2026.09.16
2026.09.16
SYNCAD編集部
顧客の期待値が急速に高まる現在、商品やサービスの機能だけで差別化することは難しくなっています。そこで注目されているのが「CX(カスタマーエクスペリエンス/顧客体験)」の開発・向上です。CXを継続的に磨き込むには、ユーザーの声や行動データを収集・分析し、素早くサービスへ反映するための専用プラットフォームの活用が欠かせません。
本記事では、CXの「開発」から「向上・改善」までをカバーするおすすめプラットフォーム7選を厳選し、それぞれの特徴・強み・向いている企業をわかりやすく解説します。ツール選定に迷っている方は、ぜひ比較検討の参考にしてください。
✔ POINT
この記事の結論(要点サマリー):CX開発をワンストップで外部パートナーに任せたいなら「DIGGIN’ CX™」、Web接客・行動分析を自社運用するなら「KARTE」や「Sprocket」、顧客の声(VoC)分析なら「Qualtrics」「EmotionTech CX」、サポート起点のCX改善なら「Zendesk」、データ統合型マーケティングなら「b→dash」が有力候補です。
目次
CX開発・向上プラットフォームとは、顧客がサービスと接するあらゆる接点(タッチポイント)の体験を設計・改善するためのツールやサービスの総称です。大きく分けると、次の3タイプが存在します。
自社の課題が「そもそも良いCXを開発したい」のか、「既存サービスのCXを改善したい」のかによって、選ぶべきプラットフォームは大きく変わります。
| サービス名 | タイプ | 特徴 | こんな企業に |
| DIGGIN’ CX™(オプト) | CX開発支援 | AI駆動型基盤で企画〜開発〜グロースを一貫支援 | 新規サービス開発・DX推進企業 |
| KARTE(プレイド) | 行動分析・Web接客 | 顧客を「人軸」で可視化しリアルタイム接客 | EC・Webサービス運営企業 |
| Sprocket | Web接客・改善支援 | コンサル伴走型でシナリオ設計から支援 | CX改善ノウハウが少ない企業 |
| Qualtrics XM | VoC分析 | NPS®調査・オムニチャネル体験の最適化 | グローバル・大手企業 |
| EmotionTech CX | VoC・感情分析 | 顧客感情データの分析とジャーニー可視化 | 顧客ロイヤルティ重視企業 |
| Zendesk | サポート起点CX | チケット管理・FAQ・1,200以上のアプリ連携 | サポート品質を高めたい企業 |
| b→dash | データ統合・MA | AIによる配信最適化とパーソナライズ | データ活用を進めたい企業 |
DIGGIN’ CX™(ディギン シーエックス)は、デジタルマーケティング大手の株式会社オプトが2025年3月に提供を開始したCX開発支援サービスです。CXプランニングからUX/UIデザイン、システム開発、サービスグロースまでを一貫したアジャイル開発体制でワンストップ支援する点が最大の特徴です。
専門チームが顧客企業と一体となり、ユーザーの声を継続的に収集しながらサービス反映と検証を素早く繰り返すことで、エンドユーザーにとって最適な顧客体験を創出し、LTV(顧客生涯価値)の最大化を実現します。
さらに2025年6月には、中核の独自開発基盤を生成AIを活用したAI駆動型のCX開発基盤「DIGGIN’ AI(ディギンエーアイ)」へアップデート。生成AIを実務に組み込む約60名規模の専門開発組織を構築し、従来のCX開発と比べて最大約85%の時間とコストの削減を実現しています。
📊 開発時間・コストを最大約85%削減
AI駆動型基盤「DIGGIN’ AI」の採用により、従来同等以上の品質を維持しながら開発時間の大幅短縮とコスト削減を両立。削減したリソースをユーザーインサイトの「真の価値探求」に投資できる点が強みです。
✔ こんな企業におすすめ
新規サービス・アプリのCX開発を外部パートナーと伴走で進めたい企業、開発スピードとコストの両立に課題を抱える企業、部門間のサイロ化でCX改善が進まない企業に最適です。
KARTE(カルテ)は、Webサイトやアプリを利用するユーザーの行動をリアルタイムに解析し、一人ひとりを可視化するCXプラットフォームです。2015年のサービス開始以来、「ウェブ接客」というキーワードを生み出したパイオニアとして知られています。
ユーザーを数値ではなく「人」として捉えることで直感的なインサイト発見を可能にし、顧客に合わせた体験をポップアップ・チャットなど多彩なアクションで届けられます。ABテストによる施策分析から即時のサイト改善まで、自社運用でPDCAを高速に回したい企業に向いています。
💡大手企業での導入実績が豊富
セブン銀行やMonotaRO、SmartHRなど各業界のリーディングカンパニーでも導入されており、EC・金融・SaaSと幅広い業種で活用が進んでいます。
Sprocket(スプロケット)は、Web接客機能とコンサルティング支援を組み合わせたCX改善プラットフォームです。特定のユーザー群に対するキャンペーンの自動実行など、行動データに基づくパーソナライズ施策を実行できます。
