【2期以上連続増収企業に聞いた、東南アジアの越境EC成功の秘訣とは?】約7割が「SNSマーケティングに注力」と回答 注意するべき点に、半数以上が「現地の文化や消費者習慣への理解」を選定
2024.10.25
2024.10.25
目次
- 越境ECで利用しているプラットフォーム選びの基準なども明らかに
- 調査概要
- 越境ECを実施している国、「シンガポール」や「フィリピン」など
- 越境ECの売上増加のために実施している施策、「SNSマーケティング」が69.0%で最多
- 4割以上が、最も売上に貢献した施策は「SNSマーケティング」と回答
- 実施している、具体的なSNSマーケティング施策、第1位「SNSアカウントの運用」、第2位「SNS広告の配信」
- 売上全体に占める、Web広告費用の割合、「10%~20%未満」が6割以上
- 越境ECにおいて、重視しているポイント、「ローカル決済方法の導入」や「マーケティングの強化」が上位に
- 約7割が、越境ECで利用しているプラットフォームは「自社EC型」
- 越境ECのプラットフォーム選定時に、重視していたこと、「自社製品との相性」が66.7%で最多
- 越境ECを始める際、注意すべき点、第1位「現地の文化や消費者習慣への理解」、第2位「現地の法規制やコンプライアンスへの対応」
- まとめ
- 関連リンク
越境ECで利用しているプラットフォーム選びの基準なども明らかに
東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム、Shopeeの日本法人であるショッピージャパン株式会社は、2期以上連続で増収をしている、東南アジアの越境EC担当者100名を対象に、東南アジアの越境EC成功企業に関する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。
・01|約7割が越境ECの売り上げ増加のために、「SNSマーケティング」を実施
・02|プラットフォーム選びの基準、「自社製品との相性」が66.7%で最多
・03|越境ECを始める際、注意するべきこと、第1位「現地の文化や消費者習慣への理解」(53.0%)、第2位「現地の法規制やコンプライアンスへの対応」(50.0%)
調査概要
調査名称:東南アジアの越境EC成功企業に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2024年9月18日〜同年9月19日
有効回答:2期以上連続で増収をしている、東南アジアの越境EC担当者100名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「shopee」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://shopee.jp/
越境ECを実施している国、「シンガポール」や「フィリピン」など
「Q1.越境ECを実施している国を教えてください。(複数回答)」(n=100)と質問したところ、「シンガポール」が60.0%、「マレーシア」が51.0%、「フィリピン」が51.0%という回答となりました。
- シンガポール:60.0%
- マレーシア:51.0%
- フィリピン:51.0%
- ベトナム:49.0%
- タイ:40.0%
- その他:7.0%
- わからない/答えられない:2.0%
越境ECの売上増加のために実施している施策、「SNSマーケティング」が69.0%で最多
「Q2.越境ECの売上増加のために、実施している施策を教えてください。(複数回答)」(n=100)と質問したところ、「SNSマーケティング」が69.0%、「Web広告」が58.0%、「SEO対策」が52.0%という回答となりました。
- SNSマーケティング:69.0%
- Web広告:58.0%
- SEO対策:52.0%
- ECモールへの出店:44.0%
- 現地イベントの参加・主催:35.0%
- ECモール上でのプラットフォーム広告:27.0%
- メールマーケティング:22.0%
- その他:1.0%
- 特にない:0.0%
- わからない/答えられない:1.0%
4割以上が、最も売上に貢献した施策は「SNSマーケティング」と回答
Q2で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q3.最も売上に貢献した施策を教えてください。」(n=99)と質問したところ、「SNSマーケティング」が40.4%、「Web広告」が17.2%、「ECモールへの出店」が15.2%という回答となりました。
- SNSマーケティング:40.4%
- Web広告:17.2%
- ECモールへの出店:15.2%
- SEO対策:9.1%
- 現地イベントの参加・主催:8.1%
- ECモール上でのプラットフォーム広告:6.1%
- メールマーケティング:3.0%
- その他:0.0%
- 特にない:1.0%
- わからない/答えられない:0.0%
実施している、具体的なSNSマーケティング施策、第1位「SNSアカウントの運用」、第2位「SNS広告の配信」
Q3で「SNSマーケティング」と回答した方に、「Q4.実施している、具体的なSNSマーケティング施策を教えてください。(複数回答)」(n=40)と質問したところ、「SNSアカウントの運用」が80.0%、「SNS広告の配信」が70.0%という回答となりました。
- SNSアカウントの運用:80.0%
- SNS広告の配信:70.0%
- インフルエンサーマーケティング:52.5%
- 動画マーケティング:52.5%
- SNSキャンペーン:27.5%
