YouTubeの動画広告、視聴者層や見られやすい広告の特徴は?広告制作のポイント、注意点を解説
2022.10.05
2023.05.22
SYNCAD編集部
数多くの動画配信サービスの中で、最も多くの人に利用されているのがYouTubeです。
視聴者としてYouTube広告を目にしたことのある方は非常に多いと思いますが、広告を配信する場合にはどういった動画を制作すれば視聴者に見てもらいやすくなるのでしょうか。
YouTubeの特性や動画広告に対する視聴者のイメージと共に、YouTubeで効果的な動画広告を作るために重要なポイントや注意点を解説します。
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目次
YouTubeとは
YouTubeは全世界で月間20億人のユーザーが利用する米国発の無料のオンライン動画プラットフォームです。運営元は2006年にYouTubeを買収したGoogle LLC.となっています。
YouTubeの日本国内利用者数と利用者層
YouTubeの公式発表によると、日本国内のYouTube月間利用者数は2020年に6,500万人を突破しています。(*1)
認知率・利用率でも群を抜いています。2022年1月にNTTドコモ モバイル社会研究所が行った調査(*2)によると、無料動画サービスの中でYouTubeは認知率・利用率共にトップとなり認知率は9割越え、利用率は6割超えという結果になっています。
年代別に見る認知率では、いずれの年代も9割以上がYouTubeを認知。最も利用率が高い10〜30代では7〜8割、50〜70代でも5割前後が利用しており、全年代で幅広く利用されている動画配信サービスであることがわかります。
*1 参照元 Think with Google 月間 6,500 万ユーザーを超えた YouTube、2020 年の国内利用実態──テレビでの利用も 2 倍に
*2 参照元 モバイル社会研究所「YouTube認知率96.2% 利用率6割超え:男性10代の投稿率は約2割だが全体では約4%」
YouTube動画内広告に対するユーザーの姿勢
株式会社ネオマーケティングが2020年に20歳~69歳の男女1000人を対象に実施した「動画広告の接し方」に関するリサーチ結果によると、動画広告を目にした場合に「必ずスキップする」「スキップすることが多い」と答えた人の割合は9割強に上ります。
広告をスキップできるようになるまでの姿勢では「広告をしっかり観ることが多い」と答えたユーザーは8%に留まります。一方で動画広告をきっかけに商品を1回以上購入したことがある人は全体の2割弱という結果も出ており、見てもらえるような動画広告の作成が重要であることが伺えます。
このことから、動画は多くの情報を伝えることができる一方、ただ動画広告を出すだけで効果が出るものではないことがわかります。動画広告を作成する際は、ユーザーニーズにマッチした動画制作や細かいターゲット層の指定など細かい施策が必要です。
YouTubeの特徴
利用者層が幅広い
利用者が若年層中心であったり、特定の属性や好みを持った層が多い傾向があるSNSもありますが、YouTubeは10代〜70代の非常に幅広い層が利用しています。若年層から高齢者層まで男女問わず利用されている点が特徴となっています。
動画コンテンツのジャンルが豊富
様々な層が利用するプラットフォームであることから、動画コンテンツのジャンルも豊富です。
どのSNSも(センシティブなものは除き)動画コンテンツの内容に縛りはありませんが、SNSごとに投稿されやすいジャンルや好まれるジャンルがある程度存在します。
その中で、ニュース、音楽、ゲーム、スポーツ、ヘルスケア、ライフスタイル、子供向けコンテンツなどジャンルが充実しているYouTubeha、幅広い層が集まり楽しめる動画配信サービスであることが強みとなっています。
YouTubeの特徴から見る動画広告制作の注意点
ターゲット・メッセージを明確にする
性別や年齢の違いだけでなく動画コンテンツのジャンルも多岐にわたることから、ターゲット層や目的は明確にした上で動画制作を行う必要があります。
その広告を求めていない層に配信されると、十分な広告効果が得ることができないだけでなく、ユーザーが興味のない広告を度々目にすることで押し付けのようなネガティブイメージを与えてしまうことにも繋がります。
「どういった層に訴求するのか」「広告によって消費者にどんなアクションを起こしてほしいのか」「何を伝えるための広告か」などターゲット層や広告の目的を明確にして動画制作を行いましょう。
