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前年比+2,000%の急成長により発生した物流課題を「AnyLogi」導入で大幅に改善
新時代のシーシャブランド「Shishar’s」とシーシャブランドが作るCBDベイプ「Richill(リッチル)」を提供するC&H株式会社に、物流サービス「AnyLogi(エニロジ)」を導入いただいています。
C&H社はお客様に「やすらぎ」を届けるために商品開発や体験方法などを提供しているD2C事業者です。その中で、物流業務の自動化・コスト削減を通じた今後の事業成長を見据えて、AnyLogiを導入いただきました。今回はAnyLogi導入に至るまでの背景とこれからの展望について、通称「チル兄」としても知られる代表の坪井稜真さん、リッチル事業責任者の岩間洸汰さんにお話を伺いました。
取材者プロフィール
C&H株式会社
坪井 稜真(通称 チル兄)
代表
1993年度生まれ岐阜県出身。2018年神戸大学経済学部卒業後、新卒でメルカリに入社し、プロダクトマネージャーとして新規事業メルチャリの立ち上げを担当。その後独立し「人と地球のストレスを解消する」をミッションにC&H株式会社を設立。やすらぎを与えて、人と地球が持続的に共存できる世界を目指している。「チル兄」としてもやすらぎ体験(チル)を自ら体験し、発信している。
C&H株式会社
岩間 洸汰
取締役 兼 Richill事業責任者
1994年度生まれカタール出身。2019年慶應大学商学部卒業後、新卒でアクセンチュア株式会社に入社し、オペレーションコンサルタントに従事。2020年よりC&Hに参画し、2021年7月から取締役に就任し、事業戦略・研究開発・物流領域まで全体の責任者を務めている。Richillを通して、ありのままの自分でいられるような、新しい時代のリラックスタイムの提案をしている。
”THE東京”の遊び方から気づいたチル(やすらぎ体験)の重要性
―まずリッチルを立ち上げた経緯はどんなものだったんですか?
坪井:
僕は社会人になってから東京に来たんですが、仕事も本気。遊びも本気。という感じで、ハードに働いて、お酒を飲んで、派手に遊んで…という、自分の中でのイメージですが”THE東京”という生活をしていました。笑
そんな中、ある日ふと、お金も身体もすり減っていっていることに気づいたんです。そこで僕が出会ったのが、シーシャをはじめとしたやすらぎ体験 ”CHILL(チル)”でした。
それまでは派手な遊び方が好きだったんですが、そこから徐々に遊び方が変わって来ました。
自分一人の時間や友人たちと、チルな遊び方をすることで同等いや、それ以上の充足感が得られるようになっていったんです。
そして自分で会社を始め、”チル兄”としての活動もスタート。その後のリッチルの立ち上げにも繋がっていったという形です。
―THE東京からチルへ。面白いですね。ありがとうございます!
それでは次にブランドとして大切にしていることがあれば教えてください。
坪井:
僕たちが大切にしているのは、ものづくり〜購入〜配送まで全ての工程・体験において、心から安心・安全に満足してもらうことです。
当たり前ですが、プロダクト作りに関しては品質に相当こだわって作っています。
製造パートナーも「ISO」をしっかり取得した生産工場だけにお願いしています。
普通のベイプ製品は”雑貨”扱いになるので、そこまでこだわりきっていないものも多い印象ですが、僕たちはあらゆる角度から、本当の意味での”チル”を提供したいので、できる限り生産からこだわっていきたいと常に思っています。
やはり、リッチルのようなプロダクトは生活必需品ではなく、”嗜好品”という扱いになり、かつ、どうしても「CBD」というジャンルは胡散臭いというか、なんとなく良くない印象を持たれてしまうことも多いので、”安心・安全”というのは大きなキーポイントになります。
―ありがとうございます。CBD自体のジャンルとしての啓蒙も含め、プロダクト作りにこだわっているんですね。
それではユーザーに向けたサポート面ではいかがでしょうか?
