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目次
動画広告とは
動画広告とは、広告の中でも動画クリエイティブを用いた広告です。
広義では屋外の大型ビジョン等で放映される広告、電車広告、テレビCMといったものを含めますが、狭義ではSNSや動画配信サービス上などのWebで配信される広告のことを指します。
動画広告の需要・市場規模
2022年、株式会社サイバーエージェントが発表した「国内動画広告の市場動向調査」によると、2021年の動画広告市場規模は昨年対比142.3%となる見通し、その後2022〜25年にかけて右肩上がりの予想となっています。
さらに2022年以降も市場規模は右肩上がりの予想がされており、動画広告全体では2025年には2021年から約148.8%増と大幅な増加の予想です。
なかでも伸び率が高いのはインストリーム広告・インフィード広告で、2021年比でインストリーム広告が162.2%増、インフィード広告は173.8%増の予想と、まさにこれから急速な成長が見込まれている市場と言えるでしょう。
動画広告の需要が高まっている理由
SNSや動画配信サービス利用者の増加
YouTube、TikTok、Instagramなど動画視聴をメインとするSNSや、Amazon Prime、ABEMA、TVerといった動画ストリーミングサービスの利用者が増加していることは大きな要因となっています。
株式会社ICT総研が行った「2022年度SNS利用動向に関する調査」では、日本のSNS利用者は増え続けており、中でもTikTok、YouTubeといった動画コンテンツをメインとしたSNSの利用満足度が高いという結果になっています。
有料動画配信サービスの利用者数も増加しています。株式会社インプレスが2022年6月に発表した「動画配信ビジネス調査報告書2022」からの抜粋データでは、有料の動画配信サービスの利用者も年々増加を続けていることがわかります。
この状況を後押しするようにCTV(インターネットに接続されたテレビ)の普及率も増えています。サービス利用者の増加に伴い、今後これらの動画配信サービスにおいて動画広告活用が重要になっていくでしょう。
動画広告の特徴・メリット
目に留まりやすく記憶に残りやすい
動画広告は映像や音によって視覚・聴覚から多くの情報を伝えることが出来ます。視覚的な印象と音の情報が合わさることで目に留まりやすく、記憶に残りやすいのが動画広告の特徴です。
伝えられる情報量が多く訴求力が高い
画像やテキストよりも伝えられる情報が多いことから、モノやサービス、企業について表現豊かに魅力を伝えることが出来ます。
例えば商品の利用イメージを伝えたり、企業への共感や親近感を高めるようなストーリー性を持った動画などを用いることで、購買意欲の促進や企業ブランディングとして活用することが出来ます。
リアルな情報を伝えられる
画像だけでは十分な情報を伝えきれない場合もあります。動画広告を用いることで画像では伝えきれない側面をカバーすることが出来ます。
例えば不動産のように気軽に実物を見られず、写真だけではイメージがしづらいものであっても、動画広告で実際の内見と同じ目線の映像を利用すれば、実物の雰囲気が伝わりやすくなります。
拡散を促しやすい
SNSでの拡散を促しやすいのも動画広告の特徴です。
音と映像を組み合わせることでインパクトある動画やメッセージ性のある広告を作ることができ、ユーザーの「面白い」というポジティブな感情や共感によって拡散を促しやすくなります。
動画広告の種類
動画広告は「インストリーム広告」「アウトストリーム広告」の大きく2つの種類に分けられます。
インストリーム広告
インストリーム広告は、動画の再生画面に表示される広告です。具体的には、動画の再生前後や動画の間に入る広告を指します。
インストリーム広告はさらに3つの種類に分けられます。
- ミッドロール広告:動画コンテンツの再生前に配信される動画広告
- ミッドロール広告:動画コンテンツ再生の途中に配信される動画広告
- ポストロール広告:動画コンテンツの再生終了後に配信される動画広告
イメージしやすいのはYouTube動画の広告です。YouTube動画を再生する前や動画再生の最後、視聴している最中に流れるような広告がインストリーム広告です。
アウトストリーム広告
アウトストリーム広告は、動画の再生画面以外の場所に表示される動画広告です。SNS、アプリ内のフィード、Webサイトなどに配信します。
アウトストリーム広告は、さらに3つの種類に分けられます。
インバナー広告
インバナー広告は、Webサイトの広告枠に掲載される動画広告です。
インバナー広告は、ユーザーがWebサイトを訪問すると自動で動画が再生されます。Webページへのアクセスと同時に再生されるため、視覚的にユーザーの目に留まりやすい・意識が向きやすいという利点があります。また、Webサイト上で配信されるため動画コンテンツを視聴しない層にも試聴して貰うことができます。
インリード広告
インリード広告は、Webサイトやアプリ内のコンテンツの間に表示される広告です。
インバナー広告との違いは、動画が再生されるタイミングです。インバナー広告はWebページを開いた瞬間に動画が再生されますが、インリード広告はユーザーが画面をスクロールして広告が画面に現れた瞬間に動画が再生されます。
インスクロール広告
インスクロール広告は、ユーザーが画面をスクロールした瞬間に表示される広告です。Webサイトやアプリのコンテンツ内に挿入されている広告と異なり、「画面スクロール」というユーザーの動作によって広告が表示される点が特徴です。
画面スクロールという動作に合わせて動画広告が全面に表示されるため、広告の視認性が高くなります。一方で、広告がユーザにとって魅力的でない・適していないような場合は、ネガティブなイメージを与えてしまうこともあります。
SNS別 動画広告の種類
YouTube(Google)
インストリーム広告
YouTubeのインストリーム広告には3つの種類があります。
●スキップ可能な広告:
広告開始後5秒経過後に広告視聴のスキップが可能な広告
動画の再生前後または動画の再生中に挿入される
●スキップ不可の広告:
広告視聴のスキップが出来ない広告
動画の再生前後または動画の再生中に挿入される
●アウトストリーム広告:
動画の再生前後または再生中に挿入される6秒の広告
広告のスキップは出来ない
アウトストリーム広告
YouTubeのアウトストリーム広告には3つの種類があります。
●インフィード広告:
YouTube の関連動画の横 / YouTube 検索結果 / YouTube モバイルのトップページなど、
ユーザーが動画を探す場所に表示される広告
●アウトストリーム広告:
モバイル専用の広告
音声なしで広告が再生され広告をタップするとミュートが解除される
●マストヘッド広告:
YouTubeトップページの上部に掲載される広告
Google の営業担当者を通じて予約ベースでのみ利用可能
TikTok広告
TikTok広告は、TikTokを運営するByteDanceが提供する動画共有サービス上に広告出稿が出来るサービスです。
TikTokの動画広告には3つの種類があります。
●起動画面広告:
TikTokアプリの起動時に表示される広告。GIFアニメーションの利用が可能。
●インフィード広告:
視聴ページのおすすめ欄に表示される5〜15秒の広告。広告表示の順番によって3つの種類に分けられる。
●ハッシュタグチャレンジ:
ユーザー参加型広告
企業がお題となるチャレンジタグを作成し、お題のチャレンジに沿った動画をユーザーに投稿してもらう。
Pangle(TikTok For Business)
PangleはTikTok for Businessが運営する動画広告プラットフォームです。
ByteDanceが運営するTikTok、BuzzFeedの他、ゲームアプリ等の多くのモバイルアプリに広告を配信することが出来ます。
●リワード動画広告:
アプリ内で得られる報酬と引き換えに 任意で全画面形式で視聴する広告。
ユーザーが動画を最後まで視聴するとアプリ内で報酬を獲得できる
●インターステイシャル動画広告:
Webページやアプリ画面の切替時に表示される10〜30秒の動画広告。動画は5秒後にスキップ可能
●ネイティブ広告:
アプリ内のコンテンツに馴染むように配信される広告
●プレイアブル広告:
告上で10〜30秒ゲームをプレイ出来る没入型広告
Instagramは画像や動画がメインのSNSです。ショート動画機能のリールやストーリーズなど動画での訴求がしやすい機能が多く備わっています。
●フィード広告:
フィード(Instagramアプリを開いて最初に表示されるタイムライン)上に表示される広告。ニュースフィード広告は一般のユーザー投稿と同じように表示されるため、ユーザーへの訴求が自然な形で行える。
●ストーリーズ広告:
フィード画面の上部に表示されるストーリーズに表示される縦型動画広告。投稿後24時間で消える一般ユーザーのストーリーズとは異なり、広告は24時間では消えない。
●リール広告:
Instagramのショート動画機能であるリールを用いた縦型動画広告。ユーザーがいいねやコメントを残すことが可能。フォローしているアカウント以外の広告も表示される。
●ディスカバリー広告:
Instagramの発見タブ(検索タブ)に表示される広告。発見タブはユーザーが「いいね」をした投稿や検索内容をもとに、関連する一般ユーザーや広告が表示される。
TikTokやInstagramに比べテキスト投稿が多いTwitterですが、Twitter動画広告には広告と合わせて投票機能やカンバセーションボタンを挿入できるなど、UGC生成や拡散を促す機能が多く備わっています。
●プロモビデオ広告:
タイムラインの一般ユーザーの投稿と同様の形で挿入される動画広告。一般ユーザーの投稿の間に自然に挿入されるため、視認率が高く自然な形で動画を目にしやすい。
●Twitter Amplify:
Twitter AmplifyはTwitterと提携しているコンテンツ配信パートナーの動画の再生前や再生後に挿入される広告です。Twitter Amplifyは「Amplifyプレロール」「Amplifyスポンサーシップ」の2つの配信方法があります。
●Amplify プレロール広告
広告主が指定したカテゴリーの中からランダムに選ばれた動画の前後に配信される動画広告。動画の左上にブランドロゴやプロフィール画像が表示される。6秒以上の広告はユーザーがスキップを選択できる。
●Amplifyスポンサーシップ広告
Twitterと提携しているコンテンツ配信パートナー企業との1対1でタイアップして配信する動画広告。キャンペーン期間中はツイート単位で広告の管理が可能。
●フィード広告:
Facebookのフィード広告は、Facebookの動画再生の前後、または動画再生中に挿入される広告です。
●インストリーム広告:
Facebook内の動画の再生時に、動画の前後や再生中に流れる動画広告。15秒ほどの動画が多い。
●ストーリーズ広告:
Facebook内のストーリーズと呼ばれる投稿場所に配信される、15秒以下のショート動画形式の広告。オーガニックストーリーズの間に配信される。
SNS別 動画広告作成のポイント・好まれる動画広告の傾向
主要各SNSは、それぞれ短い動画広告に特化したSNSから長尺の動画広告の配信が可能なSNSまで様々ですが、総じて好まれやすいのは短尺の動画広告です。
ここからは各SNSごとの動画広告制作のポイントを解説します。
YouTube
YouTube動画広告は短尺・長尺どちらにも対応していますが、長尺の場合も冒頭5秒で訴求したいことを伝えることがポイントです。
YouTubeの動画広告にはスキップ出来るものと出来ないものがあります。いずれも長尺の動画広告を出すことが出来ますが、スキップ出来る広告の場合「視聴者の9割が動画広告をスキップする(*1)」という調査結果も出ており、広告を最後まで見てもらえない可能性が高くなります。
そのため、短尺・長尺のいずれにしても冒頭5秒でユーザーの心を掴む構成にすることがカギになります。
スキップできない広告の場合は、ストーリー性のある広告が好まれます。特にスキップ不可の長尺の動画広告は「動画視聴を妨げられる」とネガティブな印象を与える可能性も高くなる一方、「メッセージ性やストーリー性が高く見入ってしまう」動画や「ユーザーのニーズとマッチしていると感じられる広告」であれば企業やサービスへのイメージが向上する場合もある(*2)ため、訴求したい層が自然に見入るようなメッセージ・ストーリーを仕上げることが重要となります。
*1 *2 株式会社ネオマーケティング調べ「動画広告の接し方に関する調査」
TikTok
TikTok広告はスマホアプリに特化した縦型クリエイティブです。
YouTube同様に広告冒頭で訴求することが必要となりますが、TikTokの場合ユーザーによる動画に対するジャッジがより早いため、冒頭3秒でインパクトを与える広告にする必要があります。
TikTokoの動画広告はユーザー投稿と同じ形で表示されるため、ユーザーが好意的に広告を視聴しやすいというメリットがあります。一方で興味がない内容の動画は縦スクロールで瞬時に次の投稿に切り替えることが出来るため、冒頭でインパクトを与えるような広告にすることが大事です。
さらに流行りの動画の傾向の移り変わりが早いため、一般ユーザーの投稿を含め「今どういった動画が好まれているのか」を都度リサーチすることが重要になります。
Instagramの動画広告は、4つの広告配信面ごとの特徴に合わせて適した広告を作成しましょう。
フィード広告は一般ユーザーの投稿の間に自然に表示されるため、視認性が高くなります。動画冒頭で訴求ポイントを挿入し、ユーザーの画面スクロールの最中に動きを止めるような広告制作がポイントです。
ストーリーズ広告は、通常24時間で消える(※一般ユーザーの投稿の場合)という特性上、リアルタイムな情報共有に使われることが多いことから、ストーリーズを視聴するユーザーもリアルタイムの情報を求めて閲覧する傾向にあります。そのため新商品の展開やキャンペーン、セールといったリアルタイム性の高い情報や、時々のトレンドなどユーザーニーズに沿った内容で広告を作成することがポイントです。
ストーリーズは縦型フルスクリーン表示ですが、フルスクリーン以外(スクエア型など)の大きさの動画も自動で背景が付け足される形で配信ができます。動画の余白部分にハッシュタグや商品リンクなどを貼るが可能なので、ユーザーのアクションを促したり、改めて検索する手間を省くという工夫をすることが出来ます。
リール広告は縦型フルスクリーンで表示されます。前述のストーリーズ動画と異なり、フルスクリーンのフォーマットであることが必須です。
リールはスワイプで即座に次のリールへ移動が可能なため、広告冒頭で「自分に関係がない」「興味がない」と判断されればすぐに次の動画へ移ってしまいます。そのため「誰に向けて発信しているのか」「訴求ポイントはなにか」を明確にした上で、冒頭でユーザーの心を掴むような動画にすることがポイントです。
TikTokやInstagramと違いテキストのみの投稿が可能なTwitterでは、タイムライン上におけるテキストの割合も高くなる傾向にあり、動画付きの投稿(広告)は目に留まりやすくなります。
テキストが多く、かつ投稿文字数は140文字が上限という特性上、タイムライン上の情報が多く速いペースで投稿がスクロールされる傾向にあります。そのため冒頭で「何についての動画か」がわかったり、スクロールの途中で思わず手を止めてしまうようなインパクトのあるメッセージ・インパクトを盛り込むような動画の工夫を盛り込むことがポイントです。
Facebookの利用者は30〜50代とビジネス層で幅広く利用されているのが特徴で、他のSNSに比べて落ち着いた動画広告が好まれます。
派手なインパクト重視の広告よりも、品質や高級感、落ち着きのあるトーンで制作するのがポイントです。また、利用メリットや機能など実利的な内容を情報を伝える内容にするとよいでしょう。
まとめ
- 動画広告は今伸びている広告
- 音と映像で従来の広告よりもリアルで多くの情報を伝えることができ、訴求しやすい
- 各SNSごとに好まれる動画の傾向に違いがあるが、いずれも動画の冒頭に訴求したいことを短く的確に伝えることが重要
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