ターゲット層のニーズを把握して動画を制作する
YouTubeの動画広告を最後まで視聴するユーザーは少ない傾向にあります。
ターゲットが定まっていても、ターゲット層が「そのトピックのどんなことに関心があるのか」「知りたい」「解決したい」と思っているのかといったユーザー心理の調査や把握が出来ていなければ、ユーザーが目を留めるような広告を作ることは出来ません。
ユーザーニーズを把握した上で訴求に適切なメッセージを考えることが重要です。
訴求内容や結論を後出しにしすぎない
基本的に視聴者は情報の取捨選択が早い傾向にあり、結論を引っ張るような広告では一番見て欲しい部分まで試聴されません。狙ったターゲットへ広告配信をしても、動画冒頭で「何の広告なのか」「自分に関係した広告であるか」がわからなければ広告はスキップされてしまいます。
また、意図的に結論を先延ばしにする広告にはネガティブイメージも抱きやすいため、動画冒頭の訴求から結論までのスピーディさを意識する必要があります。
YouTube動画広告の視聴率増加・広告効果を高めるポイント
動画冒頭5秒で視聴者の興味を引く
動画冒頭で視聴者が「自分ごと」であると思うと広告を見てもらいやすくなります。広告をスキップをされないように興味を引くことが重要です。
ポイントは、ユーザーニーズや悩みに沿った問いかけを入れることです。訴求の前に商品やサービスの紹介をすることも出来ますが、押し付け感を感じる可能性もあります。冒頭にユーザーの心理を掴むような問いかけやメッセージを入れることで、広告への自然な導入を促しましょう。
動画はテンポよく展開する
広告動画はネガティブな印象を持たれることが多いため、すぐに目的やメリットがわからないものはスキップされます。
動画広告の途中で離脱されてしまうと、サービスや商品、企業を十分に知ってもらうことは出来ません。問題提起から答えの提示までテンポよく行い、動画の途中にも訴求メッセージや問いかけを入れて興味を引き続けましょう。
不安や悩みを解決する情報を入れ行動を促す
ユーザーの疑問や不安を掴みとして入れ、それらを解決するような情報を伝えることで具体的な行動に移してもらいやすくなります。
例えば、「サービスを既に利用している人の声」「類似商品との違い」「価格」「セール情報」といった情報です。情報の裏付けやお得な情報など視聴者が気になる要素を解決することで、実際の行動を促す事ができます。
自然と見入るストーリー性のある動画で離脱を防ぐ
長尺の動画広告の場合、続きが気になるようなストーリー性のある動画にすると広告を自然な形で視聴してもらえる可能性が上がります。ターゲット層の感情を理解し、共感を促すようなストーリーにすることがポイントです。
共感によってポジティブな感情を生み、高く企業やサービスに良いイメージを抱きやすくなります。ブランディングにも活かすことも可能です。
CTA・具体的なアクションを促すメッセージを入れる
動画で興味を持っても、商品ページの場所がわからなければ行動に移すことが出来ません。広告を見てくれたユーザーが具体的な行動に移せるように、動線をわかりやすくしましょう。
YouTubeは動画視聴画面の下部にCTAを挿入することができます。CTA(Call to Action)とはWebサイトの閲覧や動画視聴後のユーザーに具体的な行動を促すリンクボタンなどのことを指し、たとえば「お問い合わせ」「購入はこちら」「資料タウンロード」などのボタンがCTAにあたります。
視聴後に目的の行動を行なってもらうために、CTA挿入設定は忘れずに行いましょう。また、動画内に「購入はこちら」とCTAのクリックを促すメッセージを挿入することも効果的です。
参照:YouTube「YouTube 広告に Call-to-Action オーバーレイを追加する」
まとめ
- YouTubeは多くの人・幅広い層が利用しているが、動画内の広告の視聴率は低い
- 一方で広告視聴のきっかけに商品購入に至ったユーザーも一定数いることから「観てもらえる広告」を制作することが重要となる
- 利用者が多いためターゲット・ペルソナ・訴求内容から目を引くフレーズまで細かく決めて制作・配信することが重要
- 動画視聴者は情報の取捨選択が早い 冒頭で心をつかみ、結論は先延ばしにしない
- CTAno挿入で動画視聴後の行動を促すとより効果的
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