ZEPPELIN、電通デジタル、KDDIと業務提携。ARプラットフォーム「ARaddin」提供開始
2019.11.26
2019.11.26
最新テクノロジーを搭載したARプラットフォーム「ARaddin」で東京中のビルが広告塔に変わる
株式会社ツェッペリン(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:鳥越康平、以下:ZEPPELIN)は、株式会社電通デジタル(本社:東京都港区、代表取締役社長:鈴木 禎久、以下、電通デジタル)、KDDI株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 髙橋 誠、以下、KDDI)と業務提携。ZEPPELINが開発したARプラットフォーム「ARaddin(アラジン)」の提供を開始します。
目次
背景
日本のマスコミ4媒体(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ)の広告費は、2000年をピークに右肩下がりを続けています。代わってGoogleやYahoo!のプロモーション広告をはじめとしたデジタル広告が伸びているものの、過度な訴求や複数バナー表示によって不快感を抱くユーザーも増加しているのが現状です。こうした中、「ユーザー自身が積極的に見たくなる広告」をコンセプトに、ZEPPELINが独自開発した広告サービスが「ARaddin」です。
サービス概要
ARプラットフォーム「ARaddin」は、AR技術を用いて事前に登録したビルをスマホのカメラで覗くとAIが認識し、建造物の壁面等にARの動画広告(人物、キャラクターなど)がビルから飛び出す仕組みになっています。これにより、単なる広告ではない「体験型エンターテインメント」として商品・サービスをユーザーに訴求することができます。また、AR技術によってユーザーにパーソナライズされたコンテンツを提供できるため、エンゲージメントをより高める効果が期待できます。
VPS(Visual Positioning Service)の活用で、スピーディーな位置情報の把握が可能に
ZEPPELINはKDDIとの業務提携により、KDDIが戦略パートナーシップを結ぶ米国企業SturfeeのVisual Positioning Service(以下VPS)技術を「ARaddin」に搭載します。
VPSとは、スマートフォン・スマートグラス(眼鏡型デバイス)に搭載されたカメラ越しの画像と3Dマップを照合し、位置情報だけでなく向きや方位までも位置情報を特定する高精度な技術です。「ARaddin」ではこの技術によってビルの場所や形を捕捉し、広告を出すことが可能です。これにより、よりシームレスでダイナミックな顧客体験を提供できます。
「ARaddin」の利用シーン一例 ①
「ARaddin」の利用シーン一例 ②
AR上の広告費がビル所有者に支払われるプラットフォーム
さらに、このサービスの画期的な点は、広告費の一部をビル所有者が受け取れる仕組みになっていることです。この仕組みを機能させるために、広告主とビル所有者をマッチングさせるためのプラットフォームサービスや、ビルの「所有比率」に準じて広告費を分配するサービスなども提供していきます。
今後の展開
ZEPPELINは、「ARaddin」によってAR市場の裾野を広げるとともに、AR技術が日常のコミュニケーションシーンに広範囲に活用されていくことを目指しています。
代表・鳥越康平のコメント
「まずは『ARaddin』によって、東京を世界でも類を見ないユニークな街にしたい。その後、地方自治体へ展開していき、訪日外国人が改めて日本の感性に驚くための新しいきっかけを生み出したい」と語っています。
会社概要
「最先端のテクノロジーとデザインを全ての人へ」をミッションとし、AI・ARを中心とした先端テクノロジーとデザインを組み合わせた事業創出を行うデザインテックファーム
関連リンク
●株式会社ZEPPELIN
●ZEPPELINが電通デジタル、KDDIと業務提携。ARプラットフォーム「ARaddin」提供開始。