LiveRamp、GoogleのChromeにおける
サードパーティCookieの廃止スケジュールを2024年中旬まで延期することへのコメントを発表
2022.08.22
2022.08.22
データ接続プラットフォーム「LiveRamp」を活用し、Cookieレスの広告配信を実現したピープル・ベースドマーケティング※1を支援するLiveRamp®(NYSE:RAMP)は、Googleが8月に開示した、Privacy Sandbox APIのテスト期間を延長し、ChromeにおけるサードパーティCookieの廃止スケジュールを2024年中旬まで延期することについてコメントを発表します。
※1「ピープル・ベースドマーケティング」:複数のデバイスを跨いでも利用する個人を識別し、その個人に向けた訴求を可能にする考え方
目次
Cookieレスへの移行を遅らせることは、より良い結果を得る機会を見逃すことに
LiveRampは、ブランド・広告主およびパブリッシャーに対し、既に良い結果をもたらしています。Cookieレスへの移行を遅らせることは、より良い結果を得る機会を見逃してしまっていることになります。業界の状況を見てみると、Safari、Firefox、Microsoft Edgeは合わせてブラウザのシェアの45%を占め(US、日本でも約46%)、既にCookieレスの状態です。CTVやモバイルのアプリは当然Cookieレスで、識別子のシグナルの減少が見られます。Chromeは、あくまでもサードパーティCookieをサポートしている最後のブラウザにすぎません。
マーケターやパブリッシャーにとって、できるだけ早くCookieレスのソリューションに移行することは、大きな利益を得られることを意味します。既に多くのマーケターやパブリッシャーが、当社のグローバルでオムニチャネルな「RampID」で取引することのメリットを実感しています。最新の検証サービスである「Sincera」は最近、「RampID」が市場のすべてのIDの中で最大のアクティブCookieレスフットプリントを持ち、そのIDの70%がビッドストリーム(パブリッシャーから送られ、広告主がターゲット可能なIDを意味します)に含まれていることを確認しました。さらにLiveRampは、他のどの認証IDよりも多くのパブリッシャー(ドメイン)に採用されています。
Cookieレスへの対応は、これまで以上に簡単に
LiveRampを採用することで、サードパーティの Cookie がまだ存在している間に、その規模のメリットを享受できるようになり、既に Cookie が使えなくなっている環境でも消費者にもリーチできます。DSP、またはSSP内のスイッチを切り替えたり、単純なコードを導入するのと同じくらい簡単です。「RampID」対応のDSPを利用しているマーケターには、今後数ヶ月のうちに、全てのアクティベーションを「RampID」にアップグレードするための導入を容易にするための新しい取り組みを行っており、ほぼすべてのブランド・広告主がデフォルトで「ATS」※2によるインベントリーを購入することが可能になります。
※2「Authenticated Traffic Solution (ATS)」:LiveRampが提供する、ログイン認証を使用した人ベースのIDソリューション
2023年末までに、LiveRampソリューションを100か国に拡大
LiveRampとそのパートナーは、ブランド・広告主がオープンWeb、モバイル、CTV、およびソーシャルプラットフォームなど全てのチェネルで、カスタマー・ジャーニーと結びつき、パーソナライズするためのより良い方法について過去数年にわたって協力してきました。当社の認証トラフィックソリューション (ATS) は、アイデンティティに基づいて最適な組み合わせで構築されており、消費者の信頼と透明性に根ざしています。2023年末までには、「ATS」を100か国に拡大する計画で、今後1年間で「ATS」の規模を2倍以上にする予定です。
- 消費者がオープンWebで費やす時間の48%は、「ATS」を使用している、または使用する予定のパブリッシャ―(ドメイン)で費やされており、グローバルなパブリッシャーやマーケターにとって重要なスケールになります。
- 消費者の時間の89%は、「ATS」または直接連携、もしくはCookieを利用しない連携をしているパブリッシャーのサイトおよびソーシャルプラットフォームで費やされており、これは、LiveRampを活用するマーケターは、サードパーティCookie、モバイル デバイス/モバイル広告ID、またはIPアドレスを必要とせずに、さまざまな接続を通じて、米国では人口の95%と繋がることができることになります。
- 「ATS」は、北米、EU、APAC、およびLATAMで既に稼働している唯一のグローバルで、人ベースの、Cookieを使用しないソリューションです。 「ATS」 は、世界中のパブリッシャーやマーケターが信頼して使用しています。
LiveRampはマーケターにパフォーマンスを提供
パブリッシャーに加えて、世界中のマーケターが「ATS」を継続して利用することで、より良いビジネス成果を上げています。ダノンをはじめとするグローバルブランドは、「ATS」に関するフォレスター社の委託調査によるTotal Economic Impact™レポートと同様に、自社のキャンペーンで成果が向上されたことを実感しています。
独自調査によると、LiveRampの「ATS」は、Cookieを使用したキャンペーンと比較して、3年間でROIが340%向上しました。
直近、「ATS」を使用したキャンペーンを行った米国の大手銀行は、リーチしたオーディエンスの23%がSafariやFirefoxなどのCookieレスブラウザーからで、また、オーディエンスの13%はCookieレスブラウザーからのみだったということが確認されました。米国の百貨店の小売業者は、価値の高いオーディエンスをターゲットにするために、RampIDでピープルベースドのキャンペーンを開始。これにより、来店数が130%増加し、クリック率が19%増加
「ATS」がパブリッシャーに与える効果
私たちの最高のアイデンティティに基づいた「ATS」は、世界中のプライバシーの原則と規制の文言および精神に準じるように設計されています。また、パブリッシャーがユーザーとの関係を管理できるようにするために、意図的に設計されており、ユーザーに完全なコントロールと透明性を提供しながら、収益化の方法と持続可能な収益源を確保します。
我々のアプローチは、すでにモバイルアプリ内にも「ATS」が導入できることを確認しているため、検証されています。「ATS」を導入している大手モバイルアプリパブリッシャーは、アプリ内での収益化が大きく向上したことを報告しています。iOSでのeCPMsが146%の増加、AAIDが利用可能なAndroidでもCPMは25%の増加していること確認されています。簡単に言えば、RampIDは、モバイルアプリパブリッシャーにとってより効果的に機能し、モバイルデバイスIDを利用しないアドレッサビリティの将来の道を開いています。
「ATS」は、モバイルアプリパブリッシャー、PCおよびモバイルWebパブリッシャー、そしてCTVパブリッシャーに、優れたコントロール性、柔軟性、パフォーマンスを提供します。「ATS」により、パブリッシャーは自分のIDの使用方法を管理することができ、妥協や制限なしで、需要(デマンド)と需給(サプライ)の両方で非常に大きな役割を担います。その結果、パブリッシャーは広告費に対して、大規模なソーシャルプラットフォームとも競い合うことができます。これは、自由で活気のあるオープンインターネットを維持するために必要なことです。