
目次
株式会社シードは、運営するデジタルマーケティング情報メディア「デジマ部」において、全国の10代〜70代以上の男女1,504名を対象に「AIによる検索行動の変化に関する意識調査」を実施いたしました。
本調査の結果、生成AIの普及に伴い、ユーザーの情報収集行動が「検索エンジン」から「対話型AI(生成AI)」へ移行し始めており、Webサイトへの訪問を伴わない「ゼロクリック検索」が常態化しつつある実態が明らかになりました。
【本調査結果の詳細グラフ・考察記事はこちら】
デジマ部では、本プレスリリースには未掲載の全設問のグラフや、年代別・詳細な考察を公開しています。
URL: https://www.seedinc.jp/column/seo/report-ai-search-trends/
米国ではGoogleのSGE(AIによる概要表示)やPerplexity AI等の普及によりWebサイトへの流入減が課題となっていますが、本調査により日本でも同様の変化が起きていることが確認されました。
生成AI利用者に「AIを使うようになってからの検索エンジン利用頻度」を尋ねたところ、「かなり減った(14.7%)」「少し減った(23.5%)」と、合わせて38.2%のユーザーで検索頻度の減少が見られました。「ほとんど使わなくなった(6.0%)」層を含めると、約44%が「検索からAIへ」の情報行動シフトを起こしています。

さらに、検索回数だけでなく「Webサイトへの訪問頻度(Q8)」についても、30.5%が「減った」と回答しました。 従来の「検索エンジンで集客し、サイト内でコンバージョンさせる」というWebマーケティングの前提が、ユーザー行動の変容により揺らいでいることが示唆されます。

検索エンジン上のAI回答(SGE等)を見て、個別のWebサイトを開かずに済ませることがあるか尋ねたところ、「よくある(13.5%)」「たまにある(35.3%)」と、48.8%(約半数)がAIの回答だけで目的を果たしていることが判明しました。

この「ゼロクリック」行動を支えているのは、AIに対する高い信頼感です。 AIの回答に対する信頼度(Q11)を聞いたところ、「まあまあ信頼できる(53.8%)」「非常に信頼できる(6.8%)」を合わせて60.6%に達しました。ユーザーは「完璧な正解」よりも、AIによる「手っ取り早い要約(タイムパフォーマンス)」を選好する傾向にあります。

情報収集(Knowクエリ)」と「商品購入(Buyクエリ)」では、利用されるプラットフォームが明確に分かれています。
情報収集(Q1)ではGoogle(64.8%)が依然としてトップですが、商品購入(Q2)の場面ではAmazon(49.7%)や楽天(25.7%)が圧倒的であり、Google利用率はわずか5.3%に留まりました。 「購買意欲の高い検索」はECモールへ、「情報検索」はAIへと分散が進んでおり、Google検索一辺倒のSEO対策ではリーチできない層が拡大しています。

AI検索の浸透が進む一方で、若年層を中心にSNS(TikTok、Instagram等)を検索エンジンとして利用する動きも定着しつつあります。 全体ではわずかな割合ですが、年代別に見ると10代〜30代の若年層による利用率が高く、デジタルに慣れ親しんだ世代にとっては「タグる(ハッシュタグ検索)」や「動画で探す」行動が当たり前の選択肢となっています。企業は「AI対策」と同時に、若年層向けの「SNS検索対策」も迫られています。

生成AIの利用は、今や一般層のインフラとして定着しつつあります。その利用はプロフェッショナルな領域にも深く根付いており、具体的に仕事での利用頻度(Q6)を見ると、「毎日(13.7%)」「週に数回(20.1%)」など、約6割がビジネスシーンで活用していることが判明しました。このデータから、AI利用が趣味・娯楽に留まらず、実用的なレベルにおいても深く浸透していることがうかがえます。

利用ツール(Q5)ではChatGPT(71.2%)が依然として首位ですが、Gemini(39.4%)やCopilot(15.2%)もシェアを伸ばしています。特にGeminiやCopilotは既存の検索・業務環境に統合されているため、ユーザーが意識せずに日常的に利用するケースが増えています。

今後の検索手段(Q12)として、「検索エンジンとAIを使い分ける」「AIをメインにする」と答えた層は約4割に上ります。 この変化に対応するため、マーケティング業界では従来のSEO(検索エンジン最適化)に加え、「GEO(Generative Engine Optimization)」や「AIO(AI Overview Optimization)」と呼ばれる新たな対策が急務となっています。

【視点1】検索基盤を意識したGEO戦略
ChatGPT(Bing検索基盤)とGemini(Google検索基盤)の双方に対し、構造化データやE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を強化し、正しい情報を機械学習させる対策が必要です。
【視点2】「指名検索」されるための評判(UGC)形成
AIはWeb上の評判を学習します。SNSやレビューサイトでの言及(メンション)を増やし、AIに「このジャンルの代表的なサービス」として認識させるエンティティ最適化が重要です。
【視点3】一次情報の提供による「引用獲得」
AI回答の引用元(ソース)として選ばれるために、どこにでもある情報ではなく、独自性の高いデータや専門家の見解を発信する必要があります。
株式会社シードでは、本調査で明らかになった「AI検索シフト」に対応するため、企業の「AIO・GEO対策」を支援するサービスを提供しています。 現状のAIからの認識状況の診断や、指名検索を増やすための評判形成支援などを通じ、次世代の検索環境における企業の競争力強化をサポートしてまいります。
▼AIO・GEO対策サービスの詳細はこちら
※本調査結果の引用・転載について
本調査結果を引用・転載される場合は、出典元として「株式会社シード(デジマ部)」を明記し、下記Web記事へのリンク設置をお願いいたします。
URL:https://www.seedinc.jp/column/seo/report-ai-search-trends/