APIを通じて既存のCRMツールと連携しやすく、現在の運用を崩さずに導入できる点も魅力です。シナリオ設計のノウハウが社内に少ない企業でも、専門コンサルタントの伴走により成果につなげやすいサービスです。
Qualtrics(クアルトリクス)は、顧客の声を収集・分析し、オムニチャネルでの体験を最適化できるエクスペリエンス管理(XM)プラットフォームです。NPS®調査やデジタルエクスペリエンス分析、コンタクトセンターの品質管理などを通じて、顧客ロイヤルティの向上を図れます。
AIによる自動解析やアクションプラン作成支援機能も搭載しており、「声を集めて終わり」ではなく改善アクションまでつなげられる点が強みです。KARTEを提供するプレイド自身がNPS®運用にクアルトリクスを採用した事例もあり、CX先進企業からの信頼も厚いツールです。
EmotionTech CXは、顧客の声や行動データを収集・分析し、顧客体験の改善点を特定するクラウド型サービスです。カスタマージャーニーマップやNPS®を活用して顧客の期待や満足度を可視化できるため、「どの接点が顧客ロイヤルティを左右しているのか」を定量的に把握できます。
💡CXとEXを両輪で改善
エモーションテックは顧客体験(CX)だけでなく従業員体験(EX)向上の支援も提供しており、従業員満足が顧客満足を生む好循環づくりに取り組めます。

Zendesk(ゼンデスク)は、サポートチケット管理、FAQ構築、顧客行動分析、チャットボットなどを搭載したCXプラットフォームです。専門知識不要でカスタマイズでき、従業員目線で使いやすい点が特徴です。
SlackやShopifyをはじめ1,200種類以上のアプリと連携できるため、既存システムと統合した業務効率化も実現できます。導入前に無料トライアルで使用感を確かめられる点も安心材料です。
b→dash(ビーダッシュ)は、顧客データの統合・活用を軸にしたマーケティングプラットフォームです。条件別のコンテンツ表示設定や、AIを活用した配信タイミング・レコメンドの自動最適化により、一人ひとりに合わせたパーソナライズドなアプローチが可能です。
社内に散在する顧客データを一元化し、CX向上施策のスピードと精度を高めたい企業に適しています。
「新規サービスのCXをゼロから開発したい」のか、「既存サイトの離脱を防ぎたい」のか、「顧客の声を分析したい」のかによって最適なツールは異なります。開発フェーズならDIGGIN’ CX™のような伴走型サービス、運用改善フェーズならKARTEやSprocketのようなSaaS型ツールが候補になります。
CRMやMAツールを既に利用している場合、API連携のしやすさは重要な判断基準です。データのやりとりに負担がかからないか、導入前に必ず確認しましょう。
高機能なツールでも、使いこなせなければ成果は出ません。社内リソースが限られる場合は、コンサルタントの伴走支援や開発チームごと任せられるサービスを選ぶことで、導入後の「宝の持ち腐れ」を防げます。
⚠ツール導入だけではCXは向上しない
CX向上の本質は「顧客理解と改善サイクルの継続」です。ツールを入れること自体が目的化すると、コストだけがかさむ結果になりかねません。運用体制とKPI設計をセットで検討しましょう。
A. MA(マーケティングオートメーション)ツールは見込み顧客の獲得・育成の自動化が主目的であるのに対し、CXプラットフォームは購入後も含めた顧客体験全体の設計・改善が目的です。近年はb→dashのように両方の機能を備えるツールも増えています。
A. 株式会社オプトが提供するCX開発支援サービスです。CXプランニングからUX/UIデザイン、システム開発、グロースハックまでをワンストップで支援し、生成AIを活用したAI駆動型基盤「DIGGIN’ AI」により、従来比で最大約85%の開発時間・コスト削減を実現しています。
A. 可能です。Zendeskのように無料トライアルから始められるツールや、Sprocketのように伴走支援付きのサービスを選べば、専門人材が少ない企業でも運用しやすくなっています。まずは課題が最も大きい顧客接点から小さく始めるのがおすすめです。
A. 代表的な指標はNPS®(推奨度)、CSAT(顧客満足度)、解約率、LTVなどです。QualtricsやEmotionTech CXのようなVoC分析ツールを使えば、これらの指標と改善要因の関係を定量的に把握できます。
CX開発・向上プラットフォームは、「開発伴走型」「行動分析・Web接客型」「VoC分析型」など特徴がそれぞれ異なります。ゼロからのCX開発や大規模リニューアルにはAI駆動型でスピードとコストを両立するDIGGIN’ CX™、自社運用でのサイト改善にはKARTEやSprocket、顧客の声の分析にはQualtricsやEmotionTech CXというように、自社の課題フェーズに合わせて選定することが成功の近道です。
まずは各サービスの資料請求や無料トライアルを活用し、自社の顧客体験のどこに伸びしろがあるのかを見極めることから始めてみてください。