
2025.12.02
2025.12.02
目次
株式会社ラクスが提供するメールマーケティングサービス「楽楽メールマーケティング」は、Sansan株式会社が提供する中小企業向け名刺管理サービス「Eight Team」と共同で、BtoB中小企業に勤める営業マネージャー300名を対象に「中小企業の新規開拓に関する実態調査」を実施いたしました。
本調査の結果、5割以上の企業が新規開拓手法として「既存顧客や知人からの紹介」を最も成果が出ており、実践している手法として回答。
しかしながら、「紹介」を主力とする企業のうち約6割が、新規開拓業務の評価指標について「明確なKPIはない」、また営業活動を「ほぼ手動で行っている」と回答し、全体平均を大幅に上回る結果となりました。
高成果の手法があるがゆえに、戦略的な目標設定やデジタル化が遅れているという、中小企業が抱える「ジレンマ」が浮き彫りになりました。
| 調査名称 | 中小企業の新規開拓に関する実態調査 |
| 調査対象 | 従業員数300名以下のBtoB中小企業の営業職で管理職をされている男女300名 |
| 調査エリア | 全国 |
| 調査期間 | 2025年10月6日~同年10月12日 |
| 調査方法 | インターネット調査 |
新規開拓のために実施しているアプローチ手法として、「既存顧客や知人からの紹介」が60.7%と突出し、次いで「代表電話への架電や飛び込み営業」(30.7%)となりました。

また、最も商談創出に繋がっている手法に限定すると、「紹介」は52.0%と半数以上を占める一方で、他の手法はいずれも12%以下に留まりました。

「紹介」が最も確実で高成果を生む手法として中小企業の新規開拓を牽引している実態が明らかになりました。
しかしながら、他の手法との間に成果の大きな差があることは、多くの中小企業にとって「紹介」に代わる再現性の高い能動的な新規開拓手法の確立が重要な課題であることを示唆しています。
新規開拓業務を評価する指標(KPI)について、全体では39.0%が「明確に設定された指標(KPI)はない」と回答しました。成果に繋がる活動を定量的に判断する基準を持たずに、日々の営業が行われているケースが少なくないようです。

また新規開拓を「紹介」に頼る企業では、「明確に設定された指標(KPI)はない」と回答した割合が59.0%にまで上昇。「紹介」という受動的な手法への依存が、営業活動を管理・評価する仕組みの導入を遅らせる一因となっている可能性が考えられます。

目標や評価基準が曖昧な状態では、戦略的な活動の改善や、部門全体の営業力の底上げは難しくなるため、何かしらの指標を設定することがさらなる成果獲得のカギとなります。
新規開拓におけるツールの活用状況では、全体で42.0%の企業が「ほぼ手動で行っている」と回答しました。

一方、「紹介」を主力とする企業に限定すると、「ほぼ手動で行っている」の割合は61.5%に急増しました。これは全体平均より19.5pt高い結果であり、「紹介」への依存とツールの活用の遅れに相関が見られます。

能動的な開拓活動の必要性が低いことが、ツール導入による業務効率化の優先度を下げていると考えられます。
受注確率を高めるうえで最も注力すべきプロセスとして、マネージャーの多くは「関係を構築し、顧客課題を特定する」(28.7%)と、営業の初期段階を重視していることが分かりました。

その一方で、すぐに商談化しない見込み客に対する継続的なアプローチについて、40.7%が「特に行っていない」と回答。

営業マネージャーは関係構築の重要性を認識しているものの、実際には獲得した貴重な顧客接点に対し、継続的なフォローの仕組みが整っていない状況がうかがえます。すぐ商談化しない見込み客であっても、継続的なフォローで関係構築を行うことで、将来的に商談が獲得できる可能性があります。
本調査から、中小企業の新規開拓は「紹介」に大きく依存している実態が明らかになりました。
そして、この「紹介を主力とする体制」が、安定的な成果をもたらす一方で、戦略的な営業活動やツール活用による業務効率化を遅らせている要因ともなっており、この課題の克服が成長のカギとなります。
具体的には、「紹介」を主力とする企業の新規開拓において、「明確なKPIはない」が59.0% 、かつ「ほぼ手動で行っている」が61.5%に達しており、成果の確実性が高い手法に頼るあまり、再現性のある戦略や仕組みへの投資が遅れている現状が確認されました。
安定的かつ持続可能な成長を実現するためには、「紹介」で得られた高確度の接点を最大限に活かしつつ、能動的な手法も確立していく必要があります。そのためには、以下のようなマネジメント強化と営業DX化が不可欠です。
調査内容をご紹介・引用・転載いただく際は出典元として「楽楽メールマーケティング」を明記の上、ご利用をお願いいたします。(例)「出典:楽楽メールマーケティング」など
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「楽楽メールマーケティング」は、累計導入社数10,000社以上の導入実績から得た実践的ノウハウを詰め込んだメールマーケティングに必要な機能を搭載したメールマーケティングサービスです。
マーケティングの専門知識がなくても、直感的な操作でセグメント配信やステップメールなどの高度な機能を誰でも簡単に使いこなせます。さらに、配信案の提案や添削といった成果を出すための“運用”を共に構築する継続的なサポートで、費用対効果に優れた効果的なメールマーケティングを支援します。
「楽楽メールマーケティング」製品サイト:https://www.hai2mail.jp/rakurakumailmarketing/
株式会社ラクス ラクスクラウド事業本部 マーケティング統括部
担当者 山盛 有希子(やまもり ゆきこ)
e-mail it-mkt@rakus.co.jp