時代の100倍の情報を消費者に届けることができるようになったことで、店舗に足を運ばなくてもあらゆる情報を元に、店舗にいるかのような購買体験ができるようになりました。そんな中、2023年もEコマース市場は著しく成長し、数々の注目トレンドが誕生しています。 また、人工知能(AI)もマーケティングにおいて必要不可欠なツールとなり、頻繁に活用されています。
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Eコマースの中でも、スマートフォンを通じたオンラインショッピングMコマース(モバイルデバイスコマース)は、数々の技術的進歩のおかげで主流になりつつあります。スマホを通じて買い物する消費者の数は年々飛躍的な増加傾向にあり、消費者の53%がスマートフォンを使用して買い物をしていることが今回の調査で判明しました。2022年のEコマースアプリの全インストール数のうち、ショッピングアプリは58%を占めています。また、ユーザーがWebサイトにアクセスした回数を示す指標「セッション数」は、世界で12%増加しています。
2022年、世界のE コマースアプリのインストール数は、2021年と比較して0.6%減少しましたが、11月は例年通り最もインストール数が多く、2022年平均に対して21%増加しています。セッション数も13%増を記録しています。2022年11月は、Adjustが計測して以来Eコマースのアプリ内収益が最も大きく増加した月でした。11月に消費者のEコマースの利用率が高くなる背景として、クリスマスやブラックフライデー、年末年始などが重なるホリデーシーズンのイベントが挙げられます。
ソーシャルコマースは、ソーシャルメディア(SNS)とEコマースを掛け合わせて商品の販売を行うチャンネルを指し、ECサイトへの偏移なしにSNS上のみで商品販売が可能です。ソーシャルコマースの売上高は、2023年に457億4000万ドルに達しました。日本のソーシャルコマース市場は、年間で年率12.1%の成長を遂げ、2023年には1億5290 万ドルに達すると予想されています。
また、ソーシャルコマースの成長とともに注目されているのが、ショッパブル広告です。実際に、TikTokやYouTube、Instagramなどの主要SNSは既に多数のショッパブル広告フォーマットを展開しています。 2022年には、ShopifyとYouTubeが提携し、クリエイターがライブ配信やビデオを通じて商品を販売できるショッピング機能「YouTubeショッピング」をグローバルで提供開始しました。
中国発祥のファストファッションEC 「SHEIN」は、 2020 年に4位、2021年には2位と着実に順位を伸ばしていましたが、2023年に最もダウンロードされたショッピングアプリとして第1位にランクインしました。ダウンロード数は、2億2900万と大手EC サイト「Amazon」の1億9500万ダウンロードの約1.2倍を記録しています。「SHEIN」は、圧倒的な品揃え、低価格、最先端のデザイン商品の取り扱いを行っており、数年前からZ世代を中心に世界中の若者の間で人気を集めています。特に、SNSとインフルエンサーを起用したライブコマースやタイアップ動画を多数実施し、SNSとECを駆使することで多くの顧客獲得に成功しています。環境問題や労働環境について度々問題提議される一方で、アプリダウンロード数は毎年著しく伸びており、その人気は一目瞭然です。
Eコマースにおいて、消費者の購買履歴や個人の情報に基づいてコンテンツや商品を提供すること及びECサイト上での顧客の離脱防止と購買までの導線獲得が非常に重要になっています。 その中で、2023年特に注目をされているのがワンクリックチェックアウトとハイパーパーソナリゼーションです。
人工知能(AI)は、最も画期的な可能性を秘めたテクノロジーとして業界に革命を起こしています。
現在、マーケターやEコマース企業にとってもE コマースにおいてのワークフローを改革する必要不可欠なツールとなっています。Eコマース企業はチャットボットやパーソナライズされたおすすめ機能や予測分析、画像認識、拡張現実(AR)などを活用して、ユーザーのショッピング体験を一新させています。
最近の調査によると、マーケターの61.4%がすでにマーケティング活動にAIを取り入れており、44.4%がコンテンツ制作にAIを活用しています。また、マーケターの19.2%が予算の40%以上をAIを活用したキャンペーンに割り当てていることが分かりました。2028年までに、AIマーケティング業界は1,075億ドル規模に成長するとも予測されています。
EコマースマーケティングにおいてAIを実装することで、競争率の高いEコマース業界でモバイルマーケターは優位性を確保することができます。その中でも、注目すべき2つのメリットがあります。
パーソナライゼーションの改善
自動化されたワークフローAIを活用することで、一人ひとりに合わせたコンテンツをカスタマイズし、データ分析から顧客が求めているものを特定することができます。これにより、共感を得られるメッセージを適切なタイミングで提供可能になり、リスクの高い顧客を特定しブランドへの関心を起こす情報を与え、ターゲティングすることができます。
自動化されたワークフロー
AIは繰り返しの作業を自動化し、顧客により効率的で快適なショッピング体験を提供するのに非常に役立っています。特に、商品のおすすめやリピーターへの割引特典、サポートを自動化することで人件費を削減し運用効率を向上させることができ、さらなる成長に向けたイノベーションのための時間を確保することが可能になります。