カウンターワークスがマーケティング担当者410人を対象にした「ポップアップストアに関する実態調査2024」を発表
2024.11.27
2024.11.27
〜ポップアップストアの実施経験は6割超、出店後の効果TOP3は「ブランドの認知向上」、「売上の向上」、「新規顧客の獲得」〜
ポップアップストアの出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を提供する株式会社COUNTERWORKSは、企業のマーケティング・宣伝業務担当者410人を対象に、「ポップアップストアに関する実態調査2024」を実施いたしました。
目次
調査結果のポイント
- 2025年に強化したいマーケティング施策、1位「WEB広告」、2位「SNS運用」、「ポップアップストア」は3位にランクイン
- ポップアップストアの「認知度」は約8割、「実施経験」は6割超
- ポップアップストア未経験者における「実施意向」は35%、実施したくない理由で最も多いのが「効果の不確実性」
- ポップアップストア経験者の出店後の効果、TOP3は「ブランドの認知向上」、「売上の向上」、「新規顧客の獲得」。「効果がない」と回答した人はわずか1%
(1) 2025年に強化したいマーケティング施策、1位「WEB広告」、2位「SNS運用」に続き、「ポップアップストア」は3位にランクイン
カウンターワークスは、企業のマーケティング・宣伝担当者410人に対して、2025年に強化したいマーケティング施策を尋ねたところ、「WEB広告(リスティング、ディスプレイ、動画等)」(39.5%)が最も多く、次いで「SNS運用」(31.2%)、3位は「ポップアップストア」(22.0%)となりました。デジタルでの施策が上位を占める中、オフラインでの顧客接点を重視するポップアップストアへの注目が来年も高まっていると言えるでしょう。
(2) ポップアップストアの「認知度」は約8割、「実施経験」は6割超
続いて、“ポップアップストア”というワードに対する認知状況を尋ねたところ、「聞いたことはあり、意味も理解してる」という深い認知は54.6%、「聞いたことはある」は23.4%となり、それらを合計すると認知度全体で約8割の結果となりました。
さらに“ポップアップストア”を認知している人に対して、その実施経験を尋ねたところ、「実施したことがある」(65.9%)人は6割超いました。企業のマーケティング施策としてポップアップストアが一般化しつつあることが伺えます。
(3)ポップアップストア未経験者における「実施意向」は35%、実施したくない理由で最も多いのが「効果の不確実性」
“ポップアップストア”の未経験者に対して、今後の実施意向を尋ねたところ、「実施してみたい」(10.1%)、「やや実施してみたい」(24.8%)と35%近くが興味を示したものの、「あまり実施したくない」(10.1%)、「実施したくない」(18.4%)、というように3割近くが実施に対して消極的であることも明らかになりました。
そのような、“ポップアップストア”消極派に対して実施したくない理由を尋ねたところ、「効果の不確実性」(38.7%)が最も多く、「コストの問題」(22.6%)、「宣伝の負荷」(19.4%)が続きました。
(4)ポップアップストア経験者の出店後の効果、TOP3は「ブランドの認知向上」、「売上の向上」、「新規顧客の獲得」。「効果がない」と回答した人はわずか1%
一方、“ポップアップストア”を経験したことがある人に対して、実際に出店してみての効果を尋ねたところ、1位が「ブランドの認知向上」(52.1%)、2位「売上の向上」(39.8%)、3位「新規顧客の獲得」(35.1%)となりました。「テストマーケティング」(25.1%)など売上UP以外の副次的な効果も一定数得られているほか、「SNSフォロワーの向上」(25.6%)や「オンラインストアへの好影響」(19.9%)などデジタルとも融合したハイブリッドな施策として評価されていました。特に注目すべきは「効果はなかった」と回答した人が1%となった点。短期間での出店のため、リスクが低いだけでなく、前述のとおり様々な効果があるため、失敗を感じにくいマーケティング施策と言えそうです。
SHOPCOUNTER MAGAZINE編集部・中原 祐一郎の解説コメント
今回の調査でポップアップストアはマーケティング担当者にとって、「検討すべきマーケティング手法の1つ」から「定番の選択肢」へと確実にシフトしていると実感しました。
背景として、デジタルマーケティングの成熟化に伴う差別化の難しさと、顧客接点としての実店舗における体験価値の再評価があります。ポップアップストアは、もはや一時的な話題作りの手段ではなく、統合的なマーケティング戦略における重要な戦術として確立されつつあります。
ポップアップストアを施策としてみた時の最も大きな特徴は、マーケティング効果の多面性です。新規顧客の獲得やブランド認知の向上といった定量的な成果に加え、顧客との直接対話を通じた製品開発へのインサイト獲得や、SNSでのUGC生成など、長期的なブランド構築にも大きく貢献しています。
調査で示されたように、未経験企業の実施意向は着実に高まっています。この流れを後押しするためには、私たちが蓄積してきた成功事例やノウハウを、より具体的な形で共有していくことが重要だと考えています。
SHOPCOUNTERでは2024年、独自イベントのプロデュース事例も増加し、複数ブランドの世界観を掛け合わせた体験型イベントの企画・実施など、より包括的な取組みへとサービス領域を拡大しています。
単なる場所の情報提供に留まらず、ターゲットや目的に応じた最適な企画立案から運営のサポートまでを一貫して行うことで、ポップアップストアを「成功事例」とするお手伝いが可能です。今後も多くの企業がこの施策を最大限活用できるよう、具体的な成功事例の創出と共有に力を注いでいきたいと思います。
<調査概要>
・調査内容:ポップアップストアに関する実態調査2024
・調査期間:2024年10月28日~11月6日
・調査対象:マーケティング・宣伝業務担当者
・有効回答数:410名
・調査主体:株式会社カウンターワークス
・調査会社:株式会社PRIZMA
・調査方法:インターネット調査
※調査結果の引用時のお願い:本調査内容を転載/ご利用いただく場合は出典元の表記をお願いします。
(例:「カウンターワークス調べ」など)
■SHOPCOUNTER (ショップカウンター)について
「SHOPCOUNTER」は、ポップアップストア・催事・展示会などの出店/出展場所の予約がオンライン上でできるプラットフォームです。ショッピングモール、スーパーマーケット、百貨店、商店街、駅ナカ、オフィスビル、撮影スタジオ、展示会場など様々な商業スペースの検索・予約が可能です。2024年9月末時点で約70,000のテナントにご利用いただき、その業種の幅はアパレル、雑貨、食、生活サービスなど多岐にわたります。
■SHOPCOUNTER MAGAZINEについて
ポップアップストア出店支援サービス「SHOPCOUNTER」が、小売、テクノロジーをテーマとしたコンテンツを発信。 国内外のポップアップストアに関連する事例紹介やノウハウ、最新のテクノロジーや利用事例など、大きく変化する小売業界で事業に役立つ情報を提供しています。
https://shopcounter.jp/magazine/
関連リンク
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