株式会社ネオマーケティングとヴィアゲート株式会社は、両社のクライアント企業に対し、高品質なマーケティングリサーチを提供することを目的に、ネオマーケティングの調査データ分析ナレッジとヴィアゲートの生体データ(視線データ)計測技術を活用した検証を行いました。
「ネットリサーチにおける第三弾の検証結果」、7/3にリリースした「アンケートにおける回答精度チェック設問の効果」の続報、としてまとめましたので、お知らせいたします。
回答精度チェック設問は、視線滞在時間の視点からも誤回答者抽出に有効であることが証明された。
【調査概要】
- 対象者:全国の20~69歳
- サンプルサイズ:1,000
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:2024年5月31日~6月3日
【検証の概要】
視線滞在時間の計測で、回答精度チェック設問による誤回答者抽出の有効性を検証。
選択肢の数による、正回答者と誤回答者で、選択肢範囲の視線滞在時間を比較した。
- 知らないブランドを回答させる設問で、選択肢にダミー(架空)のブランドを複数用意
- ダミーブランドを全て選択できた人を正回答者と定義
- ダミーブランの選択漏れが一つでもある人を誤回答者と定義
- 同じ設問を「選択肢10個、選択肢15個、選択肢20個、選択肢25個」で回答者を分けた
- 選択肢を5個区切りで範囲を設定し、その範囲での視線滞在時間を計測
※選択肢にダミーを混ぜた設問を回答精度チェック設問と定義
【生体データ(視線)計測指標】
- 視線滞在時間スコア:指定エリア内での視線の滞在状況を数値化(単位:秒)
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【結論】
- 回答精度チェック設問で抽出された人(誤回答者)は、視線滞在時間が短いことが確認された
- 回答精度を担保する上で、回答精度チェック設問をいれることの有効性が認められた
- 特に回答精度チェック設問によって抽出された回答者は、選択肢が多いほど、下の選択をみていない
- 回答精度チェック設問によって抽出された回答者は、設問文を正確に読んでいない
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選択肢の数が多いほど選択肢をみる時間が短くなる=誤回答の要因となる
回答精度の担保には、回答精度チェック設問の配置と選択肢数の適正化が◎
✓ 選択肢が多いほど、下の方の選択肢は見られなくなる
✓ 正回答者に比べ、誤回答者は選択肢をみていない
誤回答者は正回答者よりも設問文を読んでいない
正回答者に比べ、誤回答者の視線滞在時間には平均1.3秒、最大で2.0秒の差があることから、
誤回答者は正回答者よりも設問文を見る時間が短いといえる。
これは、誤回答者は設問文をきちんと読んでいないことを示唆している。
回答精度チェック設問は、視線滞在時間の視点からも誤回答者抽出に有効であることが証明された。
ネオマーケティングとヴィアゲートは、生体データ×AI×リサーチの分野で業務提携をしております。
この取り組みにより、マーケティングリサーチの飛躍的な品質向上・価値向上を目指します。