今回のsyncAD（シンクアド）インタビューは、「広報の一日」をテーマに連載している取材です。広報・PRの仕事内容をご紹介すると共に広報の重要性、成功体験、課題など、実際にお会いしお話しを聞いています。今回は、株式会社Macbee Planetで経営企画室に所属。広報・PRを担当されている内田絢子さんにお話しを伺ってきました。

はじめに

—自己紹介と御社の事業内容、ミッションをお願いいたします

株式会社Macbee Planetで広報を担当しております。内田と申します。
当社では、インターネットを活用したBtoB向けのデジタルマーケティング支援を行っています。ユーザーの利用金額・継続期間を最大化するため、当社のデータ解析プラットフォーム「ハニカム」やWebホスピタリティツール「Robee」を活用し、データやAIなどテクノロジーを駆使したデジタルマーケティングのことをLTVマーケティングと定義しています。広告主様に対してロイヤリティの高いユーザーを集客しながら、企業の広告効果の最大化を図るため当社のコンサルタントが成果報酬型でご支援させていただいています。

_{※ LTV = Life Time Value ユーザー（消費者）が生涯を通じて企業にもたらす利益のことを指し、1人のユーザー獲得にかけることができる費用を算出するための指標}

①広報としての内田さんのミッション

当社、Macbee Planetという会社がこれまで広報が不在ということもあり「広報の立ち上げ」と、「会社を有名にする。」 というミッションをいただいています。

②Macbee Planetのミッション

当社は、LTVマーケティングで広告業界の課題を解決し変えていくというミッションがあります。先ほどお伝えしたようにLTVの高い（ロイヤリティの高い）ユーザーを集客していますが、インターネット広告に関して、特に予算消化型ではその広告費が無駄に消化されてしまう実態があります。その無駄な広告費を当社のLTVマーケティングを通じて広告主様のためになる広告配信を行えるように各ソリューションのアップデートを行いながら、インターネット広告業界全体をLTVマーケティングに切り替えていくというのが我々のミッションです。

—ありがとうございます

広報になったきっかけを教えてください

私は将来、経営者になりたいと思い、社長直下のポジションにこだわって転職活動をしていました。会社の成長や社会的な意義を考える社長の下で、どのような経営判断を下すのかを学びたくて、社長直下のポジションとして広報・IR・経営企画を希望し、転職先を探していました。

—社員を大切にして褒める。千葉社長の人柄に惹かれて入社を決意

色々な会社を見ていく中、当社代表  千葉の「従業員を大切にする」人柄に感銘を受け、この社長のために働きたいと、ご縁があって広報としてMacbee Planetに入社した経緯があります。

社長との最終面接の際、代表の千葉から「会社を大きくするとポジションが増える、社員も成果をしっかり出して希望のポジション・キャリアを叶えられるようにしてあげたい」そんなお話しを聞き、「この代表の会社なら全力で働ける」と思い入社しました。希望でもあった社長直下の経営企画室に配属され、私自身は初めての職種になりますが広報になりました。

わたしの1日のスケジュール

広報としてのやりがい

①ひとり広報は、プロジェクトを0→1から携われる

当社は上場から３年経過していますが、これまで広報担当者が不在という経緯があり、広報プロジェクトを立ち上げから携われるという点です。会社のために「Macbee Planetを有名にする」というゴールの設定から、有名にするためにやるべき事の設定、メッセージの打ち出し方、何から何まで全部自分で設定できるというやりがいがあります。

実際に働いてみて、業界の成長率が10％の中、当社の事業成長率は年平均40％と素晴らしく、LTVマーケティングという独自手法、同規模の会社をM＆Aなど、ネタの宝庫だと感じました。こういった会社の取り組みを世の中に広められる事はとてもやりがいを感じます。

参考：株式会社ネットマーケティングの完全子会社化と今後の成長戦略

②広報活動を通じて社内のエンゲージメントを高めたい

メディアさんにお取上げ頂いて、それが社会から認めて頂いているものとして従業員のエンゲージメントが上がってくれたら嬉しいと思って取り組んでいます。忙しい仕事だと感じますし、みんな命を燃やしてクライアント様のために一生懸命真摯にご奉仕しています。そんな従業員たちの頑張りを世に伝えるのが私のやりがいの一つです。

また広報という仕事は、メディアさんと一緒に記事や企画を作っていくという認識です。メディアさんが求めていること提供し、会社が求めている出し方をきちんとできるか、この擦り合わせをしていますが、メディアさんからも会社からも感謝されることもあります。お互いのニーズがマッチングして上手く擦り合わせができた時はとても嬉しいです。

