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【MMD研究所】2019年7月 フェイクニュースに関する年代別意識調査を実施

時計2019.07.04

更新2019.07.04

MMD研究所

MMD研究所は、株式会社テスティー(https://www.testee.co/)が提供するスマートフォンアンケートアプリにて共同調査を行いました。第9弾となる今回は、18歳から69歳のスマートフォンを所有する男女1,533人を対象に2019年5月8日~2019年5月10日の期間で「2019年7月 フェイクニュースに関する年代別意識調査」を実施いたしました。
本調査は「2019年6月 ニュースに関する年代別意識調査」の対象者に同じタイミングで聴取した調査です。同じ内容の中高生対象調査もございます。ぜひあわせてご覧ください。

調査対象について

調査概要

「フェイクニュース」という言葉、85.8%が知っている
フェイクニュース接触経験は中高生より8.6ポイント下がる

フェイクニュースに騙された経験、「騙されたことがある」のは29.6%、「騙されたことはない」のは70.4%
フェイクニュースの拡散、44.2%が経験 中高生よりも拡散経験は低い

フェイクニュースを見破れるかどうか、見破る自信があるのは30.1%、約7割が「見破る自信がない」
見破る自信は中高生より16.9ポイント低い

「フェイクニュース」という言葉、85.8%が知っている
フェイクニュース接触経験は中高生より8.6ポイント下がる

スマートフォンを所有する18歳~69歳の男女1,533人を対象に「フェイクニュース」という言葉を知っているか聞いたところ、「知っている」「聞いたことがある」と回答したのは85.8%で、「知らない」と回答したのは14.2%となった。
同様の中高生対象調査では「知っている」「聞いたことがある」という回答は84.6%で1.2ポイント高い結果となった。

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これを年代別に見てみると、「知っている」という回答が高かったのは60代(n=217)で65.9%、最も低かったのは40代(n=263)で55.9%となった。

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続いて、フェイクニュースとはどういうものか具体例を交えて説明した後に、フェイクニュースを見たことがあるか聞いたところ、「見たことがある」のは34.4%、「見たことがない」のは65.6%となった。3月に公開した中高生対象の調査では「見たことがある」という回答が43.0%だったので、フェイクニュース接触経験は8.6ポイント低い結果となった。

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これを年代別に見てみると、「見たことがある」という回答が最も高かったのは20代(n=306)で45.1%、最も低かったのは、認知が最も高かった60代(n=217)で21.7%となった。

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フェイクニュースを見たことがあると回答した人に、実際にどんなものを見たことがあるか自由記述で回答してもらったので年代別に抜粋して紹介する。

<10代>
「GWに株価が大きく暴落する(10代男性)」
「天津大爆発の動画を北海道の爆発と嘘が流れていた(10代男性)」
「テレビに出ている宮根という人が意識不明の重態という見出しがあったのでクリックしたら嘘だった(10代男性)」

「地震直後に動物園からライオンが脱走したという嘘のSNSの拡散によって一部の人が避難をやめてしまい、被害が多くなったこと(10代女性)」
「ローマ法王がトランプ支持を公式に表明した(10代女性)」
「ツイッターで3年A組の真似をして、人を刺した犯人が逃げたみたいなやつ(10代女性)」

<20代>
「MLB選手の人格を根拠の無い書き方で批判するような内容(20代男性)」
「ロンドン時計塔がデジタル式になった(20代男性)」
「喫煙者の減少と共に肺がん患者が増加しているので、実は喫煙は肺がんの予防に良いといった旨のニュース(20代男性)」

「仮病を使うためのだるくなる薬が発売された(20代女性)」
「まとめサイトの釣りやツイッターでの芸能人の目撃情報(20代女性)」
「富田林から逃走中のヒダ容疑者が近所で空き巣をしている、というもの(20代女性)」

<30代>
「LINEのアップデートで個人情報が流出するというもの(30代男性)」
「根拠なき事実明らかな嘘リベラル記事、加工画像付きニュース、事故の犠牲者人数など(30代男性)」
「ディズニーのチャペルの結婚式の新婦のツイート(30代男性)」

「震災時のライフラインの復旧についての誰かの憶測が広まっていくうちにフェイクニュースになっていっていた(30代女性)」
「紅白歌合戦の画面に虚偽のツイッターテロップ(臓器売買がどうの)が合成された画像がネットで出回り信じてしまった。AI同士が人間に理解できない新言語で会話しだしたというネット記事を信じてしまった。ブラックチョコレート健康法のネット記事が後から見たドキュメンタリー番組でフェイクニュース実験のための虚偽であったと知った。(30代女性)」
「コープさっぽろが北海道地震の際、停電による損害について北電に損害賠償請求を行う(30代女性)」