坪井:
そうですね、CS(カスタマーサポート)をはじめとしたサポート面にもこだわっています。
ユーザーの方向けに1on1で使い方も伝えていったり、困ったことがあったらすぐに対応できる体制づくりは強く意識しています。
ここも先ほどの話と繋がりますが、まずは売上や商売というよりも、安心・安全・信頼をしっかり担保したかったというのが思いとしては大きいです。
おかげさまで前年比で売上2,000%程度成長しており、リッチルを使っていただける会員数も1年で2万名を超えており、本当にありがたい限りです。
岩間:
それから、今日の本題にも繋がると思いますが、僕たちは物流面にもこだわりたくて、そこが一つの課題でもありました。
単純に配送に関して考えても、ユーザーにとっては「到着、1日遅れます!」がストレスになってしまう。
元々はストレスを無くしていくのがミッションのプロダクトではあるので、そこはどうしてもこだわりたいポイントでした。
今後も配送トラブルの可視化による改善や、ユーザーの手元にリッチルが届く時の体験価値の向上はさらに改善したいと思っています。
さらなる急成長×顧客満足度向上に向けて物流改善は必須課題に
出荷数“数十倍”の急成長に対応するため、アウトソーシング先の変更を検討していた
―早速、お聞きしたいことに触れていただき、ありがとうございます。笑
AnyLogi導入前の物流に関する課題を教えてください。
岩間:
実は、物流のナレッジなど全くない状態からスタートだったので、AnyLogi導入前は他社のフルフィルメント業者を使用し、物流業務はすべて外注でお任せしていました。もちろん最初は自分たちで在庫管理や出荷作業なども行っていたんですが、ありがたいことに想像以上のスピードで出荷数が増え、配送の物量増加と対応スピード向上が求められる中で、早急に物流に関する体制を強化する必要がありました。
当時抱えていた課題は、”物流のコントロール”が最も大きく、その次に少し”コスト面”を気にしていましたね。
- 物流作業のコントロール
僕たちが前にお世話になっていた業者さんに関して、正直、対応スピードや検品、品質管理に関しては全く不満はありませんでした。
ただ完全外注だったので、自分たちがロジをコントロールできていたわけではないというのが問題でした。
何かトラブルが起きた際に柔軟に対応ができないというのは大きなリスクだと考えていたからです。
もちろん、ニーズに合わせた開発は行ってくれていたのですが、リッチルの成長スピードを考えると、リードタイムが長くなってきており、僕たちが物流で実現したい施策のスピード感に合わなくなっていたというのが正直なところでした。
- コスト面
また追って詳しく話せればと思いますが、リッチルの物流コストは毎月数百万にまでなっていたのも、今考えれば問題でしたね。ただユーザーに満足してもらえるのであれば良い。という意思決定であまり大きな問題とは考えていませんでした。
決め手は、物流業務に関する「機能性」と「柔軟性」
―そんな中、AnyLogiを知ったきっかけと導入の決め手は何だったのでしょうか。
岩間:
元々、AnyMindの社員の一人と繋がりがあり、具体的に話を聞いたのが知ったきっかけですね。
他にも、僕たちの噂をどこからか聞きつけていただき、多くの業者から切り替えの営業は来ていたんですが、みんな「自動化!」「コスト削減!」というところばかりを押していて、正直響いていませんでした。
ところが、AnyLogiの話を聞いてみると、「物流作業をアウトソーシングしたまま業務効率化やコスト削減ができるのに加え、物流で実施したい施策ができる」ということで、導入を決めました。費用だけでなく切り替えに伴う人的コストも抑えた状態で、先ほど挙げた課題感をそのまま解決できるイメージを持てたという点が一番大きかったかなと思います。
実際にダッシュボードを触ってみると、設定も簡単かつ導入自体も非常に簡単で、複雑なシステム連携やコストも掛からず、すぐに運用が開始できるイメージも湧きました。また、開発の柔軟性・スピードも他のサービスには真似できないレベルだと感じましたね。
―ありがとうございます!開発チームにも改めて伝えておきますね!
物流改善で「CX(体験価値)向上」と「コスト20%削減」を実現
初めての倉庫移行。1日の配送停止もなくスムーズに完了
―導入時や導入後のサポートはいかがでしたか。
岩間:
導入に関して懸念していたのが、”切り替えに伴う配送停止期間が発生してしまう”ことでした。
プラットフォームの使い方もそうですが、商品を別の倉庫に保管していて僕たちも初めての倉庫移管だったので、スムーズに進められるかとても不安でした。ですが、切り替え時にはかなり手厚くサポートをいただき、弊社のメンバーもすぐに使い方を理解することができ、結果として1日もラグが出ることなく無事に切り替えが完了しました。
―手厚いサポートというお言葉がありましたが、具体的にはどういった点がよかったでしょうか?
岩間:
そうですね、初めての切り替えになるので、どうしてもいろいろ不安な部分やバタバタしてしまう部分はあると思うのですが、不明点があればすぐに連絡をとれる体制を作ってもらえましたし、以前お世話になっていたフルフィルメント外注業者さんとも倉庫移管に関して直接やりとりをいただけたのも助かりました。
それから、切り替え時に限らず、特に運用している中で助かるのは、僕らの要望に対して迅速に対応策を打ってくれる姿勢だと感じています。プラットフォーム自体の強みももちろんですが、しっかりと中の人が”パートナーとして伴走”してくれる姿勢が何よりの強みというかポイントかもしれません。
特に、パッケージ型の物流運用を提供する3PLアウトソーシングさまもいらっしゃいますが、実際は内製化がしにくく汎用性に富まないこともあります。その点に関しては、メーカー側の成長に合わせて柔軟に拡張できるところは長いパートナーとして期待できます。
物流コスト20%削減を実現
―導入後のコストについてもお聞きしたいのですが、どのような変化がありましたか?
岩間:
以前の料金体系では「個数」ごとの課金だったのですが、AnyLogiに変えてから、使っている”面積あたりの保管に関する課金”になりました。
結果としてこれがかなり大きなコスト削減に繋がりましたね。
リッチルのアイテムは小型であり、かつ積み上げることも可能で、そこまで大きな面積を必要としないため、結果として、インパクトが大きくなったのだと思います。 実際、以前と比べて20%のコスト削減に繋がりました。
―ありがとうございます。また岩間さんは実際に保管している倉庫も見に行かれたと聞きました。
岩間:
はい、そうですね!
これまで僕たちの商品を預けている倉庫がどこにあるどんな倉庫なのか不明だったのですが、AnyLogiの担当者さんにお願いすると快くOKしていただき、実際に倉庫を見に行かせていただきました。
実際に行ってみると、倉庫全体も温度調整されており、環境が良くて正直驚きましたね。
見に行く前までは行ってからいろいろと気になる部分はリクエストして改善してもらおうと心算をしていたんですが、オーダーをするまでもなくニーズを満たしていました。実際に倉庫を自分の目で見られるというのは安心と信頼に繋がりましたね。
InstagramやTwitterなどのUGCで配送に関する好反響も多数
―実際にユーザーからの反響はありましたか?
坪井:
特に先ほど岩間も言っていましたが、僕たちは何よりユーザーに”どういう価値提供ができるか”にいつもこだわっています。AnyLogiの導入後、実際にInstgramやTwitterなどでもUGCとして、
「richill次の日届くのすごい」
「昨日の朝慌てて頼んだら即日発送されてもう届いた!!めちゃめちゃ助かる笑笑」
「リッチル発送早!明日には来る」
など、物流領域においても嬉しい反響が出てきているように思います。
配送のスピードには引き続きこだわりつつ、同梱物などに関しても適切にアドバイスをいただきながら運用をしていて、一緒にアイデアを出し合いながら日々改善を続けていきたいと思っています。
物流だけにとどまらない多角的なコラボ展開にも期待
新パッケージ・商品の開発・インフルエンサーD2Cブランドとのコラボも
―今後AnyMindに期待している取り組みはありますか?
坪井:
これからまだまだ、AnyLogiさんに関しては使い倒していきたいと思っていますね。笑
例えば、オリジナルの梱包・パッケージなどの提案もどんどん欲しいです。
また、AnyMindさんは物流領域以外にも生産の機能も持っていると思うので、それ(ものづくりプラットフォーム「AnyFactory」)も活用して、”CHILL”や”CBD”をキーワードにした、CBDグミやCBDティーなど、フードの開発なども共同で取り組みができたらいいなと思っていますね。
クリエイターさんとのD2Cブランドも運営されていると思うので、アウトドア系など、Chillに関するブランドさんとは一緒にコラボでポップアップなんかもできると面白いですよね。
これはAnyMindさんに限らず、僕の思いですが、個人的には物販にこだわらずChillであればなんでもやりたいと思っています。
日常のどんな場面も、”CHILL”であるべきだと思うので、実際の体験価値に落としこんだコラボはやっていきたいです。
冒頭にも話しましたが、どうしても”CBD”自体は怪しいものだと誤解されてしまうことも多い。
だからこそ、僕たちがしっかり中身も伴わせながら、良いブランドを作って、良さを訴求していきたいと思っています。
例えば今、流行っているサウナなど、一見僕たちのアイテムと関係ないところでも安らぎの時間を得る瞬間は作っていきたいと思っていますし、今後もChillにまつわるコンテンツや空間デザインは積極的に進めていきたいですね。
物流はブランドの屋台骨。物流の大事さを改めて伝えたい。
―それでは最後にAnyLogiの導入を検討している方に向けて一言あればお願いします。
岩間:
僕たちもD2Cブランドとして創業した当初は、当たり前ですが良いモノをしっかりと作ることにはこだわっていました。全てが手探りでしたし、試行錯誤の日々でした。
そこは間違いなく重要なポイントだとは思いますが、今になって気づいたことは「物流はブランドの屋台骨になる」ということです。これから成長しようとしているD2Cブランド・メーカーさんに向けては物流の大事さを改めて伝えたいと思います。
そんな中で機能やサービスが良いのは前提で、AnyLogiは柔軟性がある。そして、課題を一緒に解決するためにパートナーとして考えてくれて、前向きな話を一緒に考えていけるという安心感があります。
効率ばかりを求めると、サービスのパッケージングはどうしても機械的なオペレーションになりがちだと思いますが、AnyLogiは人の血が通ったサービスだなぁと良く感じることがあります。
非常に良い関係性を築けているなと思うので、是非前向きに検討してみると良いのかなと心から思っています。
関連リンク
●AnyLogi(エニロジ)Richill(リッチル)の事例インタビューはこちら
●AnyMind Group株式会社
●AnyLogi(エニロジ)