大企業のマーケティングの課題、73.1%がマーケティング戦略立案から実行において苦戦【Hajimari調査】
2022.08.24
2022.08.24
株式会社Hajimariが提供しているマーケターと企業のマッチングサービス「マーケティングプロパートナーズ」(https://crowd.itpropartners.com/lp/marketing)は、大企業(従業員数1,000名以上)のBtoB事業を推進するマーケティング担当者104名に対し、大企業のマーケティング課題に関する実態調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。
目次
- 調査サマリー
- 調査概要
- 約4割のマーケ担当者が、外部要因の大きな変化に合わせたマーケ判断ができていない
- 「最新のトレンドに合わせた顧客獲得のための新規施策」を61.6%が実践
- 顧客獲得のために4割以上が、「動画コンテンツ」や「Web広告」「SNS運用」の新規施策を実施
- 今後は約9割が新規施策の必要性を実感
- 新規施策を実施する上でのハードル、半数以上が「新規施策を推進する人材がいない」と回答
- 他にも「具体策が何も示されない」や「既存の方法や手法に固執している」などの課題も
- 73.1%が組織単位で「マーケティング戦略」の立案から実行に苦戦
- 現在CMO人材がいる企業は35.6%に留まる実態
- マーケティング戦略から実行までを進めるCMO人材獲得に、約半数が意欲
- まとめ
- 関連リンク
調査サマリー
調査概要
調査概要:大企業のマーケティング課題に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
調査期間:2022年7月25日〜同年7月28日
有効回答:大企業(従業員数1,000名以上)のBtoB事業を推進するマーケティング担当者104名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
約4割のマーケ担当者が、外部要因の大きな変化に合わせたマーケ判断ができていない
「Q1.あなたは、外部環境の変化に合わせたマーケティングが実施できていると思いますか。」(n=104)と質問したところ、「非常にそう思う」が10.5%、「ややそう思う」が43.3%という回答となりました。
「最新のトレンドに合わせた顧客獲得のための新規施策」を61.6%が実践
「Q2.現在、顧客獲得のため、最新のトレンドに合わせた施策が実践できていますか。」(n=104)と質問したところ、「かなり実践している」が7.8%、「実践している」が53.8%という回答となりました。
顧客獲得のために4割以上が、「動画コンテンツ」や「Web広告」「SNS運用」の新規施策を実施
Q2で「かなり実践している」「実践している」と回答した方に、「Q3.実践している顧客獲得のための新規施策を教えてください。(複数回答)」(n=64)と質問したところ、「動画コンテンツ」が48.4%、「Web広告」が43.8%、「SNS運用」が40.6%という回答となりました。
今後は約9割が新規施策の必要性を実感
Q2で「実践していない」と回答した方に、「Q4.今後、新規施策の必要性を感じていますか。」(n=25)と質問したところ、「非常に感じる」が36.0%、「やや感じる」が52.0%という回答となりました。
新規施策を実施する上でのハードル、半数以上が「新規施策を推進する人材がいない」と回答
Q4で「非常に感じる」「やや感じる」と回答した方に、「Q5.新規施策を実施する上でのハードル/課題を教えてください。(複数回答)」(n=22)と質問したところ、「新規施策を推進する人材がいない」が54.5%、「費用対効果がわからず稟議が通らない」が40.9%、「社内に新規施策のノウハウがない」が36.4%という回答となりました。
他にも「具体策が何も示されない」や「既存の方法や手法に固執している」などの課題も
Q5で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q6.Q5で回答した以外に、新規施策を実施する上でのハードル/課題があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=20)と質問したところ、「具体策が何も示されない」や「既存の方法や手法に固執している」など11の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・53歳:会社からは号令ばかりで具体策が何も示されない。
・61歳:組織の内部の管理職たちが、既存の方法や手法に固執しており、変化に反対しかしないため。
・48歳:企画力。
・52歳:ターゲットを明確にすることすらできていない。
・49歳:海外本社の日本市場への理解が得られない。
・48歳:時間がない。
73.1%が組織単位で「マーケティング戦略」の立案から実行に苦戦
「Q7.あなたのお勤め先では「マーケティング戦略」の立案から実行において、組織単位で苦戦していますか。」(n=104)と質問したところ、「かなり苦戦している」が11.6%、「やや苦戦している」が61.5%という回答となりました。
現在CMO人材がいる企業は35.6%に留まる実態
「Q8.あなたのお勤め先にはすでに「CMO人材*」がいますか。」(n=104)と質問したところ、「はい」が35.6%、「いいえ」が64.4%という回答となりました。
*CMO・・・「(Chief Marketing Officer/チーフマーケティングオフィサー)」の略で、主にマーケティングの現場を取りまとめ、マーケティング戦略を立案し、具体的に実行する役割を担います。一般的に、取締役や執行役員として企業経営とマーケティングを連携させ統括をします。
マーケティング戦略から実行までを進めるCMO人材獲得に、約半数が意欲
Q8で「いいえ」と回答した方に、「Q9.今後マーケティング戦略から実行までを進める上でCMO人材を獲得したいと思いますか。」(n=67)と質問したところ、「非常にそう思う」が15.0%、「ややそう思う」が29.9%という回答となりました。
まとめ
今回は大企業(従業員数1,000名以上)のBtoB事業を推進するマーケティング担当者104名に対し、大企業のマーケティング課題に関する実態調査を実施いたしました。
「最新のトレンドに合わせた顧客獲得のための新規施策」を61.6%の大企業が実践しており、新規施策を実施していない企業の約9割も、今後は新規施策の必要性を実感しているようです。
一方で、新規施策を実施する上でのハードルとして、「新規施策を推進する人材がいない」ことが挙げられました。
また、現在CMO人材がいる企業は35.6%に留まる実態から伺えるように、「マーケティング戦略」の立案から実行において、73.1%が組織単位で苦戦する実態が明らかになりました。そのため、今後の方向性として、CMO人材獲得に約半数の大企業が意欲を示しました。
企業におけるマーケティング力は最新のトレンド施策をいかに取り入れられるかがカギになります。
一方で、日々のトレンドが目まぐるしく変化する中で、トレンドを追いかけ続けながら、「マーケティング戦略」の立案から実行までを進めていく人材が不足していることが、多くのマーケ担当者の頭を悩ませているようです。インターネットに情報が溢れるほどにマーケティング施策は複雑になり、専門知識だと認められていることから、マーケティングを専門とするプロ人材の需要は高まりを見せています。
そのため、社内の人材育成にも注目が集まりますが、現状のマーケティング課題を急速に解決するためには、プロ人材とのマッチングサービスや業務委託を利用したCMO、並びにそれに準ずる人材の採用が積極的に取り入れられるのではないでしょうか。
「マーケティングプロパートナーズ」について
マーケティングプロパートナーズは、事業成長において最も重要なマーケティング領域のプロフェッショナル人材を、企業の成長戦略に合わせてご紹介するサービスです。
有名企業の元CMO、世界的なIT企業出身のマーケターなど、即戦力且つトップレベルの人材にご登録をいただいており、マーケターの採用に悩む企業にとっても、即戦力となる人材をスピーディーにアサインし、活用できるメリットがあります。
企業と個人の双方に面談を実施した上でマッチングを行い、両者のニーズを汲み取った満足度の高いマッチングを提供してまいります。
マーケティングプロパートナーズ サービスサイト:https://crowd.itpropartners.com/lp/marketing
関連リンク
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