今回のsyncAD(シンクアド)インタビューは、「広報の一日」をテーマに連載している取材です。広報・PRの仕事内容をご紹介すると共に広報の重要性、成功体験、課題など、実際にお会いしお話しを聞いています。今回は、株式会社トークナビで女子アナ広報室に所属しておりアナウンサーでメディア対応を担当されている田中晴子さんにお話しを伺ってきました。
「女子アナ広報室」とは
2023年8月に4周年を迎えた「女子アナ広報室」は、伝えるプロである現役アナウンサーが企業の専属広報になるサービスです。アナウンサーの取材力と独自のメディアネットワークを使った広報代行活動や広報研修なども行っています。局アナ出身者やフリーアナウンサーが在籍しています。
はじめに
こんにちは。株式会社トークナビ、「女子アナ広報室」の田中晴子です。株式会社トークナビは、2015年に地方局アナウンサー出身の代表 樋田かおりが設立しました。結婚や出産で離職した女性アナウンサーのセカンドキャリアをつくることに尽力し、「女子アナ広報室」のほか、アナウンサーを講師とするコミュニケーション研修事業などを行っています。
私が入社したのは2020年1月。今年で入社4年目を迎え、「女子アナ広報室」を立ち上げた年のメンバーでもあります。現在は、「女子アナ広報室」のメディアアプローチチームでチーフの役割を担いながら、数社の企業の広報を担当しています。広報代行をさせて頂いている企業様は、IT・建設・不動産・営業支援など業種はさまざまです。
また、広報の仕事以外に、企業イベントの司会や、企業の広告動画出演などアナウンサーとしての仕事もしています。
トークナビに入社したきっかけ
—「声」を使う職業に就きたかった
私は前職はバスガイドをしていまして、その理由は「声」を使う職業に就きたかったからです。「声」を使う仕事の中でもアナウンサーという職業にも憧れがあったため、キャリアアップをしたいと考え、トークナビに入社しました。
— 「女子アナ広報室」にはオーディション採用がある
「女子アナ広報室」では発足時より、3ヵ月に一度、オーディションを開催しています。現在はオーディションが15期まで開催されています。私も初期のオーディションに合格し入社しました。
当時、参加しているのはアナウンサー経験者の方ばかりで、未経験だったのでの私は一人でリクルートスーツを着てオーディションに参加していたのを覚えています。(笑)
入社後は、弊社が研修事業も行っていることもあり、社内でビジネスマナー、お客様対応研修、外部でマーケティング研修などのさまざまな研修を受け、独り立ちできるようサポートしてもらいました。「女子アナ広報室」に配属された後は広報アナウンサーとして活躍する先輩から広報の基礎からメディアアプローチの方法まで学び、実務に入りました。
わたしの1日のスケジュール
6:30 起床
7:00 瞑想、朝散歩
8:00 家を出る
9:00 出社
10:00 朝礼
11:00 担当企業へプレスリリース取材訪問
東京の企業様には訪問取材をしますが、最近は地方の企業様やリモートワークの企業様も増えているため、オンライン取材もあります。
12:00 お昼休憩
新宿オフィスビル内には食堂があり、いつも出社メンバーとインターン生と一緒に食事をしています。お米が好きなので、ついつい定食を頼んでしまいます!
13:00 メディア戦略
担当企業への取材後すぐに取り掛かるのがメディア戦略です。他社との差別化ポイントやメディアへ売り込めるところを自分の中で落とし込んでいく時間です。
14:00 つながりのあるメディアへご挨拶連絡、情報提供
テレビのディレクターさん、新聞の記者さんに定期的に連絡をし、メディアに合う情報をお届けできるようにしています。
16:00-17:00 メディアの方とのアポイント
東京で定期的に会えるメディアの方のつながりを作り関係性を保てることがとても楽しいです。また、適切な情報とタイミングでメディアの方へ情報提供できたときには、企業様もメディアの方も喜んで頂けるので嬉しいです。
18:00 退社
20:00 食事
21:00 海外ドラマを見る
最近は家族のLINEグループに送られてくる甥っ子や姪っ子の写真や動画に癒されています。(実は私は大家族で、兄弟が6人いるんです。1番上の兄は子供が4人もいるのでその子供たちに癒されています。)
22:00 デジタルオフ
この時間以降デジタル機器は触らないようにしています。その代わりに夜は散歩に出かけ、帰ってきたら日記を書くことをルーティーンにしています。時間があればプチ読書もしています。デジタルオフをすることでかなり質の良い睡眠が出来るようになりました!
23:00 就寝
広報としてのやりがい
「女子アナ広報室」の強みは、アナウンサーたちが持つメディアの視点やネットワークを活かせることです。テレビ局やラジオとのつながり加え、雑誌やWebメディアを新規開拓してつながることで、担当企業様の話題を広げていっています。これまでに約1,500件のメディアに取り上げられています。
- テレビへの企画提案に成功
担当企業の方からは「うちのような小さい会社がテレビに出られるの?」という声をよく聞きます。もちろん、ハードルは高いのですが、中小企業だからといってテレビアプローチができないわけではありません。
実際に私が担当している営業支援会社様のある取り組みをテレビ局に持ち込んでご提案したところ、「ワールドビジネスサテライト(WBS)」に取り上げられ、大きな反響をいただきました。テレビへの企画提案力は「女子アナ広報室」の強みです。担当企業がテレビで取り上げられることは、私も大きなやりがいを感じます。
- チームとしてのつながりが楽しい
「女子アナ広報室」では担当企業1社に対して2名が専任広報として就いています。私は都内なので出社していますが、全国各地にメンバーが居て、オンラインでつながりながら仕事しています。
また朝礼では「ハッピー共有」というのを行っていまして、メディアアプローチの成功事例やお客様に喜ばれた事例などを社内で共有しあっています。
時には、プライベートでハッピーなことを話すメンバーも居ますよ。(笑)
オンラインでつながっているメンバーとの距離が近づくので、良い習慣だと思っています。「女子アナ広報室」のメンバーには地方テレビ・ラジオ局のアナウンサー経験者のほか、私のように“声”の仕事をしていたアナウンサーがいます。
テレアポを10年以上行っていたメンバーや元舞台役者をしていたメンバー、結婚式の司会を行っているメンバーなど個性豊かです。
- 担当企業の社員とのつながりもが大切に
これまでたくさんの企業様の広報を担当する中で気づいたのは、社長だけではなく、社員が同じ方向を向いて事業推進をしている会社はメディアでも取り上げられやすいということです。メディアに取り上げられるまでの過程で社員の方にお会いすることも多く、つながりや新しい出会いは業務においても楽しいです。
今後の展望
将来的には”広報コンサルタント”と呼んで頂けるような仕事をしていきたいと考えています。
現在も広報戦略をもってサポートさせて頂いているのですが、より深く企業へ入り込んで経営者に寄り添った企業戦略づくりに関わっていければと考えています。
広報活動は企業イメージやブランディング面において大きく左右することもあるため、「女子アナ広報室」では経営者向けのスピーチトレーニングなども行っています。
私たちは「話し方」や「伝え方」のプロ集団ですので、私も企業のコミュニケーションにまつわるすべての仕事を任せてもらえるような存在になりたいと思っています。
—取材を終えて
田中さんは明るくハキハキとした話し方でお会いすると、いつも元気を貰います。アナウンサーということもあり敷居が高く感じる方も多いと思いますが、いつもクライアント目線でお話しをお伺いしています。本記事を読んで企業研修やイベント司会。企業広報を依頼されたい方は、女子アナ広報室にご連絡ください。
この度はご協力いただき誠にありがとうございました。
企業紹介
株式会社トークナビは地方局アナウンサー出身の代表樋田かおりが「伝える力」で企業の発展に貢献したいと、2015年に起業した会社です。アナウンサーを講師とするコミュニケーション研修事業や、アナウンサーが中小企業の顔となって広報活動を行う「女子アナ広報室」などの事業を行っています。結婚や出産で離職した女性アナウンサーのセカンドキャリアをつくることに尽力し、全国各地に女性アナウンサーを約70名抱える組織に成長しました。トークナビでは1人ひとりの希望やライフステージに合った働き方を尊重しています。
プロフィール
株式会社トークナビ
田中晴子
高校時代、NHK高校放送コンテストに出場し、神奈川県大会優勝。声の仕事を志したことから、バスガイドを6年間務める。2020年にトークナビへ入社し、広報室アナウンサーに転身。
ITや飲食店、建設業など様々な分野の企業広報を務め、てメディアでの紹介実績を出し、会社ブランディングに貢献する。
アナウンサーとしてはBS-TBSで中継リポーター、経営者との対談番組のMCを行う。持ち前の明るさで、イベント参加者との距離を縮めた空間づくりをした司会を得意としている。