電通、位置情報データで人の流れを把握し、統合メディア視点で OOH広告のプランニング・効果検証を行う「OOH LIQUID」を開発
2020.12.08
2020.12.08
株式会社電通(本社:東京都港区、社長:五十嵐 博)は、スマートフォンアプリの位置情報を用いてOOH(屋外・交通)広告に接触した生活者の実行動分析を行い、統合メディア視点でOOH広告のプランニングから効果検証までを行うことができる手法「OOH LIQUID」を開発しました。2018年に開発した「STADIA OOHプラス」(β版)を拡充したもので、OOH媒体ごとの推計広告接触人数をタイムリーに週次で把握でき、その値や増減推移を可視化するダッシュボード機能を搭載。この度正式版としてリリースし、広告主への企画提案に活用してまいります。
■概要
従来のOOH広告は、出稿時に広告接触状況を可視化することが難しく、そのため実際の効果が把握しにくいという課題がありました。電通では、GroundTruth社※1がユーザーの許諾を得て匿名取得する高精度な位置情報データを活用することで、OOH広告の媒体単位(媒体社が販売しているメニュー単位)で人流を分析し、推計広告接触人数を算出することを可能にしました。さらに、OOH媒体ごとに三つの切り口で推計広告接触人数を捉えるダッシュボード機能を実装しました。
■ダッシュボードで把握できる推計広告接触人数(2020年12月時点)
① 推計広告接触人数の週次推移※2
② 任意週における、性年代別※3の推計広告接触人数
③ 特定の期間と比較した推計広告接触人数の増減率(前週、前月との比較が可能)
これにより、OOH広告の推計広告接触人数に基づいた出稿時期の検討や、出稿後の効果検証が可能になります。
さらに「OOH LIQUID」では、テレビの実視聴ログに基づき広告配信・効果検証を行う統合マーケティングプラットフォーム「STADIA※4」との連携や、電通グループ独自のデータ基盤である「People Driven DMP®※5」の活用で、「サイト来訪」や「店舗送客」などのKPIに沿った、高度なOOHのプランニング・効果検証が可能です。
■OOH LIQUIDの仕組み
今後も当社は、統合プランニングにおけるOOHメディア価値の可視化に向けて、各種データや最新のテクノロジーを有する企業との提携、および独自のソリューション開発により、「People Driven Marketing」の強化を推進していきます。
※1 2018年3月に電通が資本業務提携した米国の位置情報データ会社。
※2 2020年1月13日以降推移を計測。
※3 GroundTruth社の独自ロジックで推計。また、性年代区分はGroundTruth社が独自に設定。
※4 STADIAは、テレビをはじめとする”オフライン”メディアと、スマートフォンやPC上の”オンライン”メディアのデータを統合し、より効果的なマーケティングを実現させるオンオフ統合ソリューションです。2020年11月時点で約670万台のテレビの視聴ログデータと、約1,300万台のモバイル広告IDや約1.4億件のCookie IDのオーディエンスデータ規模を有しています。
※5 People Driven DMP®は、PCやスマートフォン由来のオーディエンスデータと、テレビの視聴ログデータ(STADIA)、ウェブ広告接触データ、OOH広告接触データ、ラジオ聴取ログ、パネルデータ、購買データ、位置情報データなどを人(People)基点で活用することができる、People Driven Marketingのデータ基盤です。詳細はサイトを参照ください。https://www.dentsu.co.jp/business/pdm/
■関連リンク
●株式会社電通
●位置情報データで人の流れを把握し、統合メディア視点で OOH広告のプランニング・効果検証を行う「OOH LIQUID」を開発