アドエビス、ユーザーのプライバシーに配慮した新しい計測方法をリリース、ユーザーと広告主の双方にとって最適な計測環境の提供を目指す
2019.09.20
2019.09.20
株式会社イルグルム(本社:大阪府大阪市北区 代表取締役:岩田 進、以下「イルグルム」)は、マーケティングプラットフォーム「アドエビス」において、ユーザーのプライバシーに配慮しながら、精度の高い広告効果測定が可能な新しい計測方法「CNAMEトラッキング」を2019年10月より提供開始することをお知らせいたします。
背景と概要
EUで施行されたGDPR(一般データ保護規則)や、プライバシー保護の観点からApple社のSafariブラウザに追加されたトラッキング防止機能Intelligent Tracking Prevention(以下、ITP)など、Web上のユーザー行動データの収集において大きな変化が起きています。
GDPRではIPアドレスやCookie等も個人情報とみなされるようになり、ブラウザ各社でもITPをはじめとしてCookieを用いたトラッキングを制限する動きが強まっています。このようなユーザーのプライバシーに関わるデータの取り扱いについては、今後日本国内においてもより厳格化されることが予想されています。
これらの背景を踏まえ、アドエビスでは、高精度な計測を行いながらプライバシーにも配慮した新しい計測方法を開発しました。新しい計測方法「CNAMEトラッキング」ではお客様のドメインに参加することで1st party Cookieを用いた正確な計測を実現します。これを第一弾として今後も変化するプライバシー保護のニーズに応え、迅速に対応を進めていく予定です。
Cookieは、Webサイトを閲覧した際にWebブラウザ側に作成されるコードです。主にウェブサイトの利用者判別に使われ、サイトの訪問履歴やコンテンツの閲覧状況等が分かります。パーソナライズされた広告の表示やWeb接客、コンテンツの出し分け等、昨今のWebマーケティングを支える多くのサービスにはこのCookieが使われ、企業のマーケティング活動を支えています。
しかし、複数のサイトを横断的に計測し、ユーザーを特定できる3rd party Cookieは、使い方次第ではユーザーのプライバシーを損なう可能性があり、近年使用を制限する動きが強まっています。一方、1st party Cookieは、広告主が承認したドメインにおいてのみ計測が可能で、ユーザーの行動履歴が不本意に第三者ベンダーへ渡ることはありません。このため、3rd party Cookieに比べ、より多くのブラウザでその使用が許可されており、より長い期間保管することが可能です。
今回開発した1st party Cookieを採用した計測方法では、従来のJavaScript(document.cookie)を用いた疑似的な1st party Cookieの計測やlocalStorageを利用した計測から、お客様ドメインでの計測に切り替えることにより、プライバシーの配慮と正確な計測を両立いたします。
CNAME トラッキングを有効にするためには、お客様による設定作業が必要です。詳細については、本機能がリリースする2019年10月を目途にアドエビスのサイト上での告知を行います。
また、今年の12月に開催予定の「AD EBiS Conference 2019」でもご紹介させていただく予定です。
<イベントサイト>
https://go.ebis.ne.jp/conf2019
※メールアドレスをご登録いただきますと、受付開始時にご連絡を差し上げます。
アドエビスでは今後も、ユーザーと広告主の双方にとって最適な計測環境の提供を通して、企業のマーケティング活動における成果最大化を支援してまいります。
「アドエビス」について
「アドエビス」は、顕在層向け施策である、刈り取り型の広告の効果測定はもちろん、潜在層向け施策であるコンテンツマーケティングや動画広告等、あらゆるマーケティングにおけるユーザー接触ログデータを蓄積することができます。蓄積したログデータを用いることにより、マーケティングにおけるパフォーマンス最大化のための仮説立て・予算最適化・検証を行うマーケティングプラットフォームです。
関連リンク
●株式会社イルグルム
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