- ライブストリーミング:12.5%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:0.0%
売上全体に占める、Web広告費用の割合、「10%~20%未満」が6割以上
Q2で「Web広告」と回答した方に、「Q5.売上全体に占める、Web広告費用の割合を教えてください。」(n=58)と質問したところ、「10%~20%未満」が60.3%、「20%~30%未満」が20.7%という回答となりました。
- 1%~10%未満:5.2%
- 10%~20%未満:60.3%
- 20%~30%未満:20.7%
- 30%以上:13.8%
- わからない/答えられない:0.0%
越境ECにおいて、重視しているポイント、「ローカル決済方法の導入」や「マーケティングの強化」が上位に
「Q6.越境ECにおいて、重視しているポイントを教えてください。(複数回答)」(n=100)と質問したところ、「ローカル決済方法の導入」が60.0%、「マーケティングの強化」が50.0%、「配送・物流体制の強化」が50.0%という回答となりました。
- ローカル決済方法の導入:60.0%
- マーケティングの強化:50.0%
- 配送・物流体制の強化:50.0%
- 多言語対応の強化:47.0%
- カスタマーサポートの充実:40.0%
- 法規制の理解:16.0%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:2.0%
約7割が、越境ECで利用しているプラットフォームは「自社EC型」
「Q7.越境ECで利用しているプラットフォームの種類を教えてください。」(n=100)と質問したところ、「自社EC型」が67.0%、「ECモール型」が32.0%という回答となりました。
- 自社EC型:67.0%
- ECモール型:32.0%
- わからない/答えられない:1.0%
越境ECのプラットフォーム選定時に、重視していたこと、「自社製品との相性」が66.7%で最多
Q7で「自社EC型」「ECモール型」と回答した方に、「Q8.越境ECのプラットフォーム選定時に、重視していたことを教えてください。(複数回答)」(n=99)と質問したところ、「自社製品との相性」が66.7%、「手数料やコスト」が46.5%、「市場規模・現地での認知度」が45.5%という回答となりました。
- 自社製品との相性:66.7%
- 手数料やコスト:46.5%
- 市場規模・現地での認知度:45.5%
- 物流・配送対応:40.4%
- ローカル決済手段の対応:36.4%
- 多言語対応:25.3%
- プロモーション・マーケティング機能:23.2%
- カスタマーサポートの充実度:18.2%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:0.0%
越境ECを始める際、注意すべき点、第1位「現地の文化や消費者習慣への理解」、第2位「現地の法規制やコンプライアンスへの対応」
「Q10.越境ECを始める際、注意すべきだと思うことを教えてください。(複数回答)」(n=100)と質問したところ、「現地の文化や消費者習慣への理解」が53.0%、「現地の法規制やコンプライアンスへの対応」が50.0%、「ローカル決済手段の導入と対応」が48.0%という回答となりました。
- 現地の文化や消費者習慣への理解:53.0%
- 現地の法規制やコンプライアンスへの対応:50.0%
- ローカル決済手段の導入と対応:48.0%
- 物流・配送体制の整備:46.0%
- 多言語対応:46.0%
- 現地の顧客サポート体制の充実:26.0%
- サイトや商品の信頼性向上:25.0%
- その他:1.0%
- わからない/答えられない:1.0%
まとめ
今回は、2期以上連続で増収をしている、東南アジアの越境EC担当者100名を対象に、東南アジアの越境EC成功企業に関する実態調査を実施しました。
まず、越境ECの売上増加のために最も実施されている施策は「SNSマーケティング」であり、69.0%の担当者が実施していることがわかりました。また、最も売上に貢献した施策としても、40.4%が「SNSマーケティング」を挙げ、その効果が強く支持されています。さらに、具体的なSNSマーケティング施策としては、80.0%が「SNSアカウントの運用」を、70.0%が「SNS広告の配信」を行っていることが明らかになりました。越境ECにおいて重視されるポイントとしては、「ローカル決済方法の導入」が60.0%、「マーケティングの強化」と「配送・物流体制の強化」がそれぞれ50.0%で、現地市場に合わせた取り組みが求められています。また、プラットフォーム選定時に重視されるポイントでは、66.7%が「自社製品との相性」を最も重視しています。最後に、越境ECを開始する際に注意すべき点として、53.0%が「現地の文化や消費者習慣への理解」、50.0%が「現地の法規制やコンプライアンスへの対応」と回答しました。
今回の調査で、越境ECの成功には、「SNSマーケティング」と現地の文化や消費者習慣の理解が不可欠であることが明らかになりました。東南アジアは多様な市場環境を持つため、各国ごとに異なる文化的背景や消費行動に対応することが重要です。特に、現地法規制やローカル決済手段の導入など、地域に即した対応が必要であり、これにより越境ECの実施におけるリスクを軽減できます。企業は、増収企業に倣い、「SNSマーケティング」を強化しながらも、現地の市場特性を考慮した支援体制を整えることが、成功への大きな一歩となるでしょう。
関連リンク
●ショッピージャパン株式会社
●【2期以上連続増収企業に聞いた、東南アジアの越境EC成功の秘訣とは?】約7割が「SNSマーケティングに注力」と回答 注意するべき点に、半数以上が「現地の文化や消費者習慣への理解」を選定