<40代>
「こんな商売をして億万長者になった話しとか内容は様々ですが詐欺がまいというか投資などのフェイクニュースで思わず関心を持ってしまい詳しく調べたりしているところを友人に話したら嘘だと言われ更に詳しく掘り下げていったら全く根拠のない出鱈目でした(40代男性)」
「日本は借金だらけで破綻する(40代男性)」
「相撲の問題があったときに理事長の辞任など嘘のネタなど(40代男性)」

「震災の時に石油プラントが爆発したというニュースをTwitterで見た(40代女性)」
「政治家の発言がマスコミ関係者により切り貼りされ、あたかもそれが世論の論調かのように報道されていた。キャスター、ゲスト等もその方向で一貫して、批判がなく、見ていて幼稚さを感じた(40代女性)」
「大麻が有害ではない?違法性はない?と言った内容を国際機関が発表したという主旨のもの(40代女性)」

<50代>
「イギリスの有名なエイプリルフールニュースで、新種の類人猿が見つかったというニュース番組(50代男性)」
「今も続いていますが、原発事故関連ニュースにて、地下に設置されていたディーゼル発電機・小児甲状腺癌等について、既存のメディアは、嘘をついていると感じます。ネットでの嘘よりも、社会的に深刻な事だと考えます(50代男性)」
「安部総理のもりかけ問題やトランプ大統領のロシアゲード疑惑(50代男性)」

「震災でライオンが動物園から逃げた震災でガスタンクが破裂燃えているから外出するな(50代女性)」
「富士山にイスラムの礼拝所がある(50代女性)」
「浜崎あゆみの激太り写真の加工。その他事件、株価の偽情報(50代女性)」

<60代>
「高校生の自殺のニュースをあたかもいじめが原因と決め付けた内容(60代男性)」
「小人数のデモなどを、何倍もの人数や規模を大きくして報道している(60代男性)」
「当たり屋グループの車ナンバーが出ていた(60代男性)」

「トランプ氏の発言ただし、何が本当で過ちかがわからない(60代女性)」
「皇室と天皇の代替わり、眞子さま婚約内定、女性天皇擁立に関することは、フェイクニュースだらけ。ネットでそのことを知った時いたくショックを受け、腹立たしかった(60代女性)」
「力士の大関の地位取消(60代女性)」

フェイクニュースに騙された経験、「騙されたことがある」のは29.6%、「騙されたことはない」のは70.4%
フェイクニュースの拡散、44.2%が経験 中高生よりも拡散経験は低い

続いて、フェイクニュースを見たことがあると回答した人(n=527)に騙された経験があるかどうか聞いたところ、「騙されたことがある」が29.6%、「騙されたことはない」が70.4%となり、7割以上が騙されたことがないという結果になったが、3月に公開した中高生対象の調査では26.3%となり、3.3ポイント騙された経験が増加した。

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これを年代別に見てみると、騙された経験があるのは、20代(n=138)が37.7%と最も高く、30%を超えているのは20代~40代という結果となった。

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騙された経験があると回答した人(n=156)に、フェイクニュースの拡散経験を聞くと、「RTやイイネなどをして拡散してしまったことがある」、「SNSで拡散はしなかったが、友人や家族に話してしまったことがある」を合わせて44.2%が拡散してしまったと回答した。3月に公開した中高生対象の調査では61.0%に拡散経験があったので、拡散経験は低い結果となった。

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フェイクニュースを見破れるかどうか、見破る自信があるのは30.1%、約7割が「見破る自信がない」
見破る自信は中高生より16.9ポイント低い

最後に、今後フェイクニュースを見破れる自信があるかどうか聞いてみると、「自信がある」、「やや自信がある」を合わせて見破る自信があると回答したのは30.1%、「自信がない」、「やや自信がない」を合わせて見破る自信がないと回答したのは69.9%となり、約7割の人がフェイクニュースを見破る自信がないという結果となった。見破る自信は中高生調査時の47.0%より16.9ポイント低かった。

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これを年代別に見てみると、「見破る自信がある」という回答は年代が下がるほど多い傾向にあり、最も自信があると回答したのは10代(n=199)で43.7%だった。

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※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合があります。
※回答者の属性は会員登録後に無料レポートよりご確認いただけます。

注意事項


※こちらの調査情報は、調査実施者であるMMD研究所との提携により掲載しております。
※本ページ内で掲載している文章、及びその内容についての無断転載等は原則として禁止しています。
※データの利用、引用可否、調査データのついてのお問い合わせはMMD研究所まで必ずご連絡ください。

関連リンク

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