③ひとり広報を始めて大変だったこと

経営陣が考えていることをうまく汲み取って言語化して企画から実行までしますが、経営陣の考えをうまく汲み取ることができない点です。経営陣は常に会社のありとあらゆる状況を把握していて、会社の成長にとって良いことを常に考えています。一方で、広報という一担当者からだと広報としてどのように有名にするかという施策ベースの各論に入ってしまうため、会社の事業成長のスピード感と噛み合わないという事が起きました。前職では具体的な指示として落ちてきたことが、常に自分で何が課題かを見つけて、何をするべきかをアップデートして考えないといけないことが大変でした。

もう一つはBtoBビジネスという事もあり、事業としてなかなかメディアさんに露出を獲得するのが難しいという点です。
人事施策などはお取上げいただき易い一方、BtoBビジネスでお取上げいただく点に難易度を感じています。

④企業イメージと自身のストーリーの伝え方

先日の日経スタートアップライブへ出演したした際は人間関係をテーマにして出演させて頂いたのですが、自分の描くストーリーを含めてブランディング面などで会社として絶対に出したくない内容などがあります。メディアさんと表現の仕方を変えて調整するといった大変さを感じることもあります。

⑤狙ったメディアに取り上げられる喜び

10月4日に掲載したかったメディアさんに掲載されたかった内容でお取り上げいただいたことです。（具体的には日経新聞さんに事業成長面で掲載されました「上場後のリアル」）BtoBビジネスという点で、事業ではなかなかお取上げの難易度を感じていた中、掲載したいと記者さんの方からお声がけいただけました。当社は3月に同規模の会社のM＆Aを行っておりますが、こちらの記事ではM＆AのPMIについてと事業成長・業績拡大についてお取り上げいただきました。

４月から広報の立ち上げを行っていますが、何か新しい取り組みやイベントがある度に担当記者さんと密に連絡をとったり情報提供をさせて頂いたり、社長も巻き込んで取材にご協力頂いたり、記者さんと良好な関係を築く事ができた事が取材獲得につながったと思います。メディアさんにとって有益な情報をお届けできていたという事が嬉しいです。

今後の展望

これまで以上に当社のブランディングを行いながら、「社会から見たMacbee Planet＝〇〇の確立」を目指していきます。〇〇の部分は現状、会社として「LTVマーケティングで巨大なインターネット広告市場に立ち向かう、プロフェッショナル集団。」という打ち出したいイメージはあるものの、社会からの認知はまだまだGAPがあると思っています。 社会から見たMacbee Planetと言えば！を作る事が重要と思いますので認知拡大と共にブランドを醸成していきたいと思っています。また広報としてその前にある課題。当社のLTVマーケティングを広げていくことで現状の広告業界を変える一助になればと考えています。

個人としては、会社の広報を立ち上げは上手くできた段階だと思いますので、今後は広報を自走・仕組み化まで行っていきたいと考えています。そこから再現性のある広報が確立できた時に、例えばPR事業部などを立ち上げ、LTVマーケティングの一端を担い収益・成長にも貢献できたら嬉しいです。

—取材を終えて

同社はM&Aによる事業の拡大からMiyagi Pitch Contest 2024への参画や2023年度「証券アナリストによるディスクロージャー優良企業」にも選定されています。先日は「日経STARTUP LIVE」に千葉社長、内田さんが出演されていました。AIや最先端のテクノロジーを駆使し戦略的で時代に合った事業展開を行っており今後の動きにも注目です。

また今回、広報の内田さんは思っていることや感じていることを、裏表なくストレートにお話しされます。成功体験はもちろん。悩みや課題も隠すことなく言語化して頂けるので、広報未経験から半年の現在も通常の2倍、３倍くらいのスピードで事業と共に成長し続けています。

Macbee Planetは公式X（旧Twitter）URL：https://twitter.com/Macbee_Planet を開設しています。ぜひ、フォローして会社への直接取材や広報同士の繋がりを広げていって頂けると嬉しいです。

—この度はご協力いただき誠にありがとうございました。

企業紹介

Macbee Planetは、主にインターネットを活用した販売促進、集客、知名度向上を目指す企業に対して、LTV(Life Time Value 顧客生涯価値)を予測し、ROI(投資利益率)の最適化を実現することで、 マーケティングの課題解決を行なっています。 「既成概念にとらわれない発想 × マーケティング」で ビジネスの価値を磨き、企業の成長に貢献することで人々と情報を結び、ワクワクした消費と社会を生み出します。

プロフィール

2014年よりJ&Jの医薬品部門にてsalesを担当。全国TOP sales受賞。 その後、Marketing部にてデジタルを活用した販促戦略立案ならびに実行及び推進業務に従事するとともに疾患啓発活動の一環として新規事業の立案及び推進を実行。Award多数受賞。 2023年にデジタルマーケティング支援を行っているMacbee Planetの理念に共感し参画。 経営企画室・広報担当として従事。 現在、自社の認知度拡大およびブランディング向上に 取り組中。

●株式会社Macbee Planet
●株式会社Macbee Planet 公式X（旧Twitter）