

株式会社キーワードマーケティングが展開するメディア「キーマケLab(読み:キーマケラボ)」は、事業会社のマーケティング部の管理職301名を対象に「生成AIに対するマーケターの意識調査」を実施しました。生成AIの登場により、約6割がマーケターに求められるスキルに関する変化を体感している結果となりました。
調査サンプルの性別、年代については次のとおりです。
■生成AIの登場により、マーケターに求められるスキルは変化したと感じるか聞いたところ、「大きく変化した」が21.5%、「やや変化した」が46.5%で、約6割が変化を体感している結果となりました。
また「大きく変化した」「やや変化した」と回答した方を対象に、具体的にどのような変化を感じているか聞いたところ、最多は「データから本質的な課題を見抜く力が重要になった」で69.8%、次点が「生成AIに的確な指示を出せる力が重要になった」で58.5%の結果となりました。
■所属企業のマーケティング業務において、AIを積極的に活用しているかという質問に対して、「積極的に活用している」は18.9%、「やや活用している」が32.9%という結果になりました。
また「積極的に活用している」「やや活用している」と回答した方を対象に業務量はどのように変化したか聞いたところ、「大幅に減った」が4.6%、「やや減った」が42.9%という結果となりました。
生成AIの活用によって業務量が「大幅に減った」「やや減った」と回答した方に、生成AIを活用したことで業務量が削減されたもの(複数回答)を聞いたところ、最多は「競合分析レポートの作成」と「顧客データ分析」で60.8%、次点が「クリエイティブ制作(草案含む)」で56.8%という結果となりました。
■生成AI時代において、今後3年以内にマーケターとして特に重要になると思うスキル(複数回答)を聞いたところ、最多は「生成AIツールを使いこなす技術力」で58.8%、次点は「本質的な課題を特定する分析力」で43.9%、「データの真偽(ハルシネーションなど)を見極める判断力」が40.2%という結果となりました。
■生成AI時代において、若手・中堅マーケターの育成にあたって、今後重視したい点(複数回答)を聞いたところ、最多は「生成AIリテラシーの向上」で47.5%、次点は「データ分析スキルの強化」で45.8%、「戦略的思考力の育成」が44.9%と続く結果となりました。
■所属企業のマーケティング業務において、AIを積極的に活用しているかという質問に対して、「積極的に活用している」「やや活用している」と回答した方を対象に、あなたの会社のマーケティング部門では生成AI導入後、具体的にどのような業務変更を行ったか(複数回答)聞いたところ、最多は「より効率的なデータ分析の仕組みづくり」で52.6%、次点は「定型作業の生成AI活用による自動化」で49.4%、「クリエイティブ制作プロセスの見直し」が34.6%と続く結果となった。
■生成AI時代において、今後3年以内にマーケティング部門で生成AIの活用を特に強化していきたい業務(上位3つまで回答)を聞いたところ、最多は「顧客データの分析と予測」で47.2%、次点は「市場調査・競合分析」で39.5%、「コンテンツマーケティング(ブログ記事などの作成)」が28.9%と続く結果となりました。
■プロフィール
株式会社スノードーム 代表取締役 室谷 良平
X @rmuroya
人材紹介会社で、全サービスのSEOとコンバージョン改善を統括。その後、SNSマーケティング支援会社のホットリンクに入社し、2022年に同社マーケティング本部長を勤め、BtoBマーケティング・ブランディング等を統括。大手企業へのSNSコンサルティングも担当。2023年7月に株式会社スノードームを設立。戦略策定からWebプロモーションまで、一気通貫の伴走型マーケティング支援を行っている。
著書に『SNSマーケティング7つの鉄則』(日経BP日本経済新聞出版)、『現場のプロが教える!BtoBマーケティングの基礎知識』(マイナビ出版)など。
1988年生まれ。北海道長万部町出身。
■コメント
Q2のマーケターに求められるスキルの変化実感については、生成AI活用の過程で改めてこう感じさせられたかもしれないと思いました。
「あれ、このメルマガ制作のそもそもの目的ってなんだっけ?」「ChatGPTが出すアイデアは面白いけど、そもそも具体的に誰に向けたコンテンツにすべきだろうか」「バナー広告の訴求軸を洗い出すにも、商品のコアとなるベネフィットをもとにどう消費者の心を動かしたらよさそうかまで言語化できていなかった」と。
Q3の会社におけるマーケ業務へのAI活用状況については、もっと知りたいことが出てきました。今回の調査は管理職が対象でしたが、管理職自身の活用状況とマーケ部門の活用状況の相関関係です。管理職自身が有用性に気づいたら、号令を出して展開しているはずです。気になります。
ChatGPTのDeep Researchなどを活用して、調査や初稿作成における生産性向上効果を一度味わってしまうと、その効果をチーム内で共有せずにはいられなくなりますから。
生成AIは今後も進化を続けるでしょう。弊社自身も、変化に備えてワークフローを「疎結合」に維持すること、そして人間とAIの最高のチームワークを模索し続けたいです。お客様に喜んでもらうための最高のやり方・仕組みを求めて。
今回のすべての調査結果は、キーマケLabにてご覧いただくことが可能です。
https://kwmlabo.com/research-release/5261/
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担当:川手
●株式会社 キーワードマーケティング
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