AIQ、シリーズBにより約11億円の資金調達を実施
2020.03.11
2020.03.11
博報堂グループの株式会社スパイスボックスと資本業務提携、及び東京大学松尾豊研究室関係者で運営するDeep30と資本提携を締結。
プロファイリングAIでマーケットインサイトを分析し、LTVが高い潜在顧客の獲得を実現するAIQ(アイキュー)株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 高松睦、以下AIQ)は、シリーズBにより約11億円の資金調達を実施しました。引受先は、博報堂グループ子会社であるスパイスボックス、SMBCベンチャーキャピタル、and factory、みずほキャピタル、北海道ベンチャーキャピタル、Deep30、商工組合中央金庫、その他金融機関や個人投資家等となります。商工組合中央金庫とはコミットメント型タームローンによる金銭消費貸借契約を締結し、事業規模の拡大に応じた資金供給を受けることとなります。この度のシリーズBにより、創業来の合計資金調達額は約13億円となります。
また今回スパイスボックスとは、同社のノウハウ等と当社のAI技術を融合した新規プロダクトに関する共同開発契約を締結しました。これに基づく新規事業として、デジタルを活用し直接的な企業と個人のコミュニケーションを創出し、新しい体験を提供するインサイトマーケティングを実現するツール等の研究及び開発を共同で行って参ります。更に、AI研究で著名な東京大学松尾豊研究室関係者で運営するDeep30との資本締結により、松尾豊教授からAI分野に関する技術面での助言やネットワーキングの機会が提供されることで、当社のAI技術のレベルを飛躍的に向上させ、今後の新規事業や新規プロダクト開発等に活用して参ります。
当社は今後、ディープラーニングを主軸とする独自の人工知能の開発や既存事業の強化に加え、スパイスボックスとの共同開発契約に基づく新規事業を始めとする新規事業の創出を強化するために、東京本社及び札幌Labにおいて総合的に人員採用を強化し、企業価値の向上及び将来的な株式上場を目指します。
目次
【各社コメント】
株式会社スパイスボックス 代表取締役社長 田村 栄治氏
SNSマーケティング領域におけるリーディングカンパニーである当社と、先進的なAI技術を保有するAIQ社がタッグを組むことで、その重要性とともにいよいよ拡大していくSNSマーケティング市場で圧倒的なポジションを確立することが可能になると考えています。
また、この度の資本業務提携という一層深いパートナーシップをベースに、本領域における企業と生活者の健全なコミュニケーションの実現に寄与していきたいとも考えています 。
SMBCベンチャーキャピタル株式会社 投資推進部 部長代理 川戸 啓太氏
消費者へのアプローチがマスからWeb、そしてSNSに移っていくなか、企業のSNSアカウント運用はより一層重要度が高まっていくと認識しています。AIQが提供するツールは、高い精度での分析や潜在顧客へのリーチが可能であり、導入企業の高い継続率からもその評価が窺い知れます。今後は、AIQが持つAI技術を背景に既存ツールだけでなく、新たなプロダクトの開発にも期待しています。
and factory株式会社 代表取締役社長 青木 倫治
あらゆるプロダクトやサービスへAIが、より浸透していると感じています。 AIQ社は、SNSプロファイリング分析領域においてAI技術を活用し、様々な領域で実績を積み始めており、非常に高いビジネスポテンシャルがあると考えております。 and factoryが提供するプロダクトにおいてもさらなる進化が問われる中、AIは注目すべき技術であると同時に、強いシナジーを感じており、今後、出資だけにとどまらず、両社の事業関連性も深めていけるような関係値を築いていきたいと思います。
みずほキャピタル株式会社 投資第二部 インベストメントマネジャー 久家 慎一郎氏
みずほキャピタル株式会社は、みずほフィナンシャルグループのベンチャーキャピタルとして、長年培ってきた知見やネットワークを提供し、コンサルティングを行うことで、お客さまの成長支援に取り組んでおります。AIQ社が提供するプロダクトは、SNS上のデータを可視化し、効率的な運用できるため、新しいSNSマーケティングの可能性を感じました。当社が、今後も様々な業界の課題解決に取り組まれていくことを、大いに期待してます。
北海道ベンチャーキャピタル株式会社 代表取締役 浦田 祥範
北海道では、食・観光を主体とした製品・サービス・素材を幅広く国内外に情報発信し、その魅力を伝えていくことに力を注いでおります。当社のサービスは、こういった魅力ある素材を、その素材との親和性が高く、関心をもっていただける可能性が高い個人の方々に届けることを可能にするもので、当社が開発拠点を札幌におき北海道の魅力に関しても熟知しておられることから、北海道発の情報発信の各シーンにおいてもご活躍いただけることを期待しております。
Deep30投資事業有限責任組合 代表 田添 聡士
企業とユーザーとの関係性がよりフラットになり一方向のリコメンドから双方向のインタラクションに重要性が移っていく中で、重要な顧客接点となりうるSNSでの質の高いコミュニケーションが必須となります。AIQが持つ、長年のノウハウと高い技術力は、クライアント企業の成長に深く貢献されていくことと確信しております。
株式会社商工組合中央金庫 東京支店 柳下 典之
商工中金は、外部ヒアリングなどの事業性評価を通して、AIQ社の独自開発のプロファイリングAI技術を基にしたサービスは、企業と消費者の最適なマッチングにより、広告宣伝の効率化や消費者自身の潜在的消費ニーズの発掘を実現し、人々の暮らしをより豊かにするものとその事業性を高く評価し、今回事業計画に基づいた融資スキームを構築しました。今後はAIQ社の成長発展に向けて伴走支援を行ってまいります。
AIQ株式会社 代表取締役CEO 高松 睦
今回のご支援では、単なる資本拡充にとどまらず、事業面ではスパイスボックス様、AI・人工知能の技術面では東京大学松尾研究所関係者で運営するDeep30様という強力な連携体制を構築することが出来ました。これを契機に、当社が創業以来目指してきたプロファイリングAIによる消費者インサイトの可視化をより発展させ、個を大切にした企業と個人の繋がりの創出による新しい体験の提供を目指し加速して参ります。
関連リンク
●AIQ株式会社
●AIQ(アイキュー)株式会社がシリーズBにより約11億円の資金調達を実施。博報堂グループの株式会社スパイスボックスと資本業務提携、及び東京大学松尾豊研究室関係者で運営するDeep30と資本提